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第107話 会場についたがめんどくさいから学園に行こうかな。

 会場に着き、どうしたらいいか遼に聞こうとしたら会場近くにいた集団から鬼気迫る表情をした人物が近づいてきた。

 咄嗟に俺は遼の前にでて剣の柄をとろうとしたところ遼が剣を持つ俺の手を自身の手で抑え


 「我が国の外交官で名は……バッファルンだ」

 

 ん‥‥なんだどこかで聞いたことがあるような名前だな。

 もしかして半分は優しさで出来てる人か?


 俺は遼の言葉に剣の柄から手を離し近づいてくる人物を見た。

 ドイツ軍服を着ているな。 

 年齢からして50歳ぐらいで身長は俺より少し低いぐらいか。

 走ってきたバッファルンは遼に一礼し

 

 「陛下お待ちしておりました。 お時間がございませんので急ぎ会場にお願いします」


 「わかった。 一条大尉、警護ご苦労であった」


 遼はニャっとした口元を手で隠し俺に敬礼をし会場に入っていった。

 半分やさしさでできているバッファルンさんも俺に一礼し遼の後についていく。

 さて、俺はどうしようか……みんなからは絶対出席するようにと言われたが今からのことを考えるとなんかめんどくさくなってきた。

 だって俺がどこの国にいようと関係ないじゃないか。

 英雄て立場だからしかたないとか言うが……そもそも俺ってなんで英雄なの?

 俺が自分から英雄だ!!なんて言ってないし。

 なんか理不尽だよな……

 ホント、リフジンダヨネ!!

 よし……学園に行くか!

 今からなら二時間目に間に合うかな。

 来た道に振り返るとそこに美しい女性がいた。

 ほんと美しい女性だ。

 だが美しい女性は微笑んでいるが目は微笑んでいない……

 

 「キラ……入り口はこっちよ」

 

 「わかってるよ……ネイ」


 どうやらネイは俺と遼の後からついてきていたようだ。

 しかしネイの気配に全然気づかなかったな。

 ネイは俺の腕と自身の腕を組入り口に連れて行こうとする。

 その姿をみている周りの男女とも俺に殺意を向けてきた。

 ネイのフアンかなんかかな?

 ネイが勝手に腕を組んできてるから俺のせいではないから……そんな殺意を向けないでくれ

 

 「ネイわかったから腕を離してくれ」

 

 「逃げられるとみんながこまるからこのままいくわよ」


 「逃げないから腕をはなしてくれ」


 「ダメ」


 強引に腕をはなすことができそうだがなぜかうれしそうなネイを見るとしないほうがいいと思った俺はそのまま会場に連れて行かれるのだった。

  

 

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