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第12話 イングランド王 アルト・シュタイン・イングランド

 ヴァッキンガム宮殿についた俺たちはすぐに謁見の間に通された。

 

 「おおおお、お久しぶりですキラさん」

 

 玉座に座っている人物をみるが……だれ?

 髪はなくつるっぱげで右目には眼帯をつけており頬に大きな✖の傷がある

 そして渋い声。

 はっきり言って関わり合いたくないぞ……怖すぎて

 でも宮殿の玉座に座っている人物てこの国の王だろう。

 だとしたらあの怖そうな人物はアルトなんだろうけど面影がなさすぎるぞ。

 

 「お忘れですか、私ですよアルトですよ」

 

 「はあ」

 

 どう会話したらいいのかわからない俺。

 

 「あははは、アルト、あんた随分変わったわね、髪どうしたのなくなってるじゃない」

 

 笑いながらアルトの髪がないことに笑うイフリート

 

 「ほんとですね、それに人相も悪くなりましたね」

 

 興味なさそうに毒を吐くシヴァ

 周りの人を見ると冷や汗をかきオロオロしている。

 もちろん俺も冷や汗をかいてるよ。

 セリアにフォローを頼もうと横目で見ると微笑んでる。

 不敬罪で極刑とかにならんよな。2人共もう少し言葉選べよほんと。

 

 「はははは、イフリートさんもシヴァも変わってませんね。いろいろありまして髪はこのとおりなくなり、10年前の戦で頬にキズをつけられ、右目ももっていかれましたわ」

 アルト王は豪快に笑いながら自身の頭をペシペシと叩いた。

 

 「でもいい男になったわね」

 

 「ですね」

 

 2人の魔人の言葉を聞いたアルト王は嬉しそうだ。

 

 「あこがれだったイフリートさんにそう言われると……では結婚しましょう」

 

 「いやよ……いい男になったけど、あたいにはこの男がいるからね」

 

 と俺の腕を引っ張る。

 俺はイフリートの男ではないぞ。

 しかしアルトさんや、貴方はネイに好意があったんじゃなかったのか?

 

 「相変わらずキラさん一筋なんですね」

 

 「当たり前でしょう。あたいのご主人様なんだから」

 

 イフリート、シヴァ、俺を見て頷くアルト王。

 

 「でも、3人共本当にご無事で良かったです」


 俺たちの経緯を話すとさすがに驚いている。


 「そうですか、そしてこの世界に戻ってきた時に、娘のアリスを助けてくださったんですか。本当にありがとうございます」


 「しかし1国の王女が森に1人で迷子になるておかしくないですか?」


 護衛騎士が5人もいてアリス王女を見失うなんてあり得るだろうか。

 少しの間だが5人の騎士を観察していたがまずセシリアさんはかなりできる人だ。

 そして他の4人もセシリアさんほどではないができると思う。

 だから不思議に思う。

 その5人を出し抜いて小さな女の子が1人で森で迷子になるか?

 まず無理だろう。

 だとすると5人の内の誰かが手引きをしてアリスを森に迷い込ませる。

 そして放し飼いにしていた魔物を使いアリスを亡き者にする。 

 悪い方に考えすぎだな俺も。


 「……」

 

 「陛下改めてお詫び申し上げます。セシリアを含め私もいかなる刑罰を受ける所存です」

 

 深々と頭を下げるセリア


 「うむ、気にするな。アリスも無事だったし、何よりキラさんを連れてきてくれた。それでプラスマイナス0でよいでわないか」

 

 「しかしそれでは……」

 

 「よい、この件はこれで終わりだ」

 

 「わかりました」

 

 納得しかねないセリアだがこれ以上は何を言っても聞き入れられないと感じ深々と改めてアルト王に頭を下げた。


 「さてキラさんに褒美をお渡ししないと、何か欲しいものはありますか?」


 「なら、金を少しいただけるとありがたいんだが」


 「金ですか?」


 「ああ、俺の全財産だが銅貨5枚しかない」


 「英雄キラの全財産が銅貨5枚て……」


 呆れているアルト王。

 だが俺の全財産が銅貨5枚の原因はアルト王にも原因がある。


 「あのな、最終決戦前に俺とアルト王と2人で豪遊しただろう!それが原因だ」

 

 「……そうでしたか?」

 

 シラをきるアルト王

 

 「アルト王が高級娼婦……」

 

 「あああああああ、そうだったな。キラさんのおごりで飲み明かしましたな、たしか」

 

 俺の言葉をもみ消しやがったな。

 最終決戦前に豪遊の最後は高級娼婦館に行きたいとアルト王が言うので連れて行った。あくまでも連れて行っただけで店に行ったのはアルト王だけで俺は興味はあったが初めてがお金を払ってのが嫌だったので、近くの酒場で待つことにした。

 その時の金額が確か……金貨30枚だ。

 で俺の手元には銅貨5枚のみ残ったのだ。


 「ごほん、お礼ですので、それなりのお金は用意しようと思いますが。ところでキラさんはこれからどうされるのですか?」


 「そうだなとりあえずギルドでお金を稼ぎながら他の仲間たちにでも会いに行こうかなと思っているんだが」


 特にすることないし、このままセリアに世話になるのも気が引けるし。

 なにより30年後のこの世界がどう変わったか気になるしな。


 「……もしよろしければお願いがあるのですが、もちろんそれなりの謝礼もいたします」

 

 「お願い?俺でできることならするが」

 

 そのあとの言葉がなかなか出てこないアルト王

 なにかいろいろ考え迷っているみたいだ。

 俺と目が合い考えがまとまったみたいだ。

 

 「我が娘アリスの護衛騎士になってもらえませんか」

お気に入いりに入れてくてた方ありがとうございます。

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