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82話「地区予選 ~二回戦だぞ!」

 二回戦に勝ち進んだ『アニマンガー学院』のオレ達は、『スポーツコンジョウ学院』と対戦していたぞ!

 相手はスポーツをテーマにした戦闘型の競技系(スポーツ)創作士(クリエイター)だ。


 前置きしておくけど、創作士(クリエイター)は戦闘員だけにあらず!


 主にモンスターや競技でバトルする戦闘型、芸術や演技などでエンタメする芸能型、農業や錬金など色々なものを作る生産型、と三つに分類されている。

 オレ達は戦うタイプなので“戦闘型”という事になるぞ。


 …………恥ずかしながら後付け設定だけどな。メタァ!



 広いグラウンドで、隠れる事ができない広々とした空間でオレ達は真っ向から相手チームとぶつかり合っているぞ!

 野球のユニフォームを着た創作士(クリエイター)が、でっかい野球ボール型の『衛星(サテライト)』を浮かせてきた。


「うおおおおおっ!! 分裂打法での爆裂千本ノック!!」


 分裂させたバットで『衛星(サテライト)』の野球ボールを打つと、一気に無数の野球ボールに『分割(ディバイド)』されてこちらへ飛んでくる。

 それに対しフクダリウスは斧を扇風機のように超高速で振り回して竜巻を巻き起こす。


「フクダリウスハリケーンッ!!」


 竜巻とぶつかった野球ボールはごとごとく爆発を重ねて連鎖していく。




 オレの目の前にサッカー選手風の創作士(クリエイター)が、横縦斜めと空中をも蹴りながら素早い動きで翻弄してくる。シュバババッ!


「キミもトモダチ!! だからケリ飛ばすぜっ!!」

「友達は蹴るもんじゃねーぞっ!!」


 こちらも滞空する星型の手裏剣を足場に、縦横無尽に空中を跳ねながら対抗だ!

 相手の鍛え抜かれたアクロバットキックを、星光の剣(スターライトセイバー)でガギィンと受け止める。一旦弾かれ合って間合いを離すが、縦横無尽に駆け抜けながら激突を繰り返していった。


 ズガガッガガガガッガッガッガガガガッガッガッガ!!


「行くぞォッ!! マギカシュートッ!!」

「なんの! フォトンアロー!!」


 サッカーボール型の魔法弾を蹴り飛ばしてくるが、オレも左腕の星光の弓(スターライトボウ)で対抗。相殺し合ってドカンと爆ぜる。

 追撃してきた怒涛の連続キックを、(シールド)で受け止める。ガガガガッ!

 相手もけっこー手強くて楽しい。



 マイシへ、フットボール選手風のガタイ体格の創作士(クリエイター)が肩当てから高速体当たりだ。


「ふんぬおおおおおお!!! 全てパァワーで吹き飛ばぁーす!!」


 しかし相手が悪い。マイシが振るう炸裂剣(バーストソード)によって木っ端微塵に爆発させられた。そのまま「グエー」と棺桶化する。


「ザコはすっこんでるし!」




 テニス選手の打ちまくってくる超高速サーブの弾幕を、コハクは難なく精霊具『九十九紅蓮(つくもぐれん)』で弾いていく。そして投げつけた槍が、超高速の一閃となって真っ直ぐ相手を貫き去る。バボーン、爆発して棺桶化。


 カンガルーに変身して超高速の拳打を見舞うボクシング選手風の創作士(クリエイター)を、モリッカは雷魔法(デンガ系)で自身に『形態(フォルム)』させて超高速で縦横無尽にボッコボコにして粉砕。どーん!


 フクダリウスも終わったらしく。足元には棺桶が。



「え? もう終わり?」


 オレは素っ頓狂にサッカー選手と格闘し続けていた。

 相手は既に自チームが壊滅状態に陥っているのを察して「き、きさまーっ!! お前だけでもケリ飛ばしてやるーっ!!」と憤慨してきたぞ!

 唐突に一二頭身へとグワ────ンッと体格が増加した!?


「うおっ!? コイツ急に成長したぞ?」

「特殊な脳波により引き出された尋常ならざるパァワーを込めた、超バズーカシュート!!!」


 蹴り飛ばされた火炎を纏ったサッカーボールが地面をギュバババババッと抉りながら超高速で飛んでくる。

 それに対し、野球選手のように太陽の剣(サンライトセイバー)をバットのように身構える。


「うにあああ────っ!! サンライト・フルスィング!!」


 ピッチャー返しのように剣で打ち返して相手に跳ね返したつもりが、逸れてあさっての方向で大爆発を巻き起こした。

 まさか跳ね返されるとは思わず「な、なにィ!」と驚いているトコを、瞬足でズバッと通り過ぎた。ソイツは「ギエー!」と宙を舞いボカーンと棺桶化。


「うーん、師匠(クッキー)のようにはいかんかー。そもそもメイスじゃないしなー」


 そういうワケで二回戦も順調に勝ち抜いたぞ。




 そんな様子を、別の学院の二人が観戦していたぞ。


「うむ……! アニマンガー学院のヤツら……本気を出しておらぬな」

「なんか面白ぇ事になりそーだぞー!」


 スポーツ漫画にありがちな強豪校の代表選手が偵察しに来ているという展開。いかにも鍛え抜かれた筋肉質の空手道着を着た大男と、ポンチョを着た飄々したチビの二人組だ。

 いろいろ紹介!


『スポーツコンジョウ学院』

 スポーツを専門とした創作士(クリエイター)の養成学校。

 競技系(スポーツ)創作士(クリエイター)は競技が主体なので“戦闘型”が多い。

 大半がスポーツの為にやってるのが多いが、モンスターなどと戦う創作士(クリエイター)も増えている。



屋木(ヤキ)ウヤロウ(弓兵(アーチャー))』

 キャプテン。ピッチャーもバッターもいける万能型。かなりの人格者でメンバーの信頼が厚い。

 千本ノックなど厳しいトレーニングを課す事もあるが、時にはドリンクを奢ったり相談を聞いてくれたりと温情は深い。

 弟がモンスター襲撃で怪我をしたのをきっかけに、競技だけじゃなく本格的な戦闘にも着手して戦闘力を得た。

 これから『洞窟(ダンジョン)』も増えるだろうし、モンスター被害も避けられないからだ。

 基本的に真面目でストイック。メンバー全員が家族だと豪語する。

爆裂千本ノック(野球ボール型の『衛星(サテライト)』を分裂打法で打つ事で、無数の弾丸を射出する)

分裂打法(バットを分裂させる事で、どんな悪球もヒットに変える)

カットショット(相手が迎撃する寸前で、射線を変えて命中させる)

フォークショット(射線が急下降していく。隠れている敵に被弾させられる)

 威力値:25000


武翼(ブヨク)サカ(遊撃士(レンジャー))』

 サッカーの競技をするエースストライカーだった。血気盛んな性格。

 空中に一瞬の足場を形成するスパイクによって縦横無尽に動き回れる。身軽なフットワークで相手を翻弄して鍛え抜かれたキックで仕留める。

 鍛え抜かれた足には、刃物に対抗できる特殊な靴下が装備されているのでへーき。

 脳波を変える事で、体格をも変えて超人的な身体能力を得られる。

マギカシュート(サッカーボール型の魔法弾を蹴り飛ばす)

ブーメランシュート(サッカーボール型の魔法弾に『追尾(ホーミング)』を付加させる)

超バズーカシュート(火炎をまとったサッカーボール型の魔法弾を超高速で蹴り飛ばす)

 威力値:17900


富戸(フト)ホルア(戦士(ファイター))』

 体格に恵まれていてタフがウリ。多少の攻撃など通用しない。見た目の割に気前のいい性格で繊細。

 だが競技となると燃え上がって「パァワー!!」とよく吠える。

 肩には丈夫な装備が施されており、敵の攻撃をものともせず体当たりで押し潰せる。

 相手が悪かっただけで、かなりの実力者だ。

パァワープレス(頑丈な体格と装備で敵の攻撃を弾きながら体当たり)

パァワータンク(敵の物量攻撃を、自ら盾となって耐え切る)

 威力値:34000


天佑(テニュウ)スプリ((サムライ))』

 細身のイケメン。すかした性格だが義理堅い。

 ラケットを得物として抜刀術のようにサーブを撃つとマッハを超える。それで弾幕を張られると相手は蜂の巣になる。

マッハサーブ(抜刀術を彷彿させる速度で撃ち込むとマッハを超える)

ウェーブボール(炸裂(バースト)を込めたテニスボールを撃ち込む。108段階あるぞ)

 威力値:22000


最所(サイショ)ハイチ(蛮族(バーバリアン))』

 格闘技最速の拳打を誇るボクシング選手。生真面目で修行に打ち込む。カンガルーに変身してパワーアップする。

 抜群の瞬発力で敵の攻撃を回避しつつ、的確な拳打を打ち込む。プロになって日本チャンピオンを目指している。

タイフーンフットワーク(嵐のような動きで敵の攻撃をかわしていく)

キツツキブロー(超高速のラッシュで畳み掛ける)

バウンドアッパー(飛び上がる勢いでアッパーを打つ)

 威力値:16500

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