390話「有象無象は散れ!! 逆無双展開ッ!!」
マジンガとフクダリウスたちの獅子奮迅が如くの進撃で雷闘神と風闘神の防兵を押し切ろうとしていた。
地闘神グランドルフは下僕化したとはいえ、防兵を作り出す能力は健在だ。
しかもワクチンなので物量で負けるものの個々の戦闘力は若干上だ。
「いえええい!! いえええーい!! 面白くなってきたわ!!」
グランドルフは防兵をちぎっては投げを繰り返して、戦いを楽しんでいた。
彼らの奮戦で防兵を無双され、劣勢と見た雷闘神ラッピスと風闘神ラズーリは自分と同様に封印されていた闘士を三〇人も復活させたのだ。
グランドルフの時は五人だったが、今回はその六倍!
闘士たちは四万年ぶりに眼を開いて、敵を視認した。
「雷闘神ラッピスさま久しぶりですね……」
「風闘神ラズーリさまも健在でなにより」
不敵に笑む闘士代表的な二人がラッピスとラズーリに丁重なお辞儀をした。
「我らを封印した闇闘神シュージンを始末したいから、邪魔を入らせるな!」
「できれば片付けちゃって!!」
ラッピスとラズーリは手をかざして命令する。
一斉に三〇人もの闘士が「仰せのままに!」と不敵に笑んでいく。
「相当腕が立つようだが、いかせてもらう!!」
「見せてもらおうか! その闘士の強さとやらを!!」
まずはアフロとジャマが一番近くの闘士へ飛びかかる。
「フフン! この輪の闘士マルリンクに挑むとはね!」
烈風を纏う二つのチャクラムを手にしたマッチョな女がニヤリと笑む。白と緑入り混じり模様の全身タイツで体格が大きい。
ピキーンと超反応するアフロとジャマはサッと左右に離れる。
ズザンッ!!!
マルリンクが手を差し出した瞬間、チャクラムがマッハで通り過ぎて地表を一直線に裂いていったぞ。
そんな壮絶な速度と破壊力にアフロとジャマは苦い顔をする。
ピキーンと気づけば背後に瞬間移動していたマルリンクがデカいチャクラムを振り下ろした。
旋風を纏ったそれは周囲を巻き込んで破壊を撒き散らす。
「旋風切刻!!」
ズギャガガガガガガガガガッ!!!!
反応する間もなく、アフロとジャマは旋風に巻き込まれて鎧を砕かれていく。
二人は「ぐあああああああああッ!!」と苦悶し、吹っ飛ばされて各々岩山に突っ込んだ。
ズズゥ……ンと岩山は瓦解していった。
「口ほどにもない」
マルリンクが見下ろす先に、血塗れのアフロとジャマが瓦礫の上で横たわっていた。
しょせんアム〇とシャ〇の真似しているだけだからなぁ。
シーコは「ふざけんじゃないわよ!」と白ゲルグGUで一人の闘士へ肉薄する。
「あああ! どうしようか何しようか! この鎚の闘士トッツイは迷うよ!」
稲妻を迸らせる片手ハンマーを手にした半裸男。ムキムキで褐色の強面男。
巨大な白いモビ〇スーツが迫ってきて、無数の糸が切り裂かんと放たれた。
「よし決めた!! 単純に!」
稲妻迸るハンマーを一閃させて糸を焼き払い、瞬時にゲルグGUの頭上から振り下ろす。
「叩き潰しますよッ!!! 雷潰ッ!!!」
ドガガンッ!!!
落雷が轟音を鳴らしながらハンマーとともにゲルグGUを地面に叩き落とした。
頑丈なゲルグGUですら地盤に埋もれるほどめり込んで四肢が飛ぶ。そしてクレーターに窪んでいった。
爆発炎上して、赤く照らされるトッツイはニヤッと笑む。
「さーて有象無象をどう料理しよう? 叩くか、焼くか、轢くか? 迷う、迷うよ!」
それを見ていたフクダリウスは「むうっ」と唸る。
闘士が三〇人もいるからと、グランドルフの闘士より劣るかと思っていたが違った。
同等の戦闘力を誇り、一人だけで国を滅ぼせるほどだろう。
「いいか!? グランドルフの時と変わらない! 木っ端微塵に吹き飛ばせば倒せる!!」
マジンガは念を押すように通信してきた。
強いのは分かっているが、やはり超再生するので木っ端微塵に消し飛ばさなければならない。
オレは息を呑む。
「ワクチンを得ているとはいえ、手こずりそうだなぞ」
「ええ。それに……雷闘神と風闘神も……、未だ全貌は見せてないかもしれない」
ヤマミの警戒にオレは頷く。
ただ闇闘神シュージンと争って拮抗しているが、もしかしたら奥の手が隠されているかもしれない。
油断したらグランドルフの予知夢のようになりかねん。
「へっ! いちいち小難しく考えるなし!」
なんと荒々しい竜のフォースを纏ったマイシが、その辺の闘士へ襲う。
それでも涼しい顔で身構える闘士。
稲妻が迸る眉なしイケメンで、黄色の貴族スーツの男だ。
「身の程知らずが……。この瞬の闘士スバッシュンの恐ろしさをおもi……」
「知るかし!!」
ドゴオオオオンッ!!!
マイシの振るう炸裂剣が大爆発を起こして、闘士は跡形もなく消し飛んだ。
たったの一発で終わったのだ。
「「「!!!!?」」」
他の闘士は戦慄し、見開いた。
「瞬の闘士って、瞬殺されるという意味かし?」
マイシは不敵な笑みで皮肉る。
昂ぶった闘士数人が「貴様ああああ!!!」と飛びかかった。
「殺の闘士キラアの攻撃を受けろッ!! 爆雷葬ッ!!!」
「鎖の闘士チェンズが貴様を縛り上げてやる! 絶対呪縛ッ!!」
「鎌の闘士デスサズが引導を渡してやる! 死の引導ッ!!」
「呑の闘士ノミッコの食王技を喰らえ!!」
「波の闘士ウェイアを侮らないで! 豪風波ァァァア!!!」
「嫌の闘士ノーウの否定剣ッ!!」
「打の闘士ストラックの烈風連撃拳を浴びろッ!!」
「陽の闘士リキバインのチカラでみんなの攻撃力を倍にするヨー!!」
八人もの闘士による波状攻撃がマイシへ覆い被さろうとしている。
しかしマイシは「かああああああッ!!」と咆哮を響かせて、暴れまわるかのように炸裂剣を繰り出していく。
「火竜王のッ、炸裂焔嵐剣ッッ!!」
ドガガガガガガガガガガガガガガガアァァァンッ!!!
爆裂の連鎖が数十発も咲き乱れていって、闘士をことごとく呑み込んでいく。
完膚なきまで叩き込まれた爆裂により「ぐわああああああああッッ!!!」と断末魔とともに八人の闘士が爆散していった。
ドゴオォンッ!!!!
噴火のように爆裂が噴き上げられて、地底境域界を揺るがした。
他の闘士はおろか、雷闘神ラッピスと風闘神ラズーリさえも脅威を覚えるほど戦慄に見開き、仰け反るほどだ。
圧倒的火力を叩き出した火竜王マイシに畏怖すら感じた。ゾクッ!
「ちっ、やはりそんな程度だろうなし……」
つまらなさそうに仏頂面するマイシ。
「嘘だああああああああッ!!! こんなん四万年前にはいなかったぞおおおッ!!」
破れかぶれと一人の闘士が無謀にも飛び出す。
チビではあるが頑強な太い体格で、鉄棒を二刀流で繰り出す。稲妻が激しく迸ったぞ。
「折の闘士ゴンボウさまの一撃で折れろーッ!! 打折撃ッ!!!」
「フン! くだらん! 邪凶滅殺拳!! 獄炎・九頭黒龍牙──ッ!!!」
ジャオウは全身邪眼状態になり、上下に重ねた両手から九匹の黒龍が放たれた。
それらは螺旋状に蛇行しながらゴンボウをも飲み込んで消し炭にした。しかも、後ろにいた他の闘士も蹂躙していったぞ。
「や、やめろーッ!! この藻の闘士ワカーメがッ」
「うぎゃあああ~!! この歌の闘士オンガークさまが、こんなのにッ!」
「ギハッ!! バカな! 魔の闘士エビルンがああああ!!!」
「うぎえー!! 世の闘士ルドーワまでもがあああッ!!」
「なんでだー!! この犬の闘士ワンダローさえもやられるなんてー!!」
「まさか逆無双されるとか悪夢だー!! 化の闘士フォクスはそんなザコじゃないー!!」
「待て待て待てっ!! 巻き込みすぎっ!! 葉の闘士リフリーは頭数合わせなのかよおおおーっ!!!」
続いて八人の闘士は黒龍に食い散らかされて、塵となったぞ。
これで闘士は残り十四人ッ!!
気づいていると思いますが、闘士の縦読みェ……w




