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388話「三闘神の激戦へいざ出陣ッ!!」

 第二の都市は巨大ロボットで対戦する為の実験的な場所だった!?

 地上のアニメが地下世界にも大きな影響を及ぼしたらしいが、再現しようとする彼らの意欲には驚かされる。


「このシーコは負けていない!!」


 ゲルg……白カラーのロボットに乗っている黒髪オカッパのパイロットは映るモニターを凝視している。


「レンポウ党の軍人だか知らねーが、どうでもいいんだよ!!」

「やっちまうか!? 我らの得意技で!」

「さぁ、やっちまうか!!」


 黒と紫カラーのロボットが三機で連続攻撃を仕掛ける。

 一直線に並んで、前のやつが攻撃を繰り出し、続いて後続の二機が追撃をかますという術理だ。


「「「ジェット・ストーム・クラッシュ!!!」」」


 しかしシーコのゲル……白ロボットが糸を巧みに操り、そのコンビネーションを崩して最初のやつをバッサリとサーベルで両断。

 後続のロボットがバズーカを抱えて発砲するも、糸で二機目を引っ張って射線を塞いでボガーンと同士討ち。

 最後の三機目へ間合いを詰めてサーベルで胴を貫いて爆破四散。


 ボガガーン!!!




 それを眺めていたリョーコとマシュとニーアン。


「まさか、生きている内にロボアクション見られるなんてねー」

「そうなのか?」

「うん。あくまでアニメであって、現実に大きなロボットないからねー。あったとしても観光用であって立ったり屈み込むくらいしか動きないからねー。あんな風に素早く動いたりできないもの」


 すると、辺りの風景がピシピシと細かいパーツごとに動き出していく。


「ぷ、プレートスライド!? 何が起きたんだっ!?」


 周囲が慌ただしく波打つように欠片が流動し、それは大きくなっていく。




 シャーブルの戦艦型浮船(シート)でも、オレたちは歪んでいく景色に驚いていく。


「む……、プレートスライド? 何が起きているのだ?」

「え? 意図的ではなくて??」

「このような現象は初めてです。衝撃に備えてくれ」


 他の乗員が慌ただしく操縦を繰り返し、オレもヤマミもその辺にしがみつく。

 激しくプレートスライドが起きて、シーコのゲ〇ググもリョーコ&マシュ&ニーアンも、シャーブル率いる戦艦とナッセ&ヤマミまでもが巻き込まれていく。

 物凄い衝撃に揺れまくってオレたちは「うわああ!!」と声が漏れた。

 振動が収まっていき、恐る恐ると景色を見る。


「こ、これは!? 通常空間に!?」


 なんと戦艦型浮船(シート)はメィテオルンとゴーメット王国の真上にいた!?

 あと白いゲル〇グも王国郊外に現れていて、戸惑っている様子。




「な、なにこれー!? 戻ってる!?」

「何が起きているの??」

「にゃー?」


 リョーコ、マシュとニーアンは王国の上にいて、キョロキョロ戸惑いながら見渡す。

 第二都市コロニーから弾き出された?

 そして轟音に見上げれば、数十キロ先で稲妻が荒れ狂い竜巻が何本もうねっている。

 遅れて地響きが王国にも走ってきてる。


「まさか!? 闘神(バトキア)が復活したのー!?」

闘神(バトキア)ってなんなの?? またクランバトル?」


 事情を知らないマシュはニーアンを抱きながら戸惑っている。


「違う!! アニメの再現とかじゃないからね!! マジでヤバいの!! 闘神(バトキア)は四万年前に封印されてたヤバい奴で封印されてて、それを起こすと虐殺されるから!」

「え? ……ええっ?? 単なる神話だと思ってた……!!」

「教科書の歴史書にも載ってるにゃね。でも本当に実在してたにゃ?」

「うん! あたしらは闘神(バトキア)討伐の為にここへ来たの! そしてワクチンを持ってるナッセたちで闘神(バトキア)をやっつけてるからー!!」


 そんな切羽詰まった事態にマシュは驚いていく。

 そしてリョーコは察した、アレが原因で第二の都市から弾かれたんじゃないかと……。

 とりあえず闘神(バトキア)が復活してるなら放っておけない。




 搭乗中のシーコは戸惑っていた。

 向こうで稲妻が激しく迸って、烈風が周囲の地形をほじくり返している。なにか熾烈な戦いでも起きているようだ。


「……? ここ、通常空間!? このまま出たって事!? 一体何が!?」


 衝撃波の津波が押し寄せてきて、国の盾になる形でゲルグ〇が浴びてしまう。

 シーコは「うわああああ!!!」と振動に悲鳴を上げていた。

 盾になってくれたおかげで、衝撃波の津波は二つに分かれて通り過ぎていった。


 ドドドドドドドドドドドドドド……!!!


 ジャマとアフロは今更驚いた様子で汗を垂らす。


「一体……何が起きているんだ!?」

「あれは!? まさか封印されていた闘神(バトキア)が解放されたとでも言うのか!?」

「それより気配が三つ! やつら仲間割れしているのか!?」

「……貴様との勝負はお預けのようだ」

「おまえと一緒はゴメンだが、あっちはとてつもない力を感じる……。共闘したくないが……」

「フッ、嫌なら坊やらしくおとなしくしている事だ」


 ジャマは背中の推進機からバーナーを噴いて激戦区へ向かっていく。

 思わず「おい! 抜け駆けするな!」とアフロも向かっていく。




 戦艦型浮船(シート)も戦場へ航行していく。

 シャーブルは切羽詰る。


「……確かキレン総帥とキリシア女王が視察に向かったところ……? まさか闘神(バトキア)が復活した!? ううむ……由々しき事態です!」

「オレたちも出る!」

「うん、放っておくと国が滅ぼされるから!」

「待ちなさい!」


 なんとシャーブルが呼び止めた。


「なんだよ!? 匿うの意味ねーだろ?」

「非常事態でしょ!?」

「君には頼もしい仲間がいるのでしょう? 隊長なら、彼らに任せて闘神(バトキア)どもの力量を見極めるのが大事だったのではありませんか?」

「うっ!」


 元々そういう心構えだったのもシャーブルに見透かされていた。


「恐らく戦場になっているのは……闇闘神(ダクネシア)シュージンが雷闘神(サンボルダ)風闘神(フウザレル)を開放し、その直後で反発し合って争っているからでしょう」

「シュージンが……!?」

「なんの理由で仲間割れしているのか分かりかねますが、様子を見てからでも遅くないでしょう」


 ヤマミはふうと一息を付いて、こちらへ顔を向けて「仲間に任せましょう」と進言する。

 オレは間を置いてコクッと頷く。

 今は隊長だ。無計画に飛び出して戦うわけにはいかない。


「……そうだな。マジンガたちに連絡しておく」



 ナッセの通信を聞いてマジンガたちは、向こうの激戦を見据える。

 稲妻が走り稲光が爆ぜ、旋風が荒々しく吹き荒れている。


 ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド……!!!


「隊長ナッセより号令がかかった! 地闘神(アスラリオ)! 水闘神(アクリアル)!! 通常サイズに戻れ!!」

「おう!!」

「承知した!!」


 ドロンとミニサイズからグランドルフとゴリアテが原寸大に戻って、身構えていく。


「国を覆うバリア張れるなら、張れ!!」

「承知! まず、我のチカラを振るおう!!」


 水闘神(アクリアル)ゴリアテは両手をかざすと、シュワシュワと国を囲むように巨大な水玉が形成されていく。

 一〇メートルもの厚さの水壁バリアだ。

 また衝撃波の津波がドドドドドドドッと押し寄せてきたが、水壁バリアによる流動が逸らしていく。

 国へは小さな振動で済んでいる。


地闘神(アスラリオ)グランドルフ!! まず我らの前線へ立ってあの戦場へ向かえ!!」

「おう!!」


 大柄なグランドルフはピキピキとダイヤモンドで皮膚を覆って、士気高揚と駆け出しいていく。

 続いてマジンガたちが大勢で飛び出していく。

 フクダリウスも「続けいッ!!」と戦斧を挙げて、一斉に出撃した。


「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおッッ!!!!」」」


 水壁バリアを突き抜けると、筋斗雲のようにそれぞれ足元の水の塊がマジンガたちを運んで、激戦区へ突撃していく。

 水闘神(アクリアル)ゴリアテは器用に腕を踊らして操作している。

 水を操る闘神(バトキア)の力は伊達ではなく、大規模にバリアを張りつつ仲間への支援もしているようだ。


「あ、あれは何なの!? どっちの軍でもない……?」


 シーコが駆るゲ〇ググは起き上がって、通り過ぎていく人たちにも戸惑う。

 向こうの戦場へ向かっているのだろうか?

 かのジャマとアフロが向かっていったようだし、何かあるのだろう。


「……なんだか分からないけど、恐ろしい気配があるわね」


 背中からバーナーを噴いて空を翔けていく。



 それでも宇宙帝(ゼット)は爆睡中────。ぐうがああ……!

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