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382話「えええ~~!? 意外なカップル成立!?」

 水闘神(アクリアル)はもちろん、意外な伏兵だった宇闘神(ユーニバゼル)をも倒して、オレはワクチンを完成させる事ができた。

 そしてヒーローたちの戦後処理を手伝った後、アステロム王国へ引き返したのだった。


 王宮での広間でベジダブル王は報告を受けて「おお!!」と感嘆を漏らしたのだった。


「ついでに水闘神(アクリアル)ゴリアテまで下僕に加えていたとは!!」


 オレの横でグランドルフとゴリアテがなに食わぬ顔で並んでいたのだ。

 大柄な男が並んでいるのは圧巻だぞ。

 そもそも弔ってやろうと思って手で触れてワクチンを流し込んだら、シャキーンと復活してきて驚いたぐらいだからな。

 しかもボワッと体が灯ってナッセの特性を共通化されているのが窺えた。


「なんでスペースさんは死んだんだろ?」

「さぁ? 元々ゴリアテはゾンビだったから、グランドルフと同じ扱いになったんじゃないの?」


 オレがヤマミに目配せすると、そうかもと思う答えが返ってきた。


「んで、オレたちの施した武器はナノマギア・オリジンではなくワクチンになってるから、デメリットなしで戦えます!」

「うむ、ビックリしたぞ!」

「こちらで確認したところ、完全なワクチンとなってナノマギア・オリジンの特性が失われていましたぞ」


 そっちでも変化が見えたようで安心した。

 恐らくプラネンタ王国の方でもワクチン化してて驚いている事だろう。

 これもファルスタ姫のおかげだ。


「ってかワタシのワクチンは伝染するタイプじゃねーです!!」


 まだ納得がいかないのか、ファルスタ姫はキーキー喚いている。

 正確に言うと、伝染したのではなくナッセのナノマギア・オリジンがワクチンへ変質して新たな種類になったと考えた方がいい。

 そして光属性を備えたワクチンで四倍特攻になってる。

 ファルスタ姫が所持しているワクチンとはまた違うワクチンだろう。


「それで、残りの封印されている闘神(バトキア)の場所を知りたい。全て片付けてやれる」

「うむ。ならばその在り処を教えよう。ひとまず今日は休んでおけ」

「「「はい! ありがとうございました!!」」」



 遠距離通信でもプラネンタ王国でワクチン化が確認されて歓喜に満ちているとのこと。

 そしてこちらで起きた事情も話して、ビックリされた事もあった。


 混浴タイプの大浴場でオレとヤマミはゆっくり湯に浸かってスッキリしていた。


「あーいい湯だ」

「そうね」


 するとジャオウが遠くで納得が行かなさそうだった。


「なんで当たり前のように二人並んで入っているんだ……」

「なんでそっちも混浴に入ってんだよ!?」

「……悪いか!」


 不機嫌なジャオウはチッと舌打ち。

 同級生のマジンガたちは男湯の方へ行ってるのにな……。

 それに貸切なので他の女はいない。リョーコやエレナとか知ってる人しかいない。

 湯気が恥部をなにげに隠しててもどかしかったりして……。


 勇者ナッセと魔法少女リョーコが「このこのー!」「しかえしだー!」とイチャイチャしてるのが気になってしょうがない。

 ぷにっと巨乳が揉まれたりする。それでもリョーコはニヤニヤでスキンシップ。

 リョーコとだったらラブラブになってたんかな? 羨ま……。


「羨ましいの?」

「あ、いえ……。うるさいなーと思って」

「そう」


 ヤマミがジッと疑わしきと見つめてきてドキッとする。

 見透かされたと思っちゃった。

 思わず「ホラ、ベニマルとジュビカもうっとおしいぐらいイチャついてるし!」と指差す。

 カッコつけるベニマルに、ハート目でメロメロなジュビカがハートの嵐を撒き散らしている。


「グギギギ……!」


 あと遠くの隅っこでモエキが歯軋りしているぞ。

 湯気で見えづらいが、相当な巨乳だ。カグヒメルとエガラもなんでいるのか分からない。

 女湯は満室になってるとかかな?



 上がった後、冷たい飲み物でゴクゴクしてスッキリした。

 地底境域界(サブタレニアン)でもそういうのは変わらなかったようだぞ。


「あとは寝るだけね……」


 ヤマミと手を繋いで寝室へ歩んでいった。

 その後ろで不満顔のジャオウと歯軋りするモエキがいた。その二人がハッと目が合ってしまう。


「「…………ポッ!」」


 なんとジャオウとモエキが赤面して湯気を上げながら、俯いてしまう。

 初めての一目惚れ、モジモジするしかない。


「あ、あの……素敵な黒い方はなんて?」

「フン……。ジャオウだ。フルネームは刻劉(コクリュウ)ジャオウ」

「わ、私は……モエキ! 美牧(ミマキ)モエキよ!」


 しどろもどろながら自己紹介し合って、初々しく目を泳がせていた。


「その!」

「あ、ああ……」

「付き合っていただけますか!?」

「好きにしろ! 好きだからな! マジで心を奪われた!! 付き合ってやる!!」


 赤面しながらドギマギながらもジャオウとモエキはガッシリ手を重ね合った。

 ドキドキドキドキ胸が高鳴っていって、愛おしい気持ちが溢れ出ていく。


「「好きだ──────っっ!!!!」」


 ガッシィンと二人は抱き合ったぞ!


「あああ……ああ……!!」

「うううう……!!」


 ジャオウはモエキの大きな胸が当たって、頭が茹でそうにワナワナ震えている。

 モエキも初めて男性の胸に触れて動転しそうになり、赤面が更に増した。

 それでも愛おしい気持ちでガッシリ抱き合ったまま離れないぞ。


「うおおおおおおおい!! なーに勝手リア充誕生してんだああああ!? 陰キャのジャオウごときがあああッ!! 爆発しろおおッ!! もげろおおおおッ!!」


 カイガンが血の涙で泣きながら絶叫しているぞ。

 マジンガは豪快に笑って「フハハッ!! おめでたい!!」と満足してる。


「ともあれ、モエキがジャオウとくっついて良かった」

「ホントそうね」


 一応行方は見守ってたから、これでストーカー行為はなくなるだろうと確信した。

 そしてこれまで感じていた視線がバッタリ途絶えた。

 安心して寝室へ歩いていく。


「あああん!! あんあん! あああ~~ん!!」ギシギシ!


 通り過ぎる時、ベニマルとジュビカがナニしているのを聞いてしまう。

 こんなところへ来て何してんだよ! こっちガマンしとるのに!

 少し離れた部屋からもオレの声とリョーコの声でギシアン(ツー)聞こえてる気がするけど、気にしないでおこうか。



 寝室の豪勢なベッドキャノビーに二人で腰掛ける。


「小人で様子見てんのか?」

「ええ」


 ジャオウの部屋へモエキが招待されて、ドキドキ落ち着かない様子。

 しばし緊張の沈黙が続いたあと、モエキは口を開いた。


「寂しかった……。ずっとずっと……」

「フン! その孤独、オレが包んでやる! だから安心しろ……!」

「ジャオオオオオオオーン!!!」


 泣き喚きながらジャオウに抱きつく。

 えぐっえぐっ、と泣きじゃくって甘える事ができて、彼女の長らく続いた孤独が癒されていくぞ……。

 こうして二人は微笑ましく抱き寄せたまま、安堵の空間に包まれていった。



 ……この後、モエキがジャキガン学院へ転校するのかと思ったが遠距離恋愛するらしい。

 スピリア? なんとかなるんじゃねぇか? たぶん?

スピリア「解せぬ……!」ギリッ!

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