表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
367/410

367話「鎮の闘士ガラミウザ!! 恐るべき超重力!!」

 オレは最後残った闘士(バトラー)には落ち着いていられる。


「心配いらねぇ。アイツ弱い。問題なく倒せる」

「ナッセ? 知ってるの?」


 ヤマミはオレが変な事を言い出しているので、気になってしょうがないようだ。

 しかしオレになんか考えがあると思って敢えて聞かないものの、モジモジしてるのが見える。



 最後となる鎮の闘士(バトラー)ガラミウザは黒いポンチョに黒髪トンガっている目つきの悪い陰険な男だ。

 ジャオウも仏頂面で「フン」と対峙している。


「ってかさ、一つ提案したいんだが」


 なんと黙っていたガラミウザが人差し指を立てて申し出た。

 ジャオウは「今更なんだ?」と素っ気無く言う。


「大人しく虐殺された方が、我々を楽しめられていいのではないか? みんなを説得して無抵抗になってもらってさぁ」

「じゃあ死ね!! 邪凶滅殺拳!! 獄炎・黒龍牙!!」


 ズド────ン!!!


 いきなりジャオウの右手から黒龍が螺旋状に放たれてガラミウザを呑み込んだ。

 そのまま黒龍はギャオーッと蛇行しながら、他のダイヤモンド部族兵を消し炭にしながら暴れまわっていく。


「ってかさぁ、まず落ち着けよ!! クズが!!」


 なんと黒龍がベシャンと地面に伏せて、ガラミウザがメキメキ抜けて出てくる。

 そしてズンッと広範囲に超重力が広がってクレーターに窪んでいく。

 ジャオウも見開いてガクンと跪いた。

 周囲のダイヤモンド部族兵さえも地面に張り付いて震えるのみだ。


「ってかさぁ、せっかく提案してんだから聞けよな! それをいきなり攻撃するとか無礼も甚だしいな! こっちがせっかく優しく言ってんのに聞く耳あんのか? あん? 君はあれか? 話を聞かないタイプなの?」

「フッ……」

「ああん?? こんな不利な状況で笑うたぁ正気を疑うね! こちとらムカついてんのよ? そもそもテメーのような下賎なクズが攻撃していい権利なぞねーんだよ! 攻撃権は最初から最後までこっちなの! 大人しく攻撃されて苦しんでおればいいんだよ!! 聞いてるか? 聞いてるよね? 耳があるんだからさぁ、まさか飾りとかじゃないよね!?」


 ガラミウザはイライラしながら、超重力の中を平然と歩いてくる。

 そう、彼の能力は範囲内に超重力を発生させ、自分だけはその影響を受けないのだ。


「ってかさぁ、君らの抵抗なんて無駄無駄なんだよね! 分かる? ストレスフリーがいいのよ! そのまま虐殺される事が君らクズどもの義務なの! 分かる? 分かったら「はい」と答えろよ!」

「下らん……」

「ってかさぁ、それしか言えんの? そういう鳴き声なの? え?」

「よく喋るヤツだな」

「そもそも君らが悪いからね! わざわざ喋らすなよ! こうして優しく説得してんのに、生意気な口聞くなよ! さぁ「はい」と言って!」

「ブーメランもいいとこだな」


 ブチブチとガラミウザは怒りに顔を歪ませて、跪いているジャオウをゲシゲシ足蹴する。


「ってかさぁ、素直にいう事聞いておけばいいんだよ!! こっち闘士(バトラー)だからね! 四万年後の世界も、君らのような生意気なヤツがいるなんて信じられないね! それとも四万年も経っていないとか思っちゃうよね! こうしてクズどもが変わらず身の程知らずなんだからさぁ! ちっと進化しろよ! 本当に四万年も経っているならさぁ!!」


 怒り任せにジャオウをゲシゲシしているが、ダメージは与えられないようである。

 逆に地面に張り付いたダイヤモンド部族兵はメキメキと潰れていくようだ。今も何十倍もの重力になっていくようだが、ジャオウは平然としているかのようだ。


「御託はいい。話を聞いてやるのも飽きた」

「は? ってかさぁ!! 君r」


 ズドオオオッ!!!


 唐突にジャオウから高々と黒炎が噴き上げられて、ガラミウザの足蹴してた右足が消し飛んだ。


「うわああああああ!!! ってかさぁ、超再生できるんだから無駄なの!」


 ニョキッと右足を再生させて、再び怒り出す。

 彼は超重力を仕掛けて敵をねじ伏せる能力者で、普通に動ける本人の攻撃力は一般人とそう変わらないようだ。

 しかし先ほどの超再生もあるので、曲がりなりにも闘士(バトラー)のようだ。


「いちいち無駄なk」

「さっさと死ね! 獄炎・百頭黒龍翔破──ッ!!」


 なんとジャオウは全身邪眼状態で、両手から百匹もの黒龍がドババーンと放たれたぞ。

 ガラミウザは「うわあああああ!!!」と呑み込まれて呆気なく消し飛んだ。

 同時に超重力が消え去って、フッと軽くなっていく。

 そのまま百匹の黒龍が四方八方に暴れまわって、ダイヤモンド部族兵を蹂躙していった。


 ギャオオオオオオオーンッ!!!



 それを見ていた地闘神(アスラリオ)グランドルフは不敵に笑んだままだ。

 五人の腹心となる闘士(バトラー)が全員やられてさえ、意に介していない。


「いええーい!! なかなかやるじゃあないかー!! それでこそプラネンタ王国よ!!」


 ズン、と重々しい威圧とともに地響きが広がっていく。

 明らかに地闘神(アスラリオ)としての巨大な威圧が逆に位置を知らせてきている。


 ズオアアアッ!!!


「グッ、来たか!!」

「ドス黒く悍ましい威圧……」


 オレもヤマミもビリビリと響いてくる。


「よく聞くがいい!! 我は地闘神(アスラリオ)グランドルフ!! 挑まんとする勇気ある者はかかってくるがいい!!」


 地響きを誘発するほどの溢れ出る凄まじいオーラの震源地から、大声が響いてくる。

 ダイヤモンドがビキビキと覆っている筋肉隆々とした大柄な男。

 闘争心漲る不敵な笑み。


「なら、望み通りやってやる!」


 百頭もの黒龍がダイヤモンド部族兵を消し飛ばしながら、グランドルフへと集合していく。

 圧倒的猛威にもグランドルフは笑みを絶やさない。


 ドゴオオオオオアアアアアアアアアッッ!!!


 ジャオウが素早く着地する頃は、百頭もの黒龍が黒炎を激しく燃え上がらせていた。

 獰猛に燃え盛る黒炎は並大抵な方法では消せない。

 獲物を完全に燃やし尽くすまで貪り尽くす。ゴゴゴォ……!!


「まずはお前か!!」

「ムッ!?」


 なんとグランドルフが大の字に手足を広げて、黒炎を四方に爆ぜ散らしてしまう。

 あの百頭の黒龍さえもものともしない。

 しかしジャオウは左右の腕を広げていて、いつの間にか二頭の黒炎龍が左右からグランドルフを囲もうとしている。


「邪凶滅殺拳!! 獄炎・黒龍金蛟剪ッ!!」


 ズザンッ!!!


 二頭の黒龍同士、頭がぶつかり合うと不可視の斬撃が間で炸裂した。

 あのグランドルフが上半身と下半身が離れて、致命傷となった。しかし超再生により、二つは元通りにくっついてしまう。


「チッ!」


 ジャオウを前に、大柄なグランドルフがニヤッと見下ろしてくる。


「まずはおまえから楽しませてくれるか!! 期待しておるぞ!」

「冥土の土産に、それがお望みか?」


 それでも減らず口を叩くジャオウ。途切れ途切れに黒炎がブワッと踊る。




 ヤマミは息を呑むが、オレは緊迫感を増して顔を青くしていく。

 ついに最後のボスである地闘神(アスラリオ)グランドルフが本領発揮してくる。


「ヤマミ……!」

「なに? ……あなた、血の気引いてない?」


 オレの様子を見て、ヤマミは驚いていく。


「もう確証がついた。猶予はねぇ。次の命令をする!! 奇妙な事を言い出すと思う! ヤマミ……最後まで信じてくれるか?」

「え? ええ……、あなたなら何か意味があって、でしょ……?」

「ああ!!」


 オレはもう覚悟を決めた! キッ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ