356話「ジャキガン学院の猛者! 集う!!」
地底王国のネアンデル人ことミズミール女王と外交した結果、協力してくれる地上人を連れてくる事を許してもらえた。
ギョヌと一緒に地上へ戻って、ナッツにジャキガン学院まで案内してもらったぞ。
あの連覇優勝校なら戦力に申し分にない。
オレたちは「すみません」とジャキガン学院へ断りを入れて、事情を話して放送してもらって参加者を募った。
そして用意してもらった会議室で参加者が来るのを待った。
「フハハハハハッ!!! 斯様な事が起きているか!? 面白い!! 面白い!!」
「フン! もう学院限定クラシック大会には参加できんから、ちょうどいい付き合ってやる」
ボサボサで長めの黒髪、好戦的そうな鋭い眼光、三メートル強の大柄なマジンガと、黒龍を操りしジャオウは乗り気だ。
ジャオウはヤマミをチラッと見て気まずそうに顔を背けた。
「へー、そういうことかぁ」
「地底世界とはね。でもソージが行くのなら……」
「でも、結婚式の予定あるからねー」
「というわけでゴメンなさい」
マッシュヘアの優男ソージと、無愛想な銀髪のロングのクールなウミノは、在学中なのに結婚式とかマジかよ……。
堂々とキスしまくるのは勘弁して欲しいが、戦力的には頼れるんだが仕方ない。
そのまま去っていったぞ。
いろいろ突っ込みたいが、今はそんな場合じゃねぇか……。
「俺は参加しないからな!? 参加しないからな!!?」
カイガンさんは「押すなよ? 押すなよ?」みたいな感じで言ってるから「まぁ別に来なくていいけど」と言ったら、なぜか「ガフオオオッ!!」と勝手に吹っ飛んで倒れたぞ。
銀髪で半裸のイケメンで腰にはゴツい鞘を差している男がクールに登場する。
「そうと言われれば、俺も協力しよう」
「藤美ヒンケールが行くのなら、この陸績ラーシルトも参りましょう!」
そして後から来た緑肌の金髪ツンツンで冷静沈着な男も加わる。イケメン二人だぞ。
ミキオとサラクみたいにBL的いちゃついたりしないよな……?
ズン、と一人踏み入れてきた。
虎の皮を腰に巻き、毛皮チョッキを着た半裸の筋肉隆々の男。胸毛や腕毛と毛深い。
確かパーセントで小出ししてくるやつだったっけ?
「俺は金剛ウギン! うれしいんだよ……! 命じてくれ団長! 今すぐ!!」
なんかフルフル震えながらヨダレ垂らして狂喜してて、オレは引く。
「……オレは団長でもないし、別に参加しなくていいが?」
「うおおおおお!! 戦争なら俺に任せとけえええ!!!」
「聞いてないわね」
「募るのではなく人選した方がええかな……?」
黒スーツで静かに歩み寄ってきて、ウギンが「げっ!」と畏怖した。
オレも緊迫する。正直苦手だ。あの短気な鎖女……。あと重度なヤンデレ。
「そういう事なら私も参加しよう」
柄鎖スピリア。いらん人が来た。
しかし別の人が「生徒会長ー!! 大変だー!! 来てくれー!!」とやってきたので、スピリアは「仕方ない。少し席を外すぞ」と行ってしまった。
いや、もう来なくていいから……。
しかし生徒会長やってたのか。
「え? 風邪?? えええ!!?」
ナッツが携帯で話してたらしいが、親友(実はテンスケ)は風邪で休んでるらしいな。
残念ながら来ないらしいが、腕は立つのかな?
「おっおっおっ!! マジでオレがいるおっ!?」
「ホントだー! そっくりー!!」
なんとオレとリョーコそっくりのリア充カップルが来たぞ!?
勇者ナッセと魔法少女リョーコ……だったっけ?
このナッセは銀髪で、身長一七〇ぐらいで、額に黄金の輪っかをはめていて、青い色調の身軽な服で肩当てがある。前腕を覆う黒い手甲に、足は黒長靴。イメージ的に勇者っぽい。
リョーコは金髪オカッパ、ピンク色調の魔法少女スーツに白いフリル、そしてオモチャのような杖。
「そうか……ジャキガン学院在学してるオレバージョンか」
「そっちの私は?」
ヤマミは不機嫌だ。だってリョーコとカプだもんな。
「同じオレだけど、協力してやるお!」
「うん。よろしくね! こっち世界のナッセー!」
それぞれと握手した。
なんかオレより明るくねぇ? まさにリア充バージョンのオレか。
チラッとヤマミを見る。
携帯を耳に当てているヤマミはこちらを見て頷く。
「アニマンガー学院、来る事は来るんだけどしばらくね……。あっちで参加者を募る予定。あと私たちの休学届けも出しといたから」
「おお。ありがとな」
手際がよいヤマミ助かる。
「あっちじゃ黒髪美人とイチャイチャなのねー。この浮気者ー!」
「仕方ないだろお! ここ並行世界なんだお」
魔法少女リョーコにうりうり肘鉄されて、困惑する勇者ナッセ。
「ここか! おもしれーもんあるってのは……」
「ジュビカもついていきますわ」
なんとベストを着た半裸に、ボサボサの赤髪の男。そして金髪ウェーブの青いロングコート美女が来たぞ。
マガ〇ンのフェアリーテイなんとかのキャラっぽいな。
「オレは営洲ベニマルだ!! 我は魔炎を繰り出しもの!」
右手と左手から火炎の塊を生み出して、自信満々な顔をする。
インドの八武衆にも似たような男いなかったっけ?
「六左ジュビカは水を操れます」
「そっちはまんまか……」
しかし放送で参加を呼びかけて、このメンバーか……。
「集まってくれたのはマジンガ、ジャオウ、ヒンケール、ラーシルト、ウギン、勇者ナッセ&魔法少女リョーコ、新キャラのベニマル、ジュビカ、ナッツの十名か……」
「何気なくハブかれガフオオオオオオオオッ!!!!」
なんか勝手に吐血して吹っ飛んでるカイガンは置いといて……。
他にもモブ生徒もぞろぞろ参加してきた。
学院が学院なので漫画やゲームのコスプレしてる奴ら多いけど、結構な人数だなぞ。
みいふうみい……三十五人か? 思ったよか多いな。
「ううむ……、確かにただならぬ強者ではあるな。侮れん」
「だろ」
ギョヌも唸るほどの猛者ぞろいだ。
「みんな聞いてくれ! 放送した通り、これから地下世界こと地底境域界で協力防衛戦を行う! 命懸けとなる! 覚悟した者はオレについてきてくれ!」
オレは光の剣を生成し、ビシッとかざす。
「うむ! 元より覚悟はしておる!」
「フン! 御託はいい……」
「光に全てをかけて命の限りまで戦おう」
「フッ」
「うおおおおおおおお!!! やってやるぜええええ!!!」
「光の使徒として、そして勇者としてオレも戦うお!!」
「うん! 魔法少女として頑張るからー!」
「へっ、面白い事になりそうだぜ!」
「ジュビカも頑張ります!」
「お、オレも頑張るぞ!!」
「カイガン様もしかたなーく協力してやるぜ!」
あ、カイガンも来るのか……。
「それはそうと、マジンガさんはキャプテンやってたから隊長やった方がいいんかな?」
「そうした方がいいかも知れぬが、今回はお前がやれ! リーダーの経験はなかろう? この機会だ! 一度は経験しろ!! 英雄よ!」
「えー……」
「大丈夫よ。私がいるから」
こっちが隊長やる事になるなんて嫌だなぁ、と思うがヤマミも補佐してくれるから大丈夫かな?
ちょい自信はないが、やれるとこまでやるしかねぇか……。
「ではみんなよろしく頼む!!」
「「「うおおおおおおおおおおおおおおッ!!!!」」」
こうしてジャキガン学院をバックに、オレたちは猛者たちを引き連れて堂々と出発したぞ。
オレとヤマミとギョヌとジャキガン学院総勢四十六人、地底境域界へ向かう。
ザッ!
後日談
スピリア「なんだと!? もう行っただと!?」(赤く目を光らせて)
生徒委員会「会長! これもお願いします!」
スピリア「仕方ない……」
生徒会の仕事をバリバリやるしかなかった……。




