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324話「野外授業① 二年生と一年生混合のチーム!?」

 二〇一〇年五月十三日────。


 ついに野外授業の日がやってきたぞ。

 これは一年生と二年生混合でフォーマンセルをやるというものだ。


「これから一年生と二年生の組み合わせを決めます! クジ引きは一年生で決めます!」


 オレはヤマミと一緒だぞ。

 コンビ自体は自由に決められるから安心した。これについては一年生と二年生から要望が強かったのもあり、事前に誰かが圧をかけたらしい。誰だろうな?

 そして一年生もワイワイガヤガヤとコンビ組んでて、オレたちに注視していた。

 やけにオレへ視線が集まるのはいかがなものか……。

 あと、モエキさん怨嗟こもる顔で睨まないでくれ。


「絶対に……絶対にぃぃ……ナッセさんと……!」ギリイィ……!


 いやマジでこえーよ。



「「「いっせーのっ!!!」」」


 先生の差し出されたクジを、一年生は一斉に引き抜いた。

 その結果に喜びと落胆の声が同時に出たみたい。


 オレ&ヤマミ、ミャコ&ミナト


 フクダリウス&モリッカ、キンゴロー&ピイロ


 リョーコ&コハク、ミキオ&サラク


 エレナ&スミレ、カグヒメル&モエキ


 ノーヴェン&コマエモン、コンドリオン&モブ


 マイシ&ミコト、ナガレ&エガラ


 クスモさん&モブ、モブ&モブ


 以上!


 こちらへミャコが元気いっぱいに手を振り、ミナトが悠々と歩いてくる。


「にゃああああ!! また会いましたああ!!」

「フッ、リア充カップルなら寝取られる心配はないな」


 そこかよ……。

 ともあれ無難な一年生で良かったぞ。



 フクダリウスとモリッカの元へキンゴローとピイロが合流する。


「うむ。今回は運が良かったな」

「あはは。初めまして~」

「師匠と一緒とは、ワッスも嬉しいだす!」

「オラァ、まだ文句はない申す」


 思いっきり和気藹々(わきあいあい)してんなぁ……。



 リョーコとコハクへミキオとサラクが合流する。


「へー、青と赤のキャラかー」

「そのようですね」キリッ!


 青いのが特徴のミキオは「よろしく」と素直に挨拶し、サラクは相変わらず魚の骨を咥えてて「ちーっすヨロ」とアバウトな態度だ。

 ミキオがそっちで良かった。



 エレナとスミレの元へモエキとカグヒメルがトボトボと歩いていく。


「なんでじゃ……」

「ナッセさんと結ばれたかったのにぃ……」ギギギ……!


 一方でエレナも「なに、この人ッ!?」とドン引き。男になっているスミレは「文句言わねぇの」と(たしな)める。

 それでもモエキは執念深くこちらを凝視してるぞ。怖……。



 眼鏡紳士のノーヴェンとサムライ風のコマエモンの元へコンドリオンと会った事のないモブが合流。


「ミーはユーを守りマース!」

「うむ」

「そ、それではよろしくお願いします」

「うん。よろしくお願いします。私は五十鈴(イスズ)マレンです」


 インドの戦士であるコンドリオンはともかく、水色のロングヘアーでドレスを着ている魔法少女みたいなモブが一人……。

 一見すれば、目立たないような雰囲気がするし大人しそう。

 まだ一年生の創作士(クリエイター)が他にいたのか?


「オー! ワンダフルおっぱい! ぜひ婚約したいですネ……」


 マレンの揺れる大きな胸を見て、ノーヴェンがなんかほざきやがったぞ……。

 やはりヤマミが軽蔑するような眼差ししとる。



 マイシは「フン」と腕を組み、気弱なミコトはドンと人格が変わって「おう!」と強気に発した。

 ナガレとエガラが合流した。


「また姉さんと一緒になれて嬉しいです」

「よ、よろしくお願いします」

「足手まといになるなし」

「大丈夫だZE! このオレがフォローするZE!」バン!


 あっちも心配いらねーな……。



 出番が少なめのクスモさんはオレたちと同級生のモブ創作士(クリエイター)に、モブ一年生が二人加わった。


(かしこ)まらずにいこう」

「はい!」「はい!」「はい!」


 失礼になるけど、こっちにいたかなってくらいのモブ創作士(クリエイター)……。

 ヤマミが「一年生の頃に自己紹介で出てたでしょ? 確か生駒(イコマ)エリよ」と教えてくれた。

 今の今まで影が薄かったのは、人造人間侵略やアメリカでの防衛戦には参加しなかったし、秋季大会にも不参加だったからである。

 戦闘型ってより生産型の創作士(クリエイター)だ。今回は数合わせに仕方なく……。


 生駒(イコマ)エリは地味な丸メガネで紫のオカッパ。白衣で包んでて研究生っぽい。

 威力値は三五〇〇ぐらいで、クラスは錬金術師(アルケミスト)。攻撃方法としては毒などの薬品を使って敵に状態異常を付加する。


「へぇ~、悟空とチャオズが会話した事がないみたいな関係かぞ?」

「例えとしてはどうなのよ……」


 のんきなオレにヤマミはジト目で突っ込んでくる。

 実は数合わせの為に急遽新キャラをぶち込んだだけだがなぁ! メタァ!


「組み合わせは終わりましたね。では、これを身につけておいてください。絶対落としてはいけませんよ?」


 先生から、赤い宝珠に白い羽がついたアクセサリーを渡されたぞ。

 収納本に入れず、装備するという意味で身につけた。



 エンカウント空間が広がり、無人の生成空間に入ると『洞窟(ダンジョン)』の入口があったぞ。

 オレたちが異世界へたどり着いたやつとは別……。

 まさか大阪駅付近の阪急百貨店にもあったとは!


 息を飲んで入口へ入るとドプンと水面に潜る感じで別空間へと移動した。


 視界に、地下に埋もれた巨大遺跡が大きく聳えていたぞ。

 まるで巨人が出入りできるほどの大きな入口で、等間隔に柱が並んでいる。


「五分ごとにチームを次々とスタートさせます。チーム同士で進んではいけません。授業になりませんから」


 先生の言葉に、モエキがチッと舌打ちしてきたぞ。

 それでなくてもドヨドヨ戸惑いしてる生徒もいるが……。

 しかし、こういう野外授業はなかったなぁ。一年生の頃には色々事件が立て続けに起きてたからかな。


「まずはナッセチームから」

「ああ。行くかぞ」

「ええ」


 オレとヤマミとミャコとミナトのフォーマンセルで遺跡型の『洞窟(ダンジョン)』へ入場した。

 後ろからモエキがギリィィ……と歯軋りしながら睨んでくるが気にしない。

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