301話「学院生活! 二年目開始だぞ!!」①
二〇一〇年四月一日──。大阪アニマンガー学院二年目開始──。
桜が咲き乱れていて、ピンクの花吹雪が風に流れている情景。
初日通学でオレもヤマミも新鮮な気持ちになっていた。
「もう一年たったんだな……」
「そうね。いろいろあったわね……」
「ああ!」
初めて入学する時に偶然ヤマミたちと出くわした。
ヤマミいわく、オレがちょっと気になってたらしい。初恋というか運命の出会いというか、そんな感じ。
でも勇気が出せないし、コミュ苦手もあるし、すぐには接近できなかった。
「その頃はリョーコに嫉妬してたわ」
「あはは……」
そんな気持ちを抱いてたなんて、当時のオレは知る由もなかったなー。
なんか可愛い。
「あ、そうだ! タネ坊とキンタ!!」
「……いたわね」
エンカウント現象に警戒するべき、リョーコと一緒に、そしてオカマサとドラゴリラが偽名で保護名目で近づいてきたんだっけな。
オリジナル殺して、似せたブサイクな人造人間と入れ替えるんだよな。やべぇ。
それをされる前にフクダリウスが襲撃してきたなぁ……。
「彼は本気を出してなかったが、間違いなく強敵だったぞ」
「私もこっそり見てたけど、ハラハラしたわ」
「……助けてくれよって思ったけどな」
「ごめん。でも、この頃の私たちでは敵わないわ……」
手加減してたもんな。フクダリウス。
その後、変な巨大人形で苦戦させられて、マイシと出会った。
「私があなたを見込んで誘ってたわね」
「ああ。おかげでヤマミの事を知れたしな」
「ふふ……」
ケンカ売られて、ションボリしてたらヤマミたちが『洞窟』へ潜って、遭難してるエレナを捜索しようと誘われた。
その時から運命が変わったっけな。
危険な事もあったが、まさか異世界へたどり着けるとは思わなかったぞ。
「地球とは違う景色だって、びっくりして興奮したぞ」
「私も」
そんな異世界で小さな村でマイシが追っかけてくるとは驚かされた。
死闘とも言うべき鬼気迫る激戦で、オレは三大奥義の一つ『賢者の秘法』を完成させて引き分けた。
「気を失ったからオレの負け……と思ったけど」
「マイシは勝敗の内に入らないって言い張ってたから、いいんじゃない?」
師匠クッキーが白ネコの『分霊』よこしてきたっけね。ウニャン。
一瞬に大阪まで帰れたのはびっくりしたけど。
で、リョーコに誘われて仮想対戦センターへ行ったっけな。
ノーヴェンたちは本当に強敵だった。でも三大奥義で一気に逆転したぞ。
「あれはあれで楽しかったかなー」
「あの件、まだ根持ってるからね!」
「お……落ち着けよ……」
なんかゴゴゴゴ嫉妬に燃えているぞ。
「その後の人造人間や四首領ヤミザキ勢力はマジでびびったぞ」
「私が自由になるには大き過ぎる壁……」
「ああ!」
ダウートと同等のヤミザキ。
今思えば、よく善戦できたなと思ったぞ。いろいろな要素が絡んでたからいいけど、そうじゃなかったら絶対勝てなかった。
しかも大魔王になっちまったからマジヤベー!
いくら全員で戦っても勝てる気がしねぇって相当だぞ!!
「でもクッキーに助けられた!」
賢者の秘法最高峰の『開闢の鈴』を錬成できた事で、ついに大魔王をも浄化したんだぞ。
その結果、ヤマミとヤミザキは和解できた。
「お父さん、ってな」
「ふふっ」
……地元へ帰ったら本家に絡まれたり、秋季大会で優勝したり、インドで四首領ダウートと戦ったり、マジでいろいろあったぞ。
最後のヤツは世界を崩壊させかねない危機だったけどな。
アクトが『万覇羅参』に進化して勝てたから良かったけど、負担が……。
「寝たきりのままで終わらせたくねぇ……。異世界へ行って治す方法ぜってぇ見つけるぞ!」
「うん!」
あと、二年生の卒業前に、オレたちと親善試合を行おうとしたが中止になったな。
最初はまさか対戦するとは思わなかったらしい。
先生側としてはサプライズのつもりだったんだろうが、二年生にとっては最悪だったらしいな。
あと、シガレさんはオレと当たった時に顔を真っ青にして「嫌だ────!!」って叫びだしたのはビックリしたぞ。
「なんかトラウマになってるのかしら?」
「オレ、シガレさんと対戦した事ねーぞ??」
心当たりはないけど、どっかでオレの対戦見てたんかな?
理由としては弱いと思うけどさ。
その流れでユウさんもセイコさんも「悪いけど」と対戦を断ってきた。で、中止。
先生たちはガッカリしてたようだがな。
「あ、着いたぞ!!」
桜の花吹雪が流れる先で、大阪アニマンガー学院の建物が見えてきたぞ。
「ナッセ──!! おはよー!!」
「おお! おはリョーコ!」
リョーコが手を振ってやってくる。オレも手を振った。
後からマイシ、フクダリウス、ノーヴェン、モリッカ、スミレ、コマエモン、ミコト、クスモさんがぞろぞろとやってきたぞ。
「フン!」
「おお! 早いな!」
「グッドモーニングデース!」
「あははー! おはようございまーす!」
「おう!」
「拙者、感慨深いでござる」
「……二年目なんですね。もう」
「ふっ、入学日の事を思い出させるな」
おお、クラスメイト一同そろったか。
「よし! 二年目……行くか!」
「「「おおお!!」」」
オレたちは晴れ晴れな気持ちで学院へ入っていったぞ……。




