287話「復讐王子⑬ 復活のF!」
乱華セイコ(威力値:8500) VS 小路ナーセ(威力値:4600)
セイコは肩まで垂らす茶色ロング。強気なツリ目。赤い色調のワンピースの女戦士。
対してナーセは腹の重傷に加え、大技の負担で半死半生。
「例え死にそうなアンタでも容赦しないからね! 舐めプなんかしたら負けちゃいそうだからさ」
セイコはハンマーをブンブン振り回して軽めな運動。
あんな重そうな得物を軽々と扱えるのは相当な膂力だ。
シガレ熊以上かもしれない。
「行くわよッ!!」
「くっ!」
手加減なし全力で叩き潰さんとセイコはエーテルを纏って道路を駆け抜けて、ナーセへハンマーを振り下ろす!!
ナーセは光の剣を正眼に構えてギンと魔眼で凝らす!
「レッド・フラワーローンチッ!!」
ズガガゴォォォンッ!!
道路を直径六メートル強に陥没させ、捲れ上がったアスファルトの破片が赤く燃え上がっていく!
まるで打ち上げ花火のように火花が派手に飛び上がっていくぞ!
最後の力を振り絞ったナーセは熱い破片を浴びながらも、全身全霊の突きをセイコの胸板へッ!!
セイコは寸前でハンマーの長い柄で防ぐ! ガッ!
それでもナーセはギッと諦めない!
「五連──……」
相討ち覚悟で大技を撃とうとするナーセにセイコは見開き、すかさず長い柄で突き飛ばす!
特攻も虚しくナーセはズザザッと道路を滑って横たわる。
「捨て身の特攻ってワケか……! マヂヤバかったぜ……!」
さすがのセイコも肝を冷やしたようだ。ふう……!
グググッと起き上がろうとするナーセへ、そうはさせんとハンマーを振り下ろした!
ドスンと叩き潰されたナーセ爆散して棺桶化!
「セイコ一人目勝ち抜き!!」
キュリアたちは「ああ……」と落胆していく。
最後になるモリオンは顔面真っ青でガタガタ震え始めた。
退場したナーセは「わりぃ……負けちまった」と苦笑い。
「いや、むしろ良くやった。かなり健闘していた。……やはり前もって戦闘訓練してればよかったと思ったよ。お疲れだったな」
「マスター……」
キュリアに背中をポンポンと労ってくれたぞ。負けたが安堵した。
オガッサは「仇討ってくれてありがとう」と、ドラゴーラは「あん連撃スカッとするわ」とおおらかに笑う。
「モリオン!」
ガクブルしているモリオンはビクッとキュリアへ振り向く。
「ムリにやらなくていいぞ。降参しても誰も責めん」
「オレは戦いたかったから参加しただけだぞ」
「モリオンがイヤならそれでいいじゃないか」
「せや」
モリオンは俯く。
本当はみんな戦ったのに、自分だけ逃げているようで煮え切らない。
キュリアたちがああ言ってくれているものの葛藤は渦巻いたままだ。
しかし逃げていては、これ以降も逃げ出すかもしれない……。
「いえ、最後まで僕も戦います!」
「いいのか? 俺の復讐に付き合わんでも……」
「いいえ! ナーセと同じように僕がそうしたいからなんです!」
「始め!!」
乱華セイコ(威力値:8500) VS 和木モリオン(威力値:2600)
ドギマギするモリオンは杖を構える。
セイコは不敵に笑んでハンマーをブンブン軽やかに振り回す。
「いいね。その勇気、嫌いじゃないよ」
グッとハンマーを構えて、素早く駆け出す! それをモリオンは見据える!
「効くか効かないか……試しますッ! ホノバ────ン!!」
杖を突き出して、巨大な火炎の奔流を放つ!
セイコは「ウオオオッ!」と驚き、そのまま巨大な火炎を浴びて、火柱が噴き上げられた!
しかしゴゴゴゴと跳ね除けられてセイコが一歩踏み出す。
チリチリ、と煙が上がっているがほぼ無傷……。
「あ……ああっ……!」
「腐ってもモリッカのクローンだわね! まさかホノバーンを撃てるとは思わなかったわ」
そう言い終えるとセイコは駆け出す!
もはや単発の魔法じゃ通用しない!
「ホ・ノ・バ・ー・ン!」
モリオンは五指に火炎球をボボボボボッと灯し、それを握り締めて!
「ちょっ待……! それ!!」
「喰らえーっ!! 五連火炎爆撃!!」
突き出した拳から五指で弾いて、五発のホノバーンを同時に放つ!!
キュリアたちも二年生も「なにっ!?」と驚愕!!
ダ○の大冒険のフィンガーフレ○ボムズと突っ込んではいけない! メタァ!
ドドドドドゴゴーン!!
まともに食らったセイコから灼熱の火炎が燃え上がって火柱が噴き上げられる!
「おまえな……ムチャもいいとこだわね……」
それでもそれなりにダメージになったセイコは爆炎から姿を現す。
モリオンは息を切らして膝を付いていた。
ナーセの連撃もそうだったが、連続魔法も負担がキツい。
ってかホノバーンの『衛星』を分裂して撃てばいいのに。メタァ!
「ナーセもお前も健闘したよ。よく頑張ったわね。でももう終わり」
「く……くそっ……!」
なんと血迷ったかモリオンは右手に火魔法を、左手に氷魔法を生み出し、それをバァンとぶつけ合った!?
バチバチッとスパークして合成────ッ!
「メドr」
「それはさすがにアウト──────ッ!!」
ドガガーン!!
セイコが振り下ろしたハンマーでモリオン爆砕! 棺桶化!
「セイコ二人目勝ち抜き!!」
二年生メンバーは「わああああああっ!」と湧き上がる。
ユウも「まぁ終わりか」と残念そうに目を瞑る。
「うう……」
孫○空が道連れ自爆した事を後悔し四つん這いになっている孫○飯みたいに、モリオン落ち込んでいるぞ。
ナーセがクリ○ンみたいに歩み寄ってきた。
「終わったな……。もう団体戦は終わったんだ……」
と、優しくモリオンの背中に手を置く。
そうキュリア側の選手は全滅。ゲームセットである。しかし突風が後ろから吹き付けてきた!?
二年生もキュリアたちも驚いて振り向く。
グゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……!
なんか中心部でスパークが迸っていて煙幕が渦巻き、それを中心に四方八方へと流れ出している。
そう復活してきた完○体セルと同じようにな!
オガッサが「こ……こ……この威圧は……」と驚く。
ナーセは「ま、まさか……」と戸惑い、キュリアが「そんな……」と驚いていく。
中心にいるであろう人物が指差してビームをビッと撃ってきたぞ。
なぜか干してあったトランクス(下着)をズッと貫いたぞ。
息子が貫かれた時のベ○ータみたいにユウが唖然……。
「くっくっく……当たったのは何だ? ……トランクス(下着)か」
煙幕が晴れるとスパークを全身に迸らせて、チェック柄のシャツを模したアーマーを着た目の奥が見えぬ尖った形状のメガネの大柄な男が不敵な笑みで仁王立ちしていた。
なんと武雄フクーダルであったぞ。
キュリアたちも「…………ッ!!!」と驚愕。
復活のF!!!
あとがき雑談w
モリオンが最後にメド○ーア撃とうとしたけど、たとえ最後までやらせても普通に相殺してしまって不発になってましたw
もっと威力があれば水蒸気爆発起こせるけど自分も死ぬw




