274話「2010年謹賀新年! そして神社デート!」
二〇一〇年一月一日!
ついに年を越して正月きたぞ────っ!!
「って事で……」
「「「「あけましておめでとうございます!!」」」
オレ、ヤマミ、父さん、母さん、ツバサ、ヤスシそろって新年の挨拶だ。
それから朝メシは家族と彼女と一緒にお雑煮を食べるぞ。
「餅うめぇ!」
殻つきエビがそのまま入っているので、殻剥くのが面倒。あと手濡れるし。
なので念力組手で剥き剥き。
傍から見えれば空中に浮いたエビが剥かれてるのだ。周囲ドン引き。
山奥の神社へヤマミと一緒に二人きりでデートだぞ。
ちなみに親と弟たちは別の神社行った。
「着物ヤマミ可愛い」
「うふふ」
紫色調で華やかな花の模様の着物。
そして黒髪ロングが後ろで纏められて、普段とは違う雰囲気もいい。
大勢で並ぶ最中、手を繋いで少しずつ神社へ近づいていく。
「まさか彼女と一緒に神社行けるなんて、入学前は想像してなかったなー」
「そうね……」
もしリョーコだったら、明るくてハキハキで楽しそうだろうな。
「リョーコの事考えてる?」
「え? い、いや……」
「ふーん」
目を細めて怪しむヤマミ。さすが鋭い。
「ふっふっふ! これは俺たちの勝ちだな」
振り向けば、なんと地元の元クラスメイトである真琴ミッカと志乃舞ナカシが後ろにいたぞ。
しかもナカシは赤ん坊を抱いている。
「あー……、立山の『洞窟』で遭難して変態プレイしてた……」
「黙れーっ!! そんなん忘れろーっ!!」
赤面したミッカが顔を大きくして叫ぶ。
「ってか子ども早くねぇ??」
「あたりめーだろ! 妊娠後もズッコンバッコンやり続ける事によって成長を早めたんだからなっ!」←何その理屈!
「腹が膨れた私を亀甲縛りして興奮するげへへ笑みミッカは素敵でした……」
ポッと赤らめながらナカシが変態プレイを自白。聞いてた周囲ドン引き。
つーか妊娠中にそんな事するなよ。
ナカシに抱かれている赤ん坊が「きっこーしばぅー、きっこーしばぅー」と、既に手遅れっぽい発言。
この親にしてこの子あり。将来有望である。
「スミマセン。どなたですか?」
「テメー!! 他人のフリしてんじゃねーっつの!!」
「変態に関わりたくないわ……」
だって周囲ボソボソしてるんだもん。
同類と思われたくねーんで他人のフリしたいんだが……。
「ままー、おっぱいー」
赤ん坊がナカシの着物をずり下ろしてしまう。ぷりんっ!
露呈された巨乳が揺れて、参拝者の男どもがいやらしい顔で目玉伸ばして大注目ッ!
やはり男はおっぱいを見ずにいられない生き物である。
「行くわよ!」
耳を引っ張られてオレは先へ進んだ。
幸い男どもがナカシのおっぱいにくぎつけで、順番は変わったぞ。
「見んなー!! 俺のおっぱいだー!!」
ミッカは慌てて周囲の男を追い払うが、スケベな男はギンギン目を凝らしたまま。
それに、赤ん坊は委細構わずナカシの着物を脱がしていく。ナカシは「いやあああ!!」と抵抗するが、赤ん坊の妙な怪力になすすべがない。
「息子シバオっ! パパのママに何してんだぁぁぁあっ!!」
ミッカは赤ん坊に食ってかかるが逆にガツンと殴り飛ばされ、向こうの大木に身を打ち付けてバタンキュー。ますます将来有望である。
生まれた時から威力値は10000! ってブ〇リーかい!
「ままー。だーいすきー。うへへー」
「シバオーやめてー! いやーん! ああーん!」
まぁ変態の両親から産まれたサラブレッドだから仕方ないかも。
オレはヤマミと一緒に、ぶら下がっている鈴緒を揺らして神社の鈴(本坪鈴)をカランカラン鳴らして、しばし合掌。
その後くじ引きしたり、露店で食べ物買ったり、正月特有の楽しみを満喫したぞ。
ひとしきり楽しんだ後は下山して家へ帰っていった。
……ミッカ夫妻がどうなったって? 知らぬ、知ら──ぬ!
あとがき
『真琴シバオ(狂戦士)』
ミッカとナカシの赤ん坊。生まれた時からスケベな上に強い。
容姿がちょっとブ〇リーっぽい。将来変身しそう。
妊娠後も両親が変態プレイをしていた為、その負荷を受けてパワーアップしたらしい。
4400しかないパパなど一撃で倒せる。
威力値:10000




