表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
272/410

272話「クリスマス! ~フクダリウス編」

 武劉(タケリュウ)フクダリウス!


 戦いになるとシャツを脱いで腰に結ぶ事で半裸となる。そしてメイプルリーフを模したような赤いマスクを顔面に装着。内包するオーラで髪を放射状に逆立たせ、筋肉などを肥大化させて大男に膨らむ。

 常人では持てぬほど最重量の戦斧(150kg)を軽々と振るって、いかなる敵も粉砕する。

 気分を昂ぶらせて、膂力(りょりょく)任せに暴れ回って天災がごとく破壊し尽くす『狂戦士(バーサーカー)』。

 それが彼の全貌だ。



 ……しかし普段は優しいおっさんである。

 チェック柄のシャツをきた、どこにでもいるような大柄な男。


 その夜、ホールケーキ、熊や猪まるごと肉、なにやらの豪勢な料理で、フクダリウスは最愛の妻ミカコと小学生の愛娘リササでクリスマスパーティーを楽しんでいた。

 そして部屋の隅に飾りをつけたクリスマスツリー(まんま常緑針葉樹)が飾られている。


 ズズメバチの丸い巣もあったので、ズズメバチの群れが殺気立って武劉(タケリュウ)一家に襲いかかり続けている。

 しかし自慢の毒針が全く効かないので、ただの羽虫でしかない。


「ブンブンうるさいのう」


 手のひと振りでズズメバチ弾け散って全滅!


「あ、丸い巣みーっけ!」


 リササがズズメバチの丸い巣をスイカのようにガリッと丸齧り、更にバリボリボリ貪り尽くして腹の足しにしてしまう。

 幼虫とか女王バチとかピクピクもがきながら胃液に溶解された。


「ハチミツが効いたせんべいみたいで美味しかったー!」

「はっはっは! ここは山奥だから丸い巣はたくさんあるぞー」


 恐ろしい事を当たり前のように言ってのける親子。


「リササ、望みのプレゼントはサンタに頼んでおいたぞ」

「ほんと!? 楽しみだなー!」

「では景気づけにクラッカーを鳴らそう」


 ドゴォンッ!!


 大砲を肩に担ぎ、距離的に常人なら鼓膜が破れるレベルの豪快な発砲で周囲にものすごい振動を広げ、夜空に豪快な紙吹雪を撒き散らした。


「私も用意しましたのよ」


 更に妻ミカコもムキムキ筋肉質に膨らんでいく。そう彼女もまたオーラで筋肉増強できる『狂戦士(バーサーカー)』なのだ。

 巨大な打ち上げ花火を担いでドォンッと轟音を鳴り響かせて発砲。


 ドドドンドーン! ドドドンドーン! ドドドンドーン!


 夜空に広がる花火で、リササは満面の笑顔で感激。

 特に鼓膜も破れずフツーに楽しめてる頑丈すぎる家族である。


「ぱぱー大好きー!!」

「おお、わが娘よ! どんどん来てくれ!」


 嬉しくて堪らず、リササもムキムキ筋肉質に膨らんでいってフクダリウスの腹へタックル。周囲へ振動が伝わるほどの衝撃。

 ドスンドスン、相撲でも取るかのように激しい抱き合い。周囲に飛沫が広がっていく。

 それを見守るミカコはにっこにこ。


 そう娘のリササですら筋肉増強できる『狂戦士(バーサーカー)』だったのだーっ!

 将来有望である。



 思いっきり遊んで疲れたリササは、フクダリウスに運ばれて寝室で布団をかけられた。


「サンタのプレゼントだ。大事に使ってくれ」


 リボンとかでラッピングされた重々しい両手斧をドスンと置いた。

 静かに立ち去ってドアを閉める。バタン!


「グフフッ! 今日はクリスマス……楽しみと行くか」

「ぐふっ! あなた!」


 ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!


 フクダリウスとミカコはその夜、激しい交わりをして震度4級レベルの振動を起こした。



 ……フクダリウスの住む家は、奈良県のド田舎。というか武劉(タケリュウ)一家以外に誰一人いない過疎(かそ)った村。

 かなり遠くの山奥なので、このように豪快な騒ぎをしても大阪には届かない。

 通学に不便かと思えばそうでもなく、フクダリウス一家は走れば新幹線よりも速い。問題なしだ。


 武劉(タケリュウ)フクダリウス(威力値:150000! 時速570km!)

 妻ミカコ(威力値:51500! 時速320km!)

 娘リササ(威力値:30000! 時速280km!)




 ──その翌朝!


「うわぁ~~欲しかった斧だぁ~~!!」


 リササは大人用の両手斧(30kg)を片手でブンブン振り回しながら喜んでいたぞ。

 そんな娘に、フクダリウスもミカコもにっこり笑顔。


「あなた、弟か妹かできそうよ」

「おお! 一夜のうちに妊娠をッ!」

「ふふっ、気合を入れれば早くに産まれますわ」


 ミカコの少し膨らんだ腹が更に大きくなりながらドクンドクン脈動している。体内の胎児が急速にムクムク人型を取っていくのだ。

 ……この急成長。生命力強すぎ。


「むんっ!」


 ミカコからボボボボボボボッと液体まみれの赤子が7人無事に出産された。フクダリウスをそのまま三頭身の幼児体型にしたような風貌。全員男の子だ。

 その7人の赤子は立ち上がって「ウキキ……」と笑む。


「ううむ、名前どうしようか……」

「ねぇ、決めてあるんだけど?」

「なんだ?」

「フクダリウスjr(ジュニア)よ!」

「おお! 男らしい名前だ! わはははは!」


 嬉しそうにフクダリウスは大笑いする。

 一気に3人家族が10人になっちまったぞ。


 息子(0歳)フクダリウスjr(威力値:15000! 時速150km!)

 息子(0歳)フクダリウスjr(威力値:15000! 時速150km!)

 息子(0歳)フクダリウスjr(威力値:15000! 時速150km!)

 息子(0歳)フクダリウスjr(威力値:15000! 時速150km!)

 息子(0歳)フクダリウスjr(威力値:15000! 時速150km!)

 息子(0歳)フクダリウスjr(威力値:15000! 時速150km!)

 息子(0歳)フクダリウスjr(威力値:15000! 時速150km!)



 めでたいw

あとがき


 武劉(タケリュウ)一家、ナッセたち以上に人間やめてる件w

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ