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247話「最終決戦篇⑩ 万覇羅参ァ!」

「ぬううううァ!!!」


 ダウートは如意棒を振り下ろして、それをアクトは漆黒の刀で受ける!


 ガ ァ ン!!


 衝突時に黒い稲光が四散し、大地が(すく)み上がるように震え、破片が浮いて、生じた烈風に押し流される! 台風のような暴風が全てを薙ぎ払うように轟音を伴ってインド全土に吹き荒れた!

 オレは咄嗟(とっさ)に「攻撃無効化!」でヤマミとリョーコをかばった。


「不遜なる愚者を徹底的に叩き潰せ!! 如意金箍棒(にょいきんこぼう)!!」


 ダウートは黒い稲光を纏いながら、全力で殺す気で如意棒による乱打ァ!!

 しかしアクトは複数の腕による複数の刀で(さば)くァ!!


 ガギィンギギギギガガギィンガガガガガ!!!


 まるで複数のアクトがコンビネーションでダウートと徹底抗戦してるみてーだ!

 それだけじゃない!

 アクト同士で『連動(リンク)』してる事により、威力値も四首領(ヨンドン)レベルにまで倍増されている!


「ぬあああああああああァ!!」

「があああああああああッ!!」


 全くの互角で激しく接戦するアクトとダウートにより、大噴火のように天高く衝撃波が噴き上げられた! ドッ!!

 なおも破壊の規模は更に広がる様子! ドッ! ドッ! ドドッ!!

 オレもヤマミも傍観して驚くしかない!


 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴァ……!!!


 まるで怪獣同士の戦いみてーに大地を揺るがし続け、衝撃波の噴火があちこち炸裂ァ!


「すげぇ……! まさか全くの互角とは!!」

「単体でノーマル10万5000で、最大威力値が42万! それが複数人で『連動(リンク)』する事で126万に到達し得たわ」

「の、ノーマルのアクトの12倍!?」

「ええ!」


 まさかアクトが四首領(ヨンドン)レベルに強くなってるなんて夢みてーだ!!

 でも天災レベルのダウートの猛攻を、アクトは現実立ち向かえているんだ!


「インド人恐るべしッ!」

「ええ!」



(設定のおさらいなので、(わず)わしい場合は流していいぞw)


 インド人は『心髄(シーズ)』と呼ばれる特有のオーラで、血管や神経そのものに循環させている。

 その為、無駄な消費を抑えつつ、体全体を隅々(すみずみ)まで超高速で循環し続ける事で熱を生み出して身体強化ができるぞ。


 そして『万覇羅(マハーラ)』とは『心髄(シーズ)』を極め、極致に至った奥義。

 血管や神経はおろか、骨髄や筋肉繊維にまで及ぶ事で、心髄(シーズ)の数倍から数十倍へと跳ね上がる。


 更に言えば『心髄(シーズ)』の進化系である『覇皇心髄(ハオーシーズ)』は己を周囲の自然と同化させる事で、更に莫大な力を得る極意。

 この極意に達している者のみがたどり着ける奥義が『万覇羅弐(マハーラドゥイッテ)』!


 第一形態が『万覇羅(マハーラ)』! ノーマルの二倍!

 第二形態が『万覇羅弐(マハーラドゥイッテ)』! ノーマルの四倍!


 そして……、実は更に上の極致があった!


 第三形態『万覇羅参(マハーラティガー)』! ノーマルの十二倍!


 これには『次元法(アーカーシャ)』の会得(えとく)が前提。

 ただしこれは極楽浄土のみの技法であり、本来なら現世では発現し得ないはずなのだ。

 だから誰も達した事のない伝説の極致……。



維持神(ヴィシュヌ)さま、ティガー知ってっか?」

《ううむ……! やはり、かの如来王(ごときおう)がアクトに力を貸しておるようだな》

「え?」


 変貌したアクトは漆黒の流動的なロングコートを身に包み、背後から複数の腕や顔が揺れている。

 これは極楽浄土での如来王(ごときおう)の特徴を備えているという事。


「ナッセ?」

「じゃあディアルフを生き返らしたヤツがしてんのか?」

《生き返ったのではないっちゅーに……。次元降臨(アーガサモ)じゃ!》

「でも生き返ったようなもんだろ?」

《……まぁいい。次元降臨(アーガサモ)を行っているのとは別の如来王(ごときおう)だ。確か……『自由神(ドゥニア)』だったか》


 疑問になっているヤマミにも説明しながら、話を続ける。


「『自由神(ドゥニア)』……?」

《極楽浄土にいる他の如来王(ごときおう)と違ってフリーダムなヤツじゃ。全くもっていい加減な男だわい。時々、地球のインドへ遊びに来てたりするのだが……》

「遊びに来てんのか? じゃあ、そいつがアクトに力を与えて……?」

《うむ。間違いない》


 アクトは全身から黒い稲光をバリバリ迸らせて、ダウートと激しく乱打の応酬!!


 ガガガギィィィンギギギィンガガギィンギギギガガガガン!!!


 漆黒刀と如意棒が幾重も交錯!!

 その一撃一撃が町一つ吹っ飛ぶ規模だァ!

 大噴火のように大規模な衝撃波が天高く舞い上がっていく! ドッ!!


《しかし『自由神(ドゥニア)』に気に入られるってよっぽどの事じゃよ……。アクト、全くもって凄い男じゃわい》

「そ、そうなんか……?」


「誰と話してるのよー?」


 気づけばリョーコがオレの肩をユサユサ揺らしてきた。

 いつの間に意識取り戻してた!? 回復早くねぇ?


「なぁ? ヤマミやリョーコにも通信繋げるか? いちいちオレが説明すんの面倒だぞ」

《この維持神(ヴィシュヌ)に向かって、なんて言い草じゃ! さては尊敬しとらんな?》

「い、いやぁ……尊敬してるって!」


 オレは焦ってワタワタ手を振る。

 でもなんか界〇様と話してるみてーだなぞ。


《ふん、どうだか……。むしろ世界中の人にも話をする事も可能だぞ。ただ現世に『次元法(アーカーシャ)』をホイホイ使ってはならぬから、ナッセだけに限定しておるだけだ》

「だったらヤマミやリョーコだけでも融通(ゆうずう)してくれよ~」

如来王(ごときおう)だかなんだか知らないけど、話してくれなかったら維持神(ヴィシュヌ)はホラ吹きって言いふらすから!」


 リョーコがそんな事言い出してくる。怖いもの知らずだなぁ。


《デカいのはオッパイだけじゃないな……》

「失礼ねー! 聞こえたからー!」


 もうディアルフとかアクトとかに使ってる気もしなくない。

 特別枠だから使ってるんだろうけどな。

 オレたち、一旦は極楽浄土行ってるし無関係じゃない。一応二人にも繋がったからいいか。



「心剣流! 九刀(くとう)業火龍閃(ごうかりゅうせん)!!」


 アクトは複数の腕による九本の漆黒刀を振り回し、獰猛な火炎が豪快に渦を巻く。それを一斉に振り下ろすと九頭の巨大な火炎龍が飛び出してダウートへ襲いかかる!!

「ぬァあ!?」

 如意棒で弾こうとするが、莫大な炎は防ぎきれなァァァ!!


 ボゴアァァァァァンッ!!


 一気に超高熱プラズマに爆ぜて、灼熱の海が広範囲を席巻ァ!!


「ぐぬわあああああああああァ!!!!」


 数万度もの灼熱に呑まれ、ダウートたまらず絶叫ァ!!

 吹き荒れる獰猛な熱風で思わずオレも「熱ッ!!」と口走ったぞ!


 ズズズズズズズズズズズズズズ……!!


 地響きと空震と共にキノコ雲が天高く立ち上っていくァ!

 まさに滅亡兵器級! これが『万覇羅参(マハーラティガー)』アクトの威力値126万ァ!!

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