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239話「最終決戦篇② 総攻撃ァ!」

 ターバンから漏れた黒髪が放射状に逆立っている。目尻近くから頬まで黒墨が二本ずつラインを引く。更に半裸となっている上半身にも黒墨のラインが紋様として幾重に走っていて、腕や胸の中央にはヒビ割れの様な紋様が浮かぶ。

 全身を纏うような湯気も透明な赤色に変わり、激流が凄まじい熱気を放ち噴火のように噴き上げ続けていた。

 シュゴゴゴゴゴゴゴァ……!!


「もう全てを終わらせるぞァ……!」


 後腐れなく完全決着すべき本気のダウートは初っ端から万覇羅弐(マハーラドゥイッテ)を発動!

 空気がピリピリ痛いほどに響き、かつてない戦慄を覚える。


 オレ、アクト、コンドリオンだけで戦えるのか!?


 ……いや、全員でかかっても勝てねェのは分かってら!

 四首領(ヨンドン)に匹敵するダクライが戦っても、きっとヤミザキん時みてーに満身創痍であろうがオレたちなんて問題じゃねぇ!

 それに運命の鍵のルールによるポカみてぇなのは起きない!


「ヤマミ!」

「うん!」


 オレは振り向いて手を伸ばす。それをヤマミは握ってくる。

 すると炎の形をした黒い紋様がズズズズッと腕を伝って、オレの全身に行き渡っていく。むき出し部分の腕にも足にも及び、顔の側面から紋様が這う。

 カッコいい! まるでサ〇ケェの呪印みたいだぞ! なお状態2……。


「知ってると思うけど、私は『ブラックローズ・アバター』の長期維持で戦える余力がない。だから黒い小人を伝播(でんぱ)させて、常時の『連動(リンク)』とバブをかけるだけで精一杯」

「ありがとだぞ! 心強いって思う!」

「ふふ」


 ヤマミの優しい笑みを見届け、ダウートへと振り返る。


万覇羅弐(マハーラドゥイッテ)!!」「万覇羅弐(マハーラドゥイッテ)!!」

 ド  ド  ン!!


 アクトとコンドリオンが揃って発動ァ!!

 共に異形へと体格が膨らみ、強烈な威圧を周囲に撒き散らす!

 シュゴゴゴゴゴ──────ッ!!


 オレも「はあっ!」と妖精王化してドウッとフォースを噴き上げて、足元に花畑を広げて、背中に六つの羽を浮かせる!

 オレ、アクト、コンドリオン揃って凄まじい気力を漲らせて、ダウートへ向かい合う!


 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴァ!!!


「「「行くぞァ!!!」」」


 まずはコンドリオン!

 高速で間合いを詰めながら跳躍して、両拳を象の頭に変え、しかも左右に三連分身させて最大六連のァ──超高速連打ァァァ!!!


「象ァ“異次元”頭突き乱拳(ベッドバッドラッシュ)六重奏(シックス)!!!」

 ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!

「!!!」


 嵐のような象の頭ラッシュが時空間転移しながら、ダウートの全身を完膚なきまで穿つ!!

 なんとコンドリオンも成長しているのだァ!

(ル〇ィみたいな攻撃だなと突っ込んではいけない)


 今度はオレだぞ! 剣を正眼に構え、大地を爆発させるように加速ダッシュ!!


流星進撃(メテオラン)!! 九十九(つくも)連星(れんせい)────ッ!!」

 ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!

「!!!!」


 流星のような鋭い軌跡がダウートへ集約され、衝撃音が鳴り響く!!

 さすがのダウートも「おブァ!!」と僅かな吐血!


 ラストはァ────、アクト!!


黒刀(くろがたな)心剣流居合(しんけんりゅういあい)地獄門(じごくもん)!!!!」


 目に見えぬ程の神速で抜刀し、黒刀を振るってダウートの頭から股を一刀両断する勢いで振るったァ!!!!


 ド  ン!!

「!!!!」


 なんと大地と上空の雲が一刀の下で真っ二つに裂かれたァ────!!

 立ち込める煙幕が晴れると、あちこち傷負っているものの依然と万全のダウートが仁王立ち!


「痛くも痒くもねぇなァ!!!」

 ド  ン!!

「!!!」


 ダウートはクワッと恐ろしげな形相を見せ、如意棒を振り上げるァ!!

 まるで空を覆うような巨人にも錯覚するほどの迫力!

 もはや手加減なしの超本気! 皆殺しすると決めたら有言実行! 敵も味方も関係なく殲滅するという殺意を遺憾無く発揮するァ!!


「我が神の鉄槌で金輪際(こんりんざい)吹き飛べ!! 如意金箍棒(にょいきんこぼう)!!」

 ド ガ ン!!!

「!!!!」


 横薙ぎ一閃とダウートの振るった如意棒から漆黒の雷が放射状に(ほとばし)り、オレたち三人を襲う!!

 しかし!!


「おおおおおおお!!!」

「かああああああ!!!」

「はああああああ!!!」


 オレ、アクト、コンドリオンが揃って総攻撃してガキィンと受け止めたァ!!

 放射状に黒い稲妻が迸って、広範囲に行き渡る!!


「マジで俺らも殺る気だァ~~~~!!」

「なんてェ凄まじい覇王の覇気だァ~~!!」(ダウトォォォ!!)

「三人で防ぐとか無謀ァ~~!!」

「本気の四首領(ヨンドン)やべェ~~~~!!」

 うわああああああああ!!


 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴァ……!!!


 大地が揺れ、烈風が吹き荒び、何人かが吹き飛ばされていく!!

 オレ、アクト、コンドリオンは押し負けて、吹っ飛ぶが宙返りして着地して、後ろへズザザザザッと滑っていく!

 ……それだけだった!


「ぬ……!?」


 ダウートは訝しげに歯軋り。

 立ち込める煙幕。しかしオレもアクトもコンドリオンも無事だァ!

 これまでだったら、今の一撃で白目ひん剥いて戦闘不能にされていただろう……。


「ええええええ!?」

「なんで無事なんだァ~~!?」

「信じられねェ~~!!」

「あの三人、一体何者だァ~~~~!!?」


 モブの余計なリアクションはさておき、オレたちは威風堂々とダウートと対峙!


「あァ……ふんぞり返りすぎて、腕がなまったのかァ?」

「傍若無人な行為はこれまでだぞ!」

「父さん! もうこれで終わらせます!」

 ド ド ド ン!!


 依然としてダウートの基本威力値は125万!!

 加えてスーパー聖剣『如意金箍棒(にょいきんこぼう)』による攻撃は天変地異が如し!!


 されど、オレたちはもう絶対負けないと超気力で踏ん張ったァァァ!!

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