219話「大決戦篇㉚ 走れァ!」
時が加速していて、もう夜空ッ! 星々が煌めいているぞォーッ!!
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!! (ジョ〇ョ風躍動感擬音)
オレたちはタツサダ戦の後、一つの結界から出て別の結界を目指していた。
本家の人? コミックLOに夢中なんじゃないかな?
さておき『宮殿境門』を破壊できれば、別のところへ行ける通路が繋がるらしい。思ったよか広くて迷路だし、やんなっちゃうなぞ。
多重結界内の迷路のような通路を、オレはヤマミと一緒に走り抜けている。
タタタタタタタタタタタタッ! (走ってる音)
「ナッセじゃないかーァ!」
「うわっ!?」
突然、七メートルのムキムキ大女が別の通路から合流してきたぞ。
思わずビビる。
「……って、なんだカレンかよ!」
ダメージを受ければ受けるほど強くなっていく『血脈の覚醒者』なので、見た目もそれに変動する。
相当ダメージを受けたらしく、巨人並だぞ。
急に出てきたら、そりゃ怖いわ! 敵かと思ったぞ!
「勝ったの?」
「いやーァ……なんていうかーァ……?」
話を聞くに、敵さんがオウンゴール決めて通信でこっ酷く叱られたらしい。
結界を保持する『宮殿境門』を破壊されてしまえば、勝負自体意味がないらしいな。
敵さんを放置して、ここまで来たってワケだ。
タタタタタタタタタタタタッ! (走ってる音)
走っていると、アクトが背中を見せて走っているのが見えたぞ。
「アクト!?」
「ん、あァ……。やっぱよ勝っちまったかァ」
振り向いてきたアクトにオレは頷く。
やはりアクトも勝って、出てこれたんだな。
「それより早くしないと!」
「時間が速くなってる事かァ?」
ヤマミが急かそうとすると、アクトが核心を突いてきた。
腕時計を見せてくる。
秒針がグルグルグルグルグル回転しているではないか。分針も秒針のようにチッチッチッチと速く刻んでいる。異常な現象だ。
「な、なんだーァ!?」
カレンは気づいていなかったのか、夜空を見て驚いていたぞ。
雲がモワモワ流れるように動いているのだ。
オレはジョ〇ョ風に冷や汗をかきながら驚きッ!
「まさかッ! これが六つ揃った六道石で起動された『時計塔』の効果ッ!!?」
ドドドドドドドドドドドドドド!! (ジョ〇ョ風躍動感擬音)
夜空の星々を見上げながら、オレたちは焦りを覚えているッ!!
カレンも空気を読んでかジョ〇ョ風の濃い顔でドドドド!
「このままどうなっていくんだーァ!? こんな効果どうやって止めるんだーァ!」
「オメェら落ち着けァ……。ちょっと気持ちザ・ワールドな」
ドォーン、と時が停止する雰囲気でみんな落ち着く。
なぜかアクトが承〇郎っぽい顔してるぞ。やれやれだぜ。
オレは息を飲んで『ジョジョの奇〇な冒険ストーンオー〇ャン17巻』を手に、これからどうなっていくのかを語るぞ。
「落ち着いて聞いてくれ。恐らくダウートは時を加速させる事によって世界を一巡させようとしてるかもしれない。たぶん本人も時の加速に付いていける『メイド・イ〇・ヘヴン』のスタ〇ド使いかもしれない」キリッ!
「あなたが落ち着きなさい」
ドスン、とジト目のヤマミからチョップを受けたぞ。
ジ〇ジョを読み終えたアクトは「だがなァ……」と空を見上げる。星々煌く夜空は北極星を中心にゆっくりと回って動いているように見える。
普通なら気づかないほど緩やかな速度で空が動くのだが、加速しているので目に見えて分かる。
「無限に時を加速させた結果、宇宙が仮に終わったとして本当に『一巡』できるのか分かんねェなァ……。その果てに未来を感じれるようになって誰でも『覚悟』できるようになる世界になるとも限らねぇァ……」
「でもどんどん時間が速くなってるんだろーァ?」
「本来なら、六つ揃えたダウート自身だけがその事象を味わって未来へすっ飛んでいくはずだァ」
オレたちは「!!!!」と驚く。
確かヤツは言っていた『時計塔』は全体に効果を及ぼす、と。
「この『時計塔』により、この世界から『解脱』する、ってたろ?」
「そういえばみんなで『極楽浄土』へ行こうって言ってたわね」
「え? じ、じゃあ宇宙終わらしてみんな死ぬって事? そしてあの世へ??」
ドドドドドドドドドドドドドドドド!! (ジョ〇ョ風躍動感擬音)
その間にも腕時計の分針はチチチチチと速くなってきている。秒針なんか速すぎてギャルルルルだ。
恐らく一日が一〇分のサイクルだろう。
雲の群れがビュビュビュンと夜空を駆け抜けてて、速すぎッ!?
「単純にそんな事じゃねェと思うが、なんかヤベェ予感がするァ……」
「立ち止まっている場合じゃないぞ! 急ごう!!」
「ええ!」
「じゃあ結界全部ぶっ壊してーェ『時計塔』ぶっ飛ばすーァ!!」
既に地平線から空が白んで来ているッ! もう朝が来るッ!!
オレたちは再び駆け出したぞ! タタタタタタタタッ!




