195話「大決戦篇⑥ 侵入ァ!!」
もはや『六道石』は全て奪われてしまい、完全にあっち側のペースで終始してばかり!
勝ち誇っているダウートはバッと両腕を高らかに上げる!
「さァ! 『時計塔』よ! 我々を極楽浄土へ導けァ!!」
浮かんでいた『六道石』が6個から12個に分割して時計に嵌め込まれていく。そしてその宝石は数字を象ったのだーっ!?
すると時計の針はコッチカッチと秒を刻み始めていく??
何が起こるのか、と身構えるも何も起きない??
周囲を見渡しても、何か起こる兆候も見られないし、ダウート本人に変化は見られない。
「だいぶ時間ァかかるが、これから面白い事が起きるァ……! おい! 烏合の衆どもと遊んでやれァ!!」
敵軍は「うおおおおお~~!!」と士気高揚と攻めて来たァ!!
もう勝ちは揺るがないとばかりに、勢いづいて得物を振りかざして、こちら130万人のインド政府軍へ突貫だァ!!
負けじとインド政府軍の戦車が砲撃を繰り返し、ドドドンと大爆発を噴き上げるが、敵軍は怯まない!
やはり創作士は強い! 一騎当千の力で軍人数十人を上空に吹っ飛ばすァ!
ドッカァァアンッ!!
「うわあああ~~~~っ!!」
「うぎゃあ~~!!」
「ぎえええああああああっ!!」
敵軍の方が強く、銃火器を持った軍人も戦車もことごとく叩き潰されていく!
味方の創作士も頑張っているが、勢いは完全にあっちの方ァ!
これは負け戦にしかならないのか……ッ!?
「「「うおわあああああああああああああああァァ!!!!」」」」
ダウート軍の勢いは増すばかりで、インド政府軍は押され気味!
「もはやダウートさまに勝てる要素など皆無なのだァ~!!」
「ハナっから勝ち目なんぞキサマらにねぇんだァ!!」
「わははははははァ!!!」
雑兵の敵創作士は軍人や戦車などを吹き飛ばして進軍していく!
軍ヘリが低空飛行しつつ機関銃で斉射して火花散る弾痕を一直線に描くが、敵創作士がエネルギー弾を撃ちドッカーンと撃墜!
「くそ!! 負けるなァ~~!!」
「地球の命運がかかっているんだ! 諦めれるかァ~~!!」
「まだアクトとコンドリオン王子様がいる!!」
「これも作戦の内だァ! 敵をひきつけろ~~ッ!!」
「「「「うおおおおおおおおおァ~~~~ッ!!!」」」」
味方の軍人、創作士などが士気高揚と盛り返そうと抵抗を続ける!
戦車もドカンドカン発砲し、軍ヘリが機関銃やミサイルを撃つ!
ドガァン! ドガガァン! ドガドガッ! ドッガァン!
「!!!!」
戦場は激化し、大爆発の嵐で連鎖して数人が吹っ飛ぶァ!!
リョーコはこちらを見て「もうBプランで行こ!」と政府軍に紛れてオレたちは頷いた。
インド政府軍ですら陽動なのだ。
オレとヤマミはやられた事になっているから、対象外になっていると思う。
コンドリオンは「僕はカレー・マハルの内部は知ってますから、空間転移できます! 行きましょう!」と言い出し、オレたちは頷く。
そう、少数精鋭でアジトへ乗り込んで『カレー・マハル』を破壊する作戦ッ!!
……結局、あの『時計塔』を破壊に切り替わったけどな。
「象ァ“飛翔耳”です!!」
バサッとゾウの大きな耳を広げて、アクト、リョーコ、スピリア、ジャオウ、クリシュナ(ギンジ)、カレンを連れてバッサバッサ羽ばたかせる。
そこをオオガとカイガンが「待て! 俺を差し置いて活躍させてたまるかーっ!」とコンドリオンの足を掴んでしまう!
次第にバサバササササと超高速に羽ばたきを加速させ続けていってフッと掻き消えたァ!?
「え? オオガとカイガンはマジンガたちと一緒にここで残って戦うんじゃ??」
「あのバカ! ……もういいわよ! こっちも行くからっ!」
「あ、ああ……、ヤマミ頼む!」
ズズズズズズズズズズ……!
オレはヤマミと手を繋ぎ、黒い花びらの渦に包まれて時空間転移。
二手に分かれて転移したかのように見えるが、実際はコンドリオンの時空間転移にヤマミの時空間転移でリンクして一緒に転移したのだーっ!
しかしダウートはその作戦を見抜いてたのかニッと不気味に笑んだぞァ!!
「罠にまんまとかかりおったわァ! だははははは……!」
アクト、コンドリオン王子、リョーコ、スピリア、ジャオウ、クリシュナ(ギンジ)、カレン、オオガ、カイガンは『カレー・マハル』へ時空間転移したのだが!?
たどり着いたら立体迷路のような奇妙な空間ァ!?
「な、なんだ? ここは!?」
コンドリオンは見た事のない風景に目を疑ってしまった!
あちこち通路が複雑に行き交って階段も多くて、通路橋が入り乱れてて、扉もたくさん。そして広大な空間。
ここが『カレー・マハル』とは思えないほど複雑怪奇な内部。
しかも自分一人しかいない事に戸惑う……。
「なぜ……? 僕だけ……?」
「アーッハッハァ!! 王子ィ~~! 待ってたぞォ~~!」
黒いパンチパーマで大笑いが絶えない四頭身のチビっぽい!
『八武衆・自由人ディアルフ・ゴーカムニ』
ド ンッ!
なんと、小さい漆黒の凱旋門と共に闘技場があって、そこでディアルフが待っていた!?
「おれを倒さない限り、多重結界空間は突破できねぇぞ~~!!」
「!!!!?」
コンドリオン王子は汗をかいて、その事実に驚愕……。
しかも後方の凱旋門は、六道輪廻の六界で見た事がある。小さいが役割は同じかも知れない。この奇妙な空間を作っているのだろう。
恐らく時空間転移の際にバラバラに分断されちまったのだ。
「しまった! なんて事をしたんだ……!」
またしてもダウートにハメられてしまった!




