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189話「六界篇㉕ 勢揃いァ!」

 最初は箱入り息子とも言える世間知らずの坊ちゃんであるコンドリオンが、ついに『万覇羅(マハーラ)』を発動させる域に達してから、如意輪王(にょいりんおう)は路線を変えた。

 坊ちゃん(コンドリオン)が何事にも挫折(ざせつ)せぬ精神性と分かれば、これを活かさない手はない。


 如意輪王(にょいりんおう)は気の遠くなる年月を経て、幾多もの武芸をマスターしていった男。

 しかし天道の大王(マハラジャ)としての彼にとっては武器など持っても仕方ない。故に、普段は徒手空拳で構えている。

 だが、今回だけは持てうる武術を叩き込もうと解禁したのだーっ!


観音(かんのん)武芸(ぶげい)百錬手(ひゃくれんて)


 剣で鋭い斬撃を、槍で多種な戦術を、棍で流しと殴打を、銃で斉射を、魔法で属性攻撃を繰り出し、普段の巨体のみならず、普通の体格、小柄な体格、多重影分身、男女バディとサイズを変え、パワー任せに、スピード特化に、技巧派とタイプを変え、様々な組み合わせで無限にも等しい多種多様な戦術をコンドリオンに叩き込む!


 残念ながらコンドリオンの才能は平凡。されど精神性は紛う事なき猛者!


 普通に戦士として育てようとすれば、数十年もの年月が必要。

 アクトと同等になるには百年では足りない。それだけ才能の差に隔てりがある。

 故に故に故に、圧縮された時の狭間(はざま)にて、リバイバルを繰り返させて、コンドリオンを一流のインド戦士に育てなければならなかった。


 時が限りなく遅延した中で、ゆうに9999万回以上も、コンドリオンは白目で吐血を吐き続けて体に染み込まれていく。

 ありとあらゆる苦痛を味わうが、その度に肉体と精神はそれを糧に成長を遂げる。



「僕は!! ダウートのやり方が許せない! インドを任せられません!」


 もはやコンドリオンの精神は『怪異の種(ヤクシャ・ビジ)』の人格変化を跳ね退ける域にまで達していた。

 そして世間知らずだった坊ちゃんは今や戦士。


《なぜダウートが許せられない?》

「地球は関係ありませんし、そもそもあのやり方では更なる戦乱を招きかねません!」


 戦いながら会話を交わし、世間知らずの頭に様々な知識を叩き込む。


《水星の呪いは、もはや精神汚染の域に達している!》

「退避は一つ! 進撃は二つ! 制圧は全部!!」


 太陽系のあらゆる惑星情勢なども叩き込んだ上で、コンドリオン自身が答えを出せるように授けた!

 そうしなければダウートに何一つ勝てもせぬ!


 そして、ついに12億3456万7890回目!


「……万覇羅弐(マハーラドゥイッテ)!!!」ド ン!






 ────時は普通に動き出す!


 如意輪王(にょいりんおう)と、半裸のコンドリオンが静かな精悍とした表情で睨み合い。

 しばしの沈黙の間を置いて如意輪王(にょいりんおう)は安堵の笑みを見せた。


《お前はもう誰もが認めるインドの戦士。アクトは天女たちが既に治しておる》

如意輪王(にょいりんおう)さま、ありがとうございます!」


 コンドリオンは一礼する。


 そして百戦錬磨のような風格の背中を向けて、アクトへ歩みだす。

 アクトは仁王立ちして「あァ……、心配かけたなァ」と笑む。二人は腕を交差させて友情を交わす。ガシッ!

 

《さァ……行け! インドの戦士よ!》


 コンドリオンは「(ゾォ)神威(かむい)!!」と象牙が三つ巴の紋様が瞳の虹彩に浮かんだ両目でギン!

 ゾウの生首を虚空にニョキッと生み出す。そしてアクトともにズズズズズとゾウの鼻に吸い込まれて転移していったぞ。

 しばしの沈黙。

 如意輪王(にょいりんおう)は《ん?》と首を傾げた。


《……時空間忍術なんて覚えさせたっけ??》


 天女たちは感嘆する。


「おお……! 万華鏡○輪眼まで開眼させたのかにょーん」

《いやいやいやいや! それはねェわ!》


 さすがの如意輪王(にょいりんおう)も首と手を振って全否定ァ!!

 一方、時空ゾウの生首は虚空に浮かんだままァ! ぱおーん!

(消していけよ!)




 さすがにパクリなので『木星転移術(ジュピタル・ルーラ)』というオリジナル時空間魔法に名付けようぞ!

 これは木星人の時空間魔法の一種。

 六道輪廻が絶えず行われる大循環気流を越える為の高度な時空間忍じゅ……魔法なのだ。

 決して某忍者漫画の影響とかじゃないからね!

 おれがかんがえたオリジナルまほーだぞ! おぼえとけー!


編集者「あの、前に『(ゾォ)の“飛翔耳(フライヤ)”』で普通に転移してなかったっけ?」

作者「あっ……!」(完全に忘れてたw)




 アクトを抱えて、コンドリオンは巨大化させた両耳で超高速に羽ばたかせて“人間道”へ戻ってきたァ!

 そう『(ゾォ)の“飛翔耳(フライヤ)”』で六道輪廻を乗り越えてきたのだぞ。

(『(ゾォ)神威(かむい)』は無かった事になったァァァ! メタァ!)



「あ、これで全員かぞ?」


 ナッセとヤマミがコンドリオンとアクトの姿へ振り向いた。

 気づけば、メンバーは(城路(ジョウジ)本家以外)全て揃っていた。


 ナッセ、ヤマミ、リョーコ、アクト、コンドリオン、マジンガ、ソージ、ウミノ、ジャオウ、スピリア、カイガン、チササ、カレン、オオガ、リゥテム、クリシュナ(ギンジ)、エレーシャ、カレーシャ(ゾウバス)、モンハン、ダクライ。


 ザッとみんなは一歩踏み出したァ!!

 行く先は決まっている! あの四首領(ヨンドン)ダウートを倒しに!


「行くぞ!!」ドン!!




 一方で『カレー・マハル』に鎮座するダウートは不気味なほど静かに待ち構えているァ……。

 オオオオオオオオオオ……! (雰囲気擬音)

あとがき


 忘れずにこれも覚えておこうァ!


 人間道にんげんどう六道石(りくドォせき)をダウートが!

 地獄道じごくどう六道石(りくドォせき)をソロモォーン王が!(ダウートに奪われた)

 修羅道しゅらどう六道石(りくドォせき)をアクトが!

 天道てんどう六道石(りくドォせき)をナッセとヤマミが!

 畜生道ちくしょうどう六道石(りくドォせき)をリョーコとカレンが!

 餓鬼道がきどう六道石(りくドォせき)をリゥテムが!


 ついに全ての『六道石(りくドォせき)』が揃おうとする!

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