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188話「六界篇㉔ 成長ァ!!」

 何度でも復活するコンドリオンはなんとかしようと思い、無謀にも如意輪王(にょいりんおう)へ挑んだァ!!


(ゾォ)のォ~前足拳(フォーフットパンチ)!!!」


 コンドリオンは右腕を、太い象の前足に変化させて重々しい一撃を見舞った!!

 狙い違わず如意輪王(にょいりんおう)の腹へドゴォンと炸裂ァ!!

「!!!」

 ……しかし平然と如意輪王(にょいりんおう)は突っ立っている。


「なぜ効かねェ~~!?」

《目的も持たず、なりふり構わず事を片付けようとするのでは痛くも(かゆ)くもねェわ! 大掌(オオテ)()()ツ!!!》


 巨大な張り手でコンドリオンを挟み込むように合掌!!


 バチゴォン!!

「!!!!」


 薄っぺらくペチャンコにされてコンドリオンは白目で吐血。


《いくらでも繰り返すぞ? これからずっとずっとな……》


 またコンドリオンは無傷の姿で如意輪王(にょいりんおう)の前に!!

 コンドリオンは鼻息を漏らして「ぬがー!!」と腕をブンブン回しながら突っかかる。


(ゾォ)のォ、頭突き拳(ベッドバッドパンチ)!!!」


 なんと右手が大きな象の頭に変化させて、更に超重量のパンチを、如意輪王(にょいりんおう)の頬に叩き込んだァ!!

 ドゴォォォオン!!

「!!!!」


 これは効いたのか、とコンドリオンは手応えを感じて笑む。


《何度やっても変わらんわァ!! 大掌(オオテ)(ブツ)()リ!!!》


 平然と手刀で水平斬りされて、コンドリオンは胴体を上下に裂かれて「!!!!」と白目で吐血!!


《答えがでない限り、延々と付き合ってもらうぞ!! 我はずっと長い間退屈してたもんでなァ!》


 またコンドリオンは無傷の姿で如意輪王(にょいりんおう)の前に!!

 それからほとんどワンパンでコンドリオンがスプラッターな状態にされ続けたりしていった……。




(ゾォ)後ろ足蹴(バックフットキック)!!!」


 懲りずにコンドリオンは象の後足で飛び蹴りだァ!!

 ドゴォン!! 如意輪王(にょいりんおう)の胸元へ炸裂ァ!! (わず)かに仰け反る!?


大掌(オオテ)(セン)(ジュ)(カン)NO(ノン)()(サツ)!!!》


 しかし反撃と、幾重の張り手がコンドリオンをフルボッコしたァ!!


 ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴォン!!!

「!!!!!」


 コンドリオンは白目で血を吐き、岩山に身を打ち付けてダウーン!!

 如意輪王(にょいりんおう)は僅かに怪訝に目を潜めた。

 今まではスプラッターな状態になる事が多かったのに、五体満足で済むようになってきている。少しずつ頑丈になってきているのだ。


《まさか……!?》


 コンドリオンは無傷の姿で如意輪王(にょいりんおう)の前に!!

 それでもコンドリオンは必死に駆け出して攻撃を繰り出すァ!!


(ゾォ)ァ~~前足連拳(フォーフットラッシュ)!!」


 両腕による太い象の前足で連続パンチを放ち、如意輪王(にょいりんおう)の全身を乱打ァ!!


 ドガガガガガガガガガガガガガァン!!!

「!!!!」


 如意輪王(にょいりんおう)(わず)かに顔を歪ませ、後しざりする!?


大掌(オオテ)(オロ)()ツ!!!》


 しかし張り手で振り下ろして地面へ叩き潰す勢いァ!! しかし、コンドリオンはその手を持ち上げ、必死の形相でギロッと如意輪王(にょいりんおう)を睨む!

 それでも張り手は重みを増して、結局ペラペラな押し花のようにしたァ!!


《むう……!?》


 コンドリオンは無傷の姿で如意輪王(にょいりんおう)の前に!!

 それでも必死に打ち勝とうとコンドリオンは「うおおおおお~~っ!!」と叫んで気迫の勢いで攻撃を繰り返す!

 例え無駄だろうが、色々と工夫しながら新しい技を編み出して繰り返す!

 愚直なまでにコンドリオンは必死になり続けるァ!


《こ、こいつ!! もう8771回も繰り返しておるというのに!?》


 そう、気の遠くなるほど回数を経て、コンドリオンは如意輪王(にょいりんおう)へ立ち向かい続けていた。

 本来なら「もうダメだ! どうしようもない!!」と諦めるはずが、彼は依然として奮起し続けていた。挫折(ざせつ)を知らないかのように!?

 何度も何度も何度も何度も激痛を伴う再起不能(リタイア)に追い込まれ続けながらも、立ち向かい続けるなんて正気の沙汰(さた)じゃあないァ!


 そして23429回目となる今回ァ!!


万覇羅(マハーラ)!!!」ド ン!


 コンドリオンは鋭い視線を見せ、叫ぶ。

 すると全身の血管が赤く浮かびドクンドクン脈動を鳴らせ、徐々に湯気が吹き出ていく。


《ま、まさか!! ついにたどり着いたのかァ!?》


 コンドリオンの体から周囲へ煙幕の渦が吹き荒れる。威圧混じりにシュボボボボボと噴出音のように鳴り響いてきた。

 そしてボサボサだったの黒髪がやや逆立ち、表情も男前になっているぞ。


《通常我々インド人は『心髄(シーズ)』と呼ばれる特有のオーラで、血管や神経そのものに循環させて身体強化をしておる。そして『万覇羅(マハーラ)』とは、その『心髄(シーズ)』で骨髄や筋肉繊維にまで及ぶ事で、極致に至った第一(ファースト)奥義!》


 インド人なら誰でも鍛えれば出来るもんじゃない。

 ある程度の才能がなければ『心髄(シーズ)』を骨髄や筋肉繊維に通す事など困難を極める。

 そして、その上位互換である第二(セカンド)奥義『万覇羅弐(マハーラドゥイッテ)』を会得できるインド人は(わず)かひと握り!


「行くぞァ~~~~!! (ゾォ)ァ“超速ェ”長鼻拳(ノォーズパンチ)!!」

 ズドォン!!

「!!!!?」


 まるで大砲でも撃ったかのように、象の鼻が超高速で如意輪王(にょいりんおう)の腹を穿ったァ!!

 さすがに屈み込み白目で「ぎっ!」と呻く!

 初めて「痛い」と思わせられる一撃だったァ!!


 反撃の張り手を繰り出すが、コンドリオンは瞬間移動のようにフッと如意輪王(にょいりんおう)の脇下へ潜り込んでいた! 超速ェ!!


(ゾォ)ァ“超速ェ”前足拳(フォーフットパンチ)!!」


 ゼロ距離で脇腹へ象の前足による超高速打撃を見舞ったァ!!

 ドゴォン!!

「!!!!」


 重みを乗せた高速の一撃は、巨体の如意輪王(にょいりんおう)をも後方へ退けるほど!

 以前とは段違いに攻撃力も速度もアップしてやがるァ!!


《だが、それだけでは……ッ!》

「いいから天然パーマァを治せよ!! これからクソ親父を止めなきゃいけねェんだァ!!」

 ド ン!!

「!!!!」


 以前よりギラリと鋭い眼光をコンドリオンは見せていた。

 少しずつ精神が成長してきている!? だが……!


《まだ足りんな! 信念の(しん)がなってないァ!! 大掌(オオテ)で“(シン)(ダイ)()ツ!!》


 依然と如意輪王(にょいりんおう)の張り手が超高速でコンドリオンを圧倒する!


 ドゴガァン!!

「!!!!」


 勢いよく吹っ飛ばされて岩山に身を打ち付けて、白目で吐血ァ!!

「があああっ!」

 さっきまでは手加減しすぎてたくらいだ!

 これからはもう手加減などしない、如意輪王(にょいりんおう)は険しい表情を見せたァ!

 ド ン!!

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