160話「開幕篇⑨ みんなガチギレだァ!!」
なんとダウートが木星の星獣インドラをミニ木星に変化させて『寿・限・無・印・度』を発動させた!?
その結果、全ての人類はインド人化されてしまった────!!
それらの様子が、『カレー・マハル』の上方で複数のモニターで映し出されていた。
インドにいるオレたちはなんも影響を受けなかったのが不思議だが、こうして全世界がインド化された事を見せつけられてしまった。
オレはワナワナ震えるしかなかった。
まさか、この場で世界征服を実現させるとは────ッ!
「だはははははははァ!! これで地球はインドになったァ!!!」
両腕を左右に広げ、勝ち誇ったかのように笑うダウート。身勝手すぎる!
「貴様ぁぁぁぁぁあああッ!!!!」
キレたのはマジンガ!!
怒号を吠えて、凄まじい威圧を放ち、激しいエーテルを噴き上げて地響きを起こしていく!
ビキンと『暗黒化身』を発動し、全身の肌が褐色に染まり、髪の毛も白髪に! 爆発的に威圧を増して全力全開モードだ!
同時に、スピリアも両目を赤く輝かせ「貴様、許さん!!」とキレた!
ダウートへ向かって素早く駆け抜け、飛び上がると同時に両手両足からオーラこもる鎖を放った!
「十手指十足指・鎖縛天罰!!」
それらは狙い違わずダウート全身に巻きついて縛り上げる!
同時に『封印』を付加されて、オーラも魔法も出せない状態に!!
「更に喰らいやがれっ! 『刻縛眼』開眼ッ!!」
同じくキレたカイガンは着物を広げて胸元をあらわにし、みぞおちの大きな眼がクワッと見開く!
輪状レーザーをパワワワと放ち、ダウートの動きを完全に止めた!
もはや完全完璧完封!! いかに四首領と言えどなすすべもない!
オレは激情で湧いていて今すぐ『流星進撃』で畳み掛けたい衝動に駆られているが、アクトの忠告を脳裏に刻み、必死にこらえた。
リョーコはオレを見て「行かないの?」と戸惑う。
オレは首を振った。
「……まだ! まだだぞっ!!」
最後方で待ちに徹するのみ!
キレているジャオウはギッと真剣な顔を見せた!
「邪凶滅殺拳! 獄炎・四十頭黒龍装威!!」
上へ向かって黒龍をな、な、なんと四〇匹も放射────!?
大会の時で見せたのより倍の数だァ!!
それらは上空で「ギャオーン!」と吠えながら群れで翔け回っていると、ジャオウへと下降していく!
ドドドドドドドドドドドドッと一つの身に四十匹もの黒龍が吸収された!!
「コオオオオオオオオッ!!」
爆発的に威圧が膨れ、ジャオウの全身からバチバチ弾けるようなエーテルを噴き上げ、更に黒炎の余波が周囲を舞う!
更の更に! 全身から無数の目がギョロッと見開かれ、額にも第三の目が開眼! カッ!
「もう後の事は知らん! 全身邪気眼モード&四十頭黒龍装威で完膚なきまで滅ぼしてやる!!」
「ぎがあああああああ──ァッ!! おしつぶすハンマーァ!!」
昂ぶったカレンはエーテルを噴き上げて、大地を爆発させて巨大なハンマーを振るってダウートの頭上をガツンと打ち下ろす!!
「ぶフッ!」
ズ────ン!! 噴火のように大規模に土砂を巻き上げて噴き上げていった!
更に女天狗となったチササが瞬間伸縮自在の竹槍でカレンを巻き込んで連続突きを食らわせてズガガガガガガガガガガガガガガガと絶え間なくダウートを穿ち続けた!
「六十腕式・残影扇風剣ね────ッ!!」
今度は阿修羅となったソージが六十本の腕を増やして漆黒の剣を振るって黒い残像斬撃が無数と放たれていく!
これもダウートに降り注ぎ容赦ない連撃音が鳴り響いた!
更に竜宮乙姫へ変身したウミノが無数に分身して、四方八方から鋭い格闘戦を仕掛けて打撃音が鳴り響いた!!
オオガもカッパと化して水鉄砲による凄まじい張り手の連打を繰り出す!!
「消し飛べーッ!! 邪凶滅殺拳! 獄炎・百頭黒龍翔破────ッ!!」
ジャオウが放った百匹もの黒炎龍が大空を覆い尽くすように天翔る!!
それらはダウートへ襲い掛かり、凄まじい衝撃波を噴き上げて地響きを巻き起こし、烈風を吹き上げた!!
マジンガが三日月の翼を備えるリングを模した総合剣で抗する!!
その姿はゼロを連想させるほどで、相乗効果で数十倍もの威力を引き出した最大最強の技を繰り出そうとしている!!
「我が最終奥義!! サウザンドバリオン・ダイナミックZERO────ッ!!」
更に更にカレンもこれまで味方の攻撃を浴びて、五メートル強の筋肉質に膨らみ、威力値50万級の凄まじいエーテルを噴き上げて、巨大なハンマーで思いっきり振るう!!
二つの超威力が挟み込むように、無防備のダウートに炸裂ァァァァ!!!
ドゴガアアアアアアアアアン!!!
インド全土を震え上がらせるほど、天高く衝撃波の噴火が噴き上げられていった!
大地に亀裂を走らせるほどの大地震と共に、台風がごとしの烈風が吹き荒れていったぞ!!
ゴゴッ!!
オレとリョーコは足を踏ん張らせて、腕で顔をかばって余波を凌いだ。
そんな強くない城路本家は吹き荒れる烈風で「うわああ~!!」と吹っ飛ばされているけど、気にしないでおこう。
あんなんでも死にはしないだろう。たぶん。
やったか────!?
総攻撃で息を切らすみんなは誰もが勝ちを確信していた。




