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155話「開幕篇④ 50万級を一撃粉砕ァ!」

 二〇〇九年十一月二十九日……。


 インドへ着くと、カレーの匂いが漂っていたぞ。


「おおー!!」


 な、な、なんと!! そこかしこにカレー店が広がっているではないか!!

 喧騒するインド人はターバンの他にカレーを頭に乗せたまま歩いている!


 オレとリョーコは目を輝かせて食う気満々アリアリ!!


「まァ……、当分は楽しんでこいやァ……」


 苦笑いするアクト。

 ふと我に返るオレは不安に思い始めた。敵の本拠地に入ってるようなもんだ。


「って待てよ! 四首領(ヨンドン)ダウートが開催してんだろ? 毒とか入れてねぇ?」

「んな心配いらねェわ」

根拠(こんきょ)あるわけ?」

「自分に絶対的な自信を持つ四首領(ヨンドン)がそんな(こす)い真似をやると思うかァ?」


 どんな手段で襲われても跳ね除けるほどの大物が四首領(ヨンドン)たる所以(ゆえん)

 世界を轟かすほどの実力があるからこそ誰もが震え立つのだ。それをズルい方法で成り上がって四首領(ヨンドン)なぞ名乗っていたら不名誉と罵倒される。


「どのようにしようとも己の勝ちを信じて疑わねェ……、だからこそ堂々と立ち振る舞う。このカレーフェスティバルを開催し、世界の大衆を呼び寄せて極楽浄土へ導いている。例え、いかな猛者が束になってこようともダウートは受けて立つつもりだァ……」


 そう聞くとブルッと震えてしまうぞ。

 四首領(ヨンドン)はヤミザキもヘインも堂々といかな挑戦を受けて立っていた。そして並み居る猛者を蹴散らしていた。

 現にヤミザキも七皇刃(ロイヤル・セブンズ)全員を相手に一蹴していた。

 オレたちも彼らの犠牲がなければ勝てる気がしなかった。


「こっちも堂々とフェスティバルを楽しめァ……!」

「おし!」

「こうなったらやってやろうじゃない!」


 オレたちは早速カツカレーへ挑みに行ったぞ!!

 噛み応えのあるカツと、じんわりスパイシーな味が広がるカレーのダブル旨みにほっぺたを落としそうになる。

 すげー辛いのもあったり、ナンとカリーの違った歯応えも楽しんだ。



 聖なる川と言われているガンジス川はカリーが流れていたぞ。


「しかも神の聖なる力が流れているので(くさ)る事はない。それどころか罪や病気などを癒せるんだァ……」


 インド人のみならず観光客が次々とカリーの中へ入って、目をキラキラ純粋な善人になっていく光景はシュールだぞ。

 明るい笑い声で「あはははははははははは!!」とバンザイしまくっているぞ。

 思ったんだけどさ……、これカリーを海に垂れ流してるんだよな? 聖なる川だから別にいいんだろうか?


「清められちゃえー!!」「うわあァッ!?」


 リョーコがアクトを押し出して、カリーの川へドボーン!!

 ついでにオレを掴んできた。思わず「待っ……」と制止も虚しく、カリーへ投げ込まれた。

 ……これで判明したのだが、不思議な事に服が汚れるとかカレー臭くなるとか、そういう事はなかったぞ。さすが聖なる川。





 ────その同時刻。お祭り騒ぎで賑わっている最中。


「……ふふ、ふ。この石で我は!」


 人気のない薄暗い路地で、王冠をかぶっているもののボロボロに破け汚れたみすぼらしい衣服の男が宝石を指ではさんで狂気の笑みを浮かべていた。

 そしてもう一人の男も「ついにここまで来ましたね!」と付き従う。

 そう彼らこそ、ソロモォーン王と777柱が一人アシュトであったぞ。

 参照『https://book1.adouzi.eu.org/n5056hg/130/』


「このインドで六個ある『六道石(りくドォせき)』を揃えさえすれば、我は全ての世界を統べる王となれるのだ!!」


 カレー色のキラキラ反射光で煌く透明度の高い宝石を手に、ソロモォーン王は高らかに野望を叫んだ。


「確か、“地獄界”から持ち込んだ『六道石(りくドォせき)』だったかな?」

「そうだ! 我の何代か前の先祖さまが手に入れたという、由緒正しい家宝なのだ! 四首領(ヨンドン)ヤミザキのせいで777柱を壊滅させられて、命からがら逃げた失態で我のプライドはズタズタだ! だから、これで偉大なる如来王(ごときおう)になって四首領(ヨンドン)を潰してやる!!」


 悔しくてたまらず憎悪を剥き出しに、石を握りしめた拳で復讐を誓い、説明口調で言い放つ。



「だが、その前に俺に挑まなければなァ…………?」


 ゾワッと寒気を催し、ソロモォーン王とアシュトは振り返ると、七メートル強の巨漢がいた!

 影で覆われる強面、筋肉隆々の体格。そんな出で立ちに二人は絶句してしまう!


「き……貴様はッ!! インドの四首領(ヨンドン)ダウートッ!!!」

「なんでここが!!?」


 ダウートはニヤッと笑う。


「『六道石(りくドォせき)』は惹かれ合う……。自然と引き寄せ合って、必ず交わる。この通りになァ」


 彼も六道石(りくドォせき)を見せびらかしにし、ソロモォーン王たちを驚かす。

 まさかの遭遇(そうぐう)に戸惑いを隠せなかったが、逃げ切れないと悟ったソロモォーン王はクワッと戦意を剥き出しにする!


「ならばッ! 貴様の六道石(りくドォせき)をいただこうッ!!」


 するとソロモォーン王の頭上からボコボコと赤いものが膨れ上がってきて、たちまち巨大な赤いタコへと象っていく!!

 そして無数の触手には吸盤の代わりに目玉がギョロリと(うご)き出す!

 なんと威力値五〇万級の威圧感を漲らせたぞ!


 タコタコタコタコタコタコタコ、と奇妙な反響音が広がっていく。


「これがうぬの『偶像化(アイドラ)』かァ……」

「これぞ、全ての魔術を極めしソロモォーン王なり!! 頭が高いぞォ!!」


 巨大な赤いタコは無数の触手を掲げて、数多の目を輝かせた! カカッ!


 ドドドドドドォォォン!!


 避けられぬほどの範囲攻撃が繰り出され、大地を大きく穿つほどに破壊が及んだ!

 一つの町を跡形もなく吹き飛ばすほどの恐るべき破壊の蹂躙! それを延々と繰り返されていく!

 空気のアシュトは「ぐわあああああ!!」と巻き添え食って、ボロボロの雑巾(ぞうきん)みてーになった。

 なおも破壊が繰り返される最中、キラッとダウートの両目が鋭く輝いた。


「不遜なる愚者を打ちのめせ!! 如意金箍棒(にょいきんこぼう)!!」


 憤怒のダウートは両端に金色の輪がはめられた長い赤い棒を振るい、強烈な一撃で衝撃音を轟かせた!

 それは偶像化(アイドラ)ごとソロモォーン王を弾き飛ばす!

「ぎ……ぎはッ……!」

 たまらず吐血。偶像化(アイドラ)のタコが爆ぜ、ソロモォーン王は宙を舞った後に地面へ落下。

 完全完璧完封、戦闘不能(リタイア)だ!!


「王を(かた)って、なに(いき)がってんだァ? 有象無象(うぞうむぞう)がァ……」ドン!


 ソロモォーン王をアッサリ下し、二個目の『六道石(りくドォせき)』をゲット!

あとがき


 実はソロモォーン王も結構強いですw 威力値50万w

 ナッセ単体では勝つのも難しいかもしれませんw 実戦経験が少ないので覆るかもですが、地力としてはかなり強いですw

 さすが777人を従えたボスって事ですかねw


 あとアシュトは全然何も出来ませんでしたねw 草ァw

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