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148話「闇の交錯⑦ 愛の呪縛!」

 対戦が終わった時、女だと判明したスピリアは艶かしい流し目でチラッ!


「ジャオウ……、あんな情熱的なアタックされたら私は終わりだ」

「フン! 御託はいい!」

「そんな君が好きだ!」

「フn……、え??」


 なにを思ったのかスピリアはポンチョを脱ぎ去って、ポヨンポヨンたゆたう巨乳をあらわにオレへ抱きついた。

 そんな豊満な胸に顔が! ムニュムニューン! や、柔らけぇぞ!!


「なんだか心が落ち着かん! もう(とろ)けるような気分で落ち着かない!」

「は、離せ! 窒息する!」


 ガバッと離してくれたと思ったら、勢いをつけて急にスピリアの唇がオレの唇を奪った!

 唐突なキスにオレも頭ン中真っ白!


 ちゅぱちゅぱぺろぺろぐちょぐちょぐちょ!!


 ソージとウミノのと同じような情熱的すぎる濃厚キスがオレの口に炸裂(バースト)!!

 さしものオレも痙攣しながら、熱くて柔らかくて快楽的な絡み合いを堪能させられた。有頂天すぎて意識が飛びそう。もう骨抜きされて脱力していく。


 カイガンは羨ましいあまり「ガフォッ!!」と吐血し、勝手に撃沈。

 負けじとソージとウミノまでも濃厚なキスを始めた。

 マジンガは「フハハハッ!! めでたいな!」と上機嫌だ。


「……フッ! これからは共に一生を過ごそうか」


 グッタリするオレを鎖で浮かせて運んでいく。




 静かな控え室で意識が戻ったオレはスピリアに膝枕されていたぞ。


「まさかあれくらいの契りで気を失うとはな」

「……契り?」

「二度も言わせる気か? もう貴様と私は一生を添い遂げる事になったのだ」


 ああ、そっか。コイツにいきなり濃厚キスされて気を失って……。


「って、待て待て!! 勝手に話を進ませるな! 第一オレにはヤm──……!」


 するとスピリアは据わった目を見せる。ゾクッと背筋が凍る。


「なんだと!? 貴様、彼女が!?」

「落ち着け! 落ち着いて聞いてくれっ!!」


 ……っと、そういやオレはジャオウなんだよな?

 スピリアは別にオレ(ナッセ)を好きになったワケじゃねぇ! なら!


「話を聞いてくれ。オレにはまだ彼女がいない」

「だろうな。少し取り乱した」

「ああ。だが急の事でオレは戸惑っていた。貴様は悪くない。むしろ気に入っている」

「……なるほど」


 元々スピリアは頭がいいはず。短気で直情的に突っ走るけど、冷静に考えさせれば的確に判断を下せるはずだ。たぶん。


「オレはさっきまでスピリアを男だと思っていた」

「すまない。女と知られると舐められると思って隠していた」

「今ならオレもスピリアの事を女として、これから知っていきたい!」

「では!」


 スピリアの手を握ってオレは笑む。


「貴様さえ良ければオレのモノになれ! この()()()()のな!」

「言われるまでもない!」


 元々美人だし、巨乳だし、悪くないと思う。

 すると急にスピリアは左手の小指から鎖を伸ばし、その先っぽの(くさび)がオレの胸元を潜って心臓に絡みついてブスッと刺す!

 同時にスピリア自身も右手の小指から鎖を伸ばし、自ら心臓に絡ませた!


「第二の能力『永久に繋がる愛の鎖エヴァーラスティング・ラブ』を発動!」

「な、なんぞっ!? 能力は一つだけじゃ……?」


 ズズ……、全身をエーテルで覆うスピリアは説明を始めた。


「そう。確かに恋愛さえしなければな」

「ううっ!?」

「心を許せる運命の人が現れた場合を考慮し、念の為に能力を追加しておいた。それが『永久に繋がる愛の鎖エヴァーラスティング・ラブ』だ。私の愛を相手が受け入れた時にのみ発動する」

「なんか嫌な予感するんですが……?」

「心配するな。浮気さえしなければ無害だ」


 なんかヤンデレっぽくて怖いんですが?? いやもうヤンデレ!!


「私と愛する人の心臓に絡ませた(くさび)は連結している。いずれかが他の人に浮気しようとした時に痛み始めるのが前兆。それでも懲りずに恋愛行為を行った場合は心臓を砕かれて死ぬ。両方ともな。しかもどちらが何らかの原因で死んでも一緒に死ぬ。これは一蓮托生の能力だ」


 うげっ! お、重すぎるぞ……!


「は、外す方法は?」

「無い! 何らかの方法で外そうと行動すれば痛みが走り、除去に踏み切れば死ぬ。絶対に外させはしない! 覚悟しておけ!」


 凄まじい『(ネン)』だ…………!

 やっべー! こいつヤマミ以上にやっべぇヤツ!

 ヤンデレに堕ちたスピリアが恐ろしい雰囲気で睨んできているようで、怖すぎる!


「だがな……」


 するとスピリアは両手でオレの右手を引き寄せ、自ら巨乳を揉ませてきた。

 その甘美的な誘いと柔らかさに情欲が溢れる。ムニムニ!

 (とろ)けるような気分だったが、執念深さを窺わせるスピリアの見下ろす顔で()めてしまう。

 ってか、こいつヤンデレだった……。


「ずっと愛し合っていれば問題ないのだからな……。ジャオウ!」


 妖しい笑みのまま額に軽く口づけしてくれる。

 オレはゾクッとしながらも素直に「ああ。ずっとな」と快く受け入れた。



 だってこの体、オレのじゃないし!

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