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145話「闇の交錯④ 即席の新能力!」

 ジャキガン学院は武闘派の創作士(クリエイター)が集って厳しい修行を受ける所だ。

 オレたちが勝つまでは夏秋両方の全国大会を連覇していたほどの名門校ぞ。


「まさか初っ端から実戦形式の授業とはな……」


 仮想対戦(バーチャルサバイバル)システムの大広場で生徒たちが集まって、対戦を繰り広げていた。

 切磋琢磨して競い合う生徒たちは死に物狂いだ。


『最強を勝ち取るなら、己の限界を超え高き壁へ挑む気概で成長するべし』


 これがジャキガン学院の信条。

 連覇する理由が分かった気がする。ここまで徹底として実力主義なのだ。アニマンガー学院の比じゃねぇ!

 オレたちよく勝てたな!

 ……勝ったからこそ、その後は難易度緩くなってたなー。優勝したし。



「『刻劉(コクリュウ)ジャオウ』対『藤美(フジミ)ヒンケール』!! 前へ!!」


 やっべ! オレの番だ!

 しかも相手はさっきの半裸のイケメンやん! ゴツい(さや)持ってたヤツ!


「軽く流すか……」


 そう減らず口を叩くが、本当は言いたくねーからな!?

 半裸のヒンケールはフッと笑む。

 オレとヒンケールは向き合って「いざ勝負!」と吠えて、足元の魔法陣が灯る!


 気付けば亜空間に転移していて、遺跡っぽいコロシアムの闘技場にいたぞ!


「ここは火山魔城の闘技場だ!」


 なんとヒンケールが観戦席の階段で「クックック」と邪悪な笑みを浮かべ、ゴツい鞘を天に掲げる。


魔装(マギゾ)!!」


 なんとゴツい鞘が仰々しく刺の触手を広げて、ヒンケールの全身に巻きついて武装されていくぞ!

 どっかで見た事ある武装だが、突っ込まないでおこうか。


 オレは黒いマントから刀をスッと出したぞ。


「なにっ!? 刀も使うのかっ!」

「なんだ? 黒龍しか放てぬとでも思ったか?」


 とか減らず口を叩いているが、実は新しい『刻印(エンチャント)』で出してるだけなんだよな。具現化系だけど、実際の武器を出して誤魔化してるみたいな感じぞ。

 すると全身鎧のヒンケールは両前腕からジャキッと刃が飛び出る。そっちか!


「てっきり額の剣っぽいの取り出して戦うと思ってたがな……」

「ただの飾りだ」

「えっ!? それっぽい形状なのに?? なんか鉄のムチみたいに使えそうなんだけど?」


「首で振り回すのは流石に無理があるだろう。……ってか初めて見るような言い方してないか? お前最近おかしいぞ?」

「御託はいい。さっさとかかってこい」

「……?」


 やっべー怪しんでる! バレそう! なんとか無愛想を気取ってるけど、やはり付け焼刃か!

 このまま押し通すしかねぇ!!

 しかし相手の強さは未知数。妖精王にならずに戦うしかない。一発でバレる。


「永久の龍火! 地獄の業火を吹いて焦がせ! 龍紋刀!!」


 ボウッとオレの刀に炎が覆っていく!

 ……っても実は火魔法(ホノ系)を刀に『形態(フォルム)』しただけどな。どうか誤魔化せますように!


「ほう! 珍しく口上を言うとはな!!」

「御託はいい。さっさとかかってくるんだな」

「言われなくとも行くさ! はっ!」


 ヒンケールが素早く駆け出す! 全身鎧なのに速い!!

 火炎剣で相手の両腕の刃と切り結ぶ!


 ガッキイイン!!


 オレは押されるかのように敢えて弾かれて、逆に間合いを取る。

 即座に俊敏な動きでヒンケールの周囲を飛び回る。シュババババッ!

 全方位から炎の刃による剣戟を繰り出すが、ヒンケールは両前腕に加え、肘、膝、つま先から刃を出して捌ききっていく。


 ガッガガガガッガガッガッガッガガガッガッガガガガガッ!!


 オレと戦ってるみてぇだ! まさか全身から刃とは!

 迫ってくる刃の軌跡に、焦ったオレは跳躍して空中手裏剣を足場に二段で飛び退いた! あ、しまった!




 観ていたカイガンは「ん? 空中で跳ねたような?」と首を傾げる。


「なんだかナッセ君みたいですねー?」

「今日のジャオウ変だわ」


 ソージはのんきに飄々(ひょうひょう)だったが、ウミノは怪訝に怪しむ。




 まずい。これ以上ボロ出せねぇ……。

 ついクセで使っちまうからなぁ。それにウソつくの苦手なんだよなー。


「珍しいのか? この新技『飛跳』が……」

「フフ……! 貴様が新しい技を編み出すとは! 珍しく積極的だな!」

「まぁな」

「ん?」

「ふ、フン! これで驚いているようではオレに勝てんぞ」


 やべっ! セリフ気を付けねーとな。ボロ出る。

 オレの周囲に突然発生した火炎が徐々に龍を象っていって、轟々燃え盛りながら火炎龍が周回していく。

 誰もが「うおおおおお!!」と驚く。

 ……実際は本家のタッちゃんが火魔法(ホノ系)辰昇武心流たつのぼりぶしんりゅうと組み合わせて放った魔法をパクってただけぞ。


「黒龍を使うまでもないのか!? ずいぶん舐められたものだな!」


 本当は黒龍なんて撃てねぇんだよっ!


「食らい尽くせ! 獄龍波────ッ!!!!」


 龍紋刀で振るって、火炎龍を撃ち出し、螺旋を描きながらヒンケールへ目指す!

 ヒンケールは「むんっ!」と全身鎧でそれを受け止め、ズンと踏ん張る足の後方から衝撃波が噴く! それでも獰猛な火炎龍は突き進もうとする!


「ぬぐぐぐ!! だがしかし! この鎧には通用せんわっ!!」


 なんと抱き締めきって両腕を交差させて火炎龍を破っちまったぞ!

 ニヤリと笑むヒンケール。

 しかしオレは瞬時に懐へ潜り込み、一太刀を浴びせる!


「なっ!?」


 すると被弾した所から一気に九頭の龍が放射状に発生して、全身鎧を木っ端微塵に打ち砕く! そのまま全裸のヒンケールは「うぎぇーっ!」っと後方の石壁へ叩き付けられた! ドゴーン!

 そのまま爆散して棺桶化! やったぞ!


「口ほどにもない……。九頭獄龍閃で落ちるとはな」フッ!


 ……実際は本家のアッキーが繰り出した技をパクっただけなんだけどな。

 元々ジャオウは闇属性の黒龍を放つので、さすがに再現は無理なので即席で似たような技で代用したぞ。城路(ジョウジ)本家代々伝わる辰昇武心流たつのぼりぶしんりゅうの技を無断で使ったけど、黙ってれば分からないさ!


 それに()()()()()があるからな! くくく!

 今回のキャラ紹介!


藤美(フジミ)ヒンケール(戦士(ファイター))』

 銀髪ボサボサのイケメン半裸の青年。全身鎧に変形する特殊の鞘を持つ為、半裸。割と怪力。溶岩でも死なないどころか火傷すらしない。

 全身鎧になると格段に属性魔法への強耐性を得る。あちこちから刃を出したりするギミックがある。

 親父は骸骨らしい?

特性:

溶岩無効(溶けないし、火傷もしない。熱いだけ)

金属粉砕(自身の骨にヒビが入るが、引き換えに金属を粉々にする)

ガッツ(六割の確率で致死ダメージを受けても1だけ残して耐える)

シャイニングオーラ(闇特攻)

技スキル:

ツイスターブラスト(前腕刃から竜巻に似た光線を放つ刀剣波)

エックスブレイザー(鎧の胸からX字のビームを最大出力で放つ)

ガイアスラッシュ(力を集約して斬る)

マッハスラッシュ(速度特化の斬撃で水とか炎とか斬り裂く)

セイントスラッシュ(精神生命体(アストラル)にもダメージを与えられる)

 威力値:64000



 アッキーの技をパクったが故に倒せた。

 あれ一つに見えっけど同時に等しい九ヒット連撃技で、しかも全部致死ダメージ。五ヒットまではガッツで耐えられたけど、残りハズして逝った。

 技を一つも放てずに負けたのは、相手が素早いので無駄だと判断してた。

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