134話「闘札回廊編 ~戦場になるぜ」
エジプト首都カイロ────。
ノーヴェン、コマエモン、ミコトのインテリスリーとアバターナッセで四人!
ついにエジプトへ着いたのだぞ! ドン!
古びた建物が多く、作りかけのものまである。
ほとんど薄い黄土色のレンガで積み立てられた住宅が多い。更に意外と装飾が施されているのも見かける。
ほとんどの人は腕に妙なディスクを付けている。
なんか目をギラギラして、不敵な笑みを浮かべているぞ。
「何だぞ? 今日は……さっきから腕に変なディスク付けた連中を見かけるが……」
「観光客はどいてた方がいいぜ! 今日この街は戦場と化すんだからよ!」
おっ! 答えてくれた! 忠告してくれんだな優しい!
すると空からスフィンクスを模したような大型魔導飛行船が大きな影で街を覆いにやってきたぞ!
そのスフィンクスの腹あたりにでっかいモニターがあるぞ。
パッと写ったのは、黄金の装飾を身につけた半裸の偉そうな人であった。銀髪に逆立っていてツンツンしてる。
「リゥテム!」「リゥテム!」「リゥテム!」「リゥテム!」「リゥテム!」
「リゥテム!」「リゥテム!」「リゥテム!」「リゥテム!」「リゥテム!」
「リゥテム!」「リゥテム!」「リゥテム!」「リゥテム!」「リゥテム!」
「リゥテム!」「リゥテム!」「リゥテム!」「リゥテム!」「リゥテム!」
「リゥテム!」「リゥテム!」「リゥテム!」「リゥテム!」「リゥテム!」
「リゥテム!」「リゥテム!」「リゥテム!」「リゥテム!」「リゥテム!」
突然、広場にいた人たちが連呼しだした!?
異様な光景だ……。何なん??
【エジプト王朝 リゥテム国王】
光属性・エジプト王族・レベル9・決闘力:99999
特殊能力:「王のゲーム」決闘に必ず勝つ。
解説:古代より代々継承されし現国王。銀髪に逆立った男。さながら決闘創作士でもある。引きたいカードが引ける為、勝率が高い。本物の三大竜神カードを所持しているらしい。重いけど運命でデッキ回せるからへーき。
「あれは……エジプト王朝現存国王リゥテムなのデース!!」
見上げているノーヴェンに、オレは「エ……!?」と顔を向けた。
説明を聞くに、長い歴史の間になんやかんや色々あったが、王朝は続いていて政府と一緒に国を治めている。
オレの知ってる歴史じゃ、ローマ帝国に敗北して皇帝属州になったらしい。けど、この並行世界では歴史が違うらしいな。
ローマ帝国の国情は今も昔も知らんけど、ノーヴェンとの話でエジプトと仲良しになったので王朝は途絶えずに現在まで続く事ができたのだと聞いた。苦しい時はローマ帝国より支援までされていたのだとか。優しい世界。
リゥテムの注意勧告が放送されてたぞ。
《邪神の猛威により、戦いの舞台はエジプト全域に至った!! 既にこの街は戦場と化している!! 決闘創作士でも、そうじゃない創作士でも、充分に気を付けたれし!》
「「「うおおおおおおおおおおおおお──っ!!!」」」
歓喜で湧いて再び「リゥテム!」が連呼され出す。
人望があるのはいいけど、ちょっとうるさい。
混んでいる人海を抜けて、静かな通路でオレたちは息をついた。
すると誰かの脚が止まってザッとカカトから飛沫を吹く。するとドドドドドと臨場擬音が響いてきて、ミコトは戦慄していく。
「フフ……! ミコト、貴様も来ていたとはな!!」
「おまえは……、此武エト!!」ドクン!
ドドドドドドドドドドドドドドドド!!
なんかミコトとエトの間で謎の烈風が吹き荒れているぞ! 臨場烈風?
【シタケコーポレーション社長 此武エト】
光属性・社長族・レベル9・決闘力:99999
特殊能力:「ゲーム達人」彼はモンスターカードが相手なら必ず勝つ。キャラカードが相手だと必ず負けてしまう。(本○にも負ける)
解説:日本に転生したらしい元古代エジプトの神官。その手腕を活かして大きな会社に拡大できた。闘札王にも着手していて、日本で普及を手伝った。資産家。なんでかリゥテムにご執心。ミコトはついで。
「あっ! 頭が椎茸みたいだ!」
マッシュヘアがそれっぽいので突っ込んでしまった。




