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133話「闘札回廊編 ~日本からの使者」

 エジプト行きの魔導飛行機(マジカル・フライト)にはメガネ装備をしている半裸紳士ノーヴェンを筆頭に、着物を着ていて目を瞑って鎮座するコマエモン、学ランをマントのように羽織(はお)るミコト、そして何故か銀髪少年剣士(セイバー)ナッセを含む四名が乗っていた!



 ────なぜナッセといつも一緒にいるヤマミがいないのか?


 前日、ノーヴェンたちにエジプト政府より要請をされてエジプト行きとなった。

 その際に邪神(ジャゴッド)へ対抗できる妖精王ナッセも誘おうとしていた。

 とある理由で誘われなかったヤマミは大層不満であった。


 マンション内で、オレとヤマミは訪れたノーヴェンたちと話をしていたのだった。

 その時にノーヴェンの事情を聞いて、ヤマミはムスッと不機嫌な顔をする。


【ヤマミ】

 闇属性・魔道士族・レベル10・威力値:100000

 能力:ナッセと一緒に出さなければムスッとするぞ。一緒に戦わせたら強いぞ。

 解説:姫カットの美少女。冷静沈着で生徒会長のイメージが強い性格。黒炎や偶像化(アイドラ)や時空間魔法など、多彩なスキルを有する魔道士(マジシャン)四首領(ヨンドン)ヤミザキの娘。実は闇の妖精王。ナッセを異常に好いている。


「話は聞いた。けど、ナッセだけ行かせるのは反対するわ」

「……でも政府の要請はミーとコマエモン、ミコト、ナッセ()()とされていマース」


 ノーヴェンは首を振る。

 政府の要請とウソついてるけど、こうでもしないとイチャイチャ見せつけられマース! ミーのメンタル耐えられないデース!


「反対したけど、ナッセが行く事自体には別に反対はしていない」

「ホワット……?」


 ヤマミは漆黒の花畑を広げ、背中から漆黒の羽を広げ、妖精王化。

 そしてその背後の上方で黒薔薇の巨大なツボミから放射状の閃光が放たれる。徐々にツボミが開花されて花弁が広げられていく。中からナッセとそっくりのシルエットが立ち上がってくる。


【ブラックローズ・アバター】

 魔法カード

 能力:自分と相手のデッキ・手札・墓地から好きなキャラをコピーして味方にできる。

 解説:実在する人物をコピーして受肉させて自分のコントロール下で下僕(しもべ)にできる闇の妖精王の秘術。

 経験や記憶は元より、肉体構成や能力まで本物(オリジナル)そっくりに再現できる。

 ただしオーラや魔法力など内在するエネルギーは全て術者(ヤマミ)が供給源である為、無制限ではない。


「ナッセ、供給源を移行するわ」

「お、おう……」


 ハイ、タッチとオレはヤマミと手を合わせた。

 するともう一人のナッセとエネルギー循環が繋がるのを感じた。


「『分霊(スクナビコナ)』と違って、射程距離は無制限だけど代わりに本物(オリジナル)と視覚と思考は共有できない。それと受肉してるから、一定の損傷で消える事はないし、普通に回復魔法も受け付ける。ただ……」

「ただ……?」

本物(オリジナル)のナッセと性能(スペック)を瓜二つにしたら、供給問題で疲労するから強さを抑えたわ。それでも三万の威力値ぐらいは保証する」


(サムライ)コマエモン】

 風属性・侍族・レベル4・威力値:31000

 能力:電速の抜刀術を放って戦うぞ。

 解説:堅物だが義理堅い。童貞。


【メガネ弓兵(アーチャー)ノーヴェン】

 水属性・弓兵族・レベル5・威力値:29000

 能力:メガネを『分霊(スクナビコナ)』で出して包囲網を敷いて敵を撃滅する。

 解説:メガネを連ねたアーマーを着込んだ半裸の変態紳士。資産家の息子。エセ外国人っぽい話し方する。実は三人の婚約者(フィアンセ)がいる。


決闘者(デュエリスト)ミコト】

 闇属性・召喚士族・レベル3・威力値:29800

 能力:カードを媒介にして具現化したモンスターで戦う。

 解説:普段は大人しいが、決闘となると人が変わって強気になる。二重人格なのか、別の魂が憑依されているのか不明。


【アバター・ナッセ】

 光属性・剣士族・レベル4・威力値:30000

 能力:ヤマミの能力でしか特殊召喚不可。本物のナッセと同じ能力で戦える。妖精王に変身も可能だ。

 解説:ヤマミの妖精王能力でコピーされたナッセの分身。威力値はオリジナルより劣る。ヤマミはプライベートで召喚する事があるが、その使用用途は秘密。


 ド  ン!!


 ノーヴェンは息を飲む……。

 弱体化したとはいえ、妖精王になれば九万に達するし十分すぎる戦力だ。

 コマエモンも「ほう……。かような事が……」と感嘆。


「あわわ……、わざわざ貴重な能力でアバターをありがとうです」


 ミコトはおどおどしている。

 ヤマミは「お安い御用よ」と得意げにうしろ髪をサラッとかきあげる。

 オレはもう一人の俺と顔を見合わせる。


「ってかアバターが死んだらどうなるのかぞ?」

「ってかオレが死んだらどうなるのかぞ?」


 ヤマミは冷静に「大丈夫。アバターが死んでも、本物(あんた)に記憶と経験が還元されるだけ」と説明。


 頭の良いノーヴェンは察した。

 肉体が死んでも、受け入れる肉体(ボディ)が他に存在していれば還元(リターン)される仕組み。普通は他に同じ肉体(ボディ)が存在しないので、あの世へ行きマース。

 ちなみに遺伝子(DNA)そっくりのクローンでさえ、細胞(セル)は別物なので還元(リターン)されまセン。

 あくまでそっくりの姿をした赤の他人なのデス。

 そもそも、全く瓜二つの肉体(ボディ)なんてのは普通()()()()()のですカラ……。


「ベリーグッド! ミスヤマミ、サンキューデース!」

「どういたしまして」


 口元を綻ばして頭を下げるノーヴェンに、ヤマミはしれっと返す。

 コマエモンは「彼女(ヤマミ)はあくまで(ノーヴェン)には塩対応か。報われんな」と内心思った。



 って事でインテリスリーにナッセが加わったワケ!

 そして、ついにエジプトの首都カイロへたどり着いたナッセ、ノーヴェン、コマエモン、ミコトは揃って仁王立ち!


 ド ン!(登場擬音)

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