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127話「新・無頼漢!!⑬ さらば! 熱血漢ども!」

『惑星ナイスガイア』


 この異世界での惑星は、大半が荒野で草木の比率が少ない殺風景な大陸だった。

 それに海は地表との比率で(わず)か四割と少なめだ。夕日のような赤い空は永遠のもので、大気成分によるものらしい。昼は二五時間で夜が七時間と、合計三二時間が一日の世界……。


 そこではエアーズロック並の大岩を一つの国のようにして、中にアリの巣のような構造で拵えて住居地として使っている。


 外の荒野でレンガや岩石を積み立てて家を作っている村や町などが存在する事もある。

 だが少数派でしかない。危険だからだ。


 何故なら『オンナ』という恐ろしい存在が跋扈(ばっこ)している惑星(ほし)だからだ!




 騒がしくなった出入り口にオカマサとドラゴリラは広大な階段を下りながら絶句した。

 出入り口に侵入されまいと漢たちが得物を振るって追い返そうとしている。その激戦で砂煙を巻き起こっている。


 そこには巨大なタカアシガニっぽい形状。硬い装甲に包まれていて脚が八本、ハサミが二本、極めつけに頭部は女体の上半身を模した像みたいな奇妙なものが窺える。

 胸部の膨らみと長い髪と顔形で“女性”と思わせられる。


「キイイアアアアアアア────────ッ!!」


 甲高い鳴き声で思わず耳を塞ぎたくなる。

 その『オンナ』は巨大な無数の足で闊歩(かっぽ)して、大きなハサミを振り回して眼下の漢どもを薙ぎ払おうとしている。

 漢どもは「漢気(おとこぎ)を開放しろっ!!」と叫んでオーラを放出して戦っている。


「初めて見るようね……。あれが『オンナ』ってモンスターなのよぉ」


 マッキューンがクネクネ腰を揺らしながら説明。

 大昔はもっと人間らしい姿をしていたんだが、とある時期を境に男女が反発し合って、生活圏を分けて別々で暮らす様になってからおかしくなったらしい。別居が過ぎる……。

 女性は自尊心が高く感情的なので、どんどん欲求が高くなっていってしまった。

 それ(ゆえ)に永遠の美しさを求める為に実験を繰り返してたら、理性のないバケモノとなって繁殖を繰り返すようになったらしい。


「……どうやって繁殖を? まさかそちらと同じように?」


 マッキューンは首を振る。


「なぜ私ら漢を狙っていると思う?」

「なんでや??」


 説明を聞くに、オンナは漢を捕食する事で体内で受精させて産卵するのだという。

 摂食する事で、漢の精子の数を余す事なく取り入れられるので多くの卵をより産卵できるからである。それにより、モンスターは尽きる事なく増え続けている。

 つまり漢は彼女ら(オンナ)にとって栄養価の高いエサなのだ…………。


「漢たちだけでは繁殖できず絶滅するしかないので、クローンによる遺伝子組みk……進化の過程で『セメ』と『ウケ』という新しい性別を発生させる事で、その危機を逃れたのよ~~」


 オカマサとドラゴリラは絶句した。

 地球とは全く違う生態と世界事情には驚かされるばかり……。


 マッキューンはその後もウケの尻穴にセメの種子をなんとか言ってたが割合。



「まずはオンナとやらをやっつけるかっ!」「せやで!!」


 オカマサとドラゴリラは燃え滾るオーラを噴き出す。ゴゴゴゴと地響きを起こして、周囲の漢たちを驚かせた。

 威力値はオカマサ21000! ドラゴリラ22000!

 手を重ね合う『連動(リンク)』で40000越え!! ドン!!


双漢(そうかん)殺陣進撃(さつじんしんげき)────ッ!!!」


 ズガガガガガガガガガガガガガッ!!!


 容赦のない一瞬連撃による滅多打ち炸裂!

 ズズン、とオンナは荒野の地面に崩れ落ちていった。粉塵が舞う。シュウウウ……。

 ぽかんとする漢たち……。


「すげぇ……!」

「あの屑オンナを瞬殺だぜっ!!」

「あの“KIT(ケーアイティー)ガニ”に何もさせずに倒すなんてっ!」

「さすが漢の中の漢っ!!」


「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!」」」


 漢たちの歓声で湧き上がっていったぞ。


 二つ目の赤い太陽が地平線から顔を表してくる背景をバックに、オカマサとドラゴリラは“新たな目的”を見出した。

 拳で突き合って清々(すがすが)しく笑う。


「この惑星(ほし)からオンナを滅ぼして、平和な漢の世界を作り上げるぜっ!!」

「おうよ! ワイも一生付き合ったるわ!!」


 二人の漢の笑顔が太陽に照らされて眩しく映える。




 …………これはオカマサとドラゴリラの熱血物語(バーニングストーリー)


 彼らは燃えて燃えて燃え続けて目的を(たぶん)成し遂げるでしょう!


 それが彼らの熱く滾る熱血(バーニング)人生なのですから……!



 ~バーニング無頼漢編・完~

 いろいろ解説。


『惑星ナイスガイア』

 ロープスレイを(よう)する銀河より、遥か3800万光年の銀河系に存在する、二つある赤色恒星の第四惑星。衛星が4個もあって、重力が(いちじる)しく変化しやすい。

 昼は25時間で夜が7時間と、合計32時間が一日の惑星。

 地球より0.7倍と小さい。重力もそれに伴ってやや弱い。砂漠が多く水分となる海が少ないせいか気温変化がやや極端。暑いので89度、寒いので-74度。

 誕生してから79億年で、現世代人類の歴史は7400万年と長寿。

 世界総人口は4537万人と少数。

 要するに漢じゃなければ劣悪な環境だけでとっくに絶滅していただろう。


 なお二つの恒星は『キーン』と『タマー』と呼ばれている。

 それらは太陽の0.6倍くらい弱いので真っ赤。

 惑星は7個でその中にホットジュピターがある。

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