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126話「新・無頼漢!!⑫ 漢ども異世界へ!!」

 基本、『洞窟(ダンジョン)』は、漆黒の魔女アリエルの作った通気口ダンジョンを指す。

 その為、地下二階とか地下三階とかみたいな階層は存在せず、無数の管のようにフロアや通路を()()ししてあちこち場所と(つな)げている。

 それはこちらの世界と融合しかけている異世界との対消滅を遅らせる為に処置されたモノだ。


 従って、この通気口ダンジョンを人が通る事で異世界へ行く事ができる。

 遭遇(そうぐう)するモンスターは『魔界オンライン』へ強制ログインされた悪党どもがそのシステムで配下として作成したクローンみたいなものだ。

 それにより悪と善の対立が明確化されたが、それはまた閑話休題(かんわきゅうだい)


 話を戻そう。この通気口ダンジョンは同じ世界の別の星へ繋がったり、異世界へ繋がっている事もあるが、それは数多あるルートによって違う。



 その前提で話すが、ナッセたちは一度異世界へ行ってマイシと激突した事があった。

 その時の場所は『惑星ロープスレイ』。

 地球よりもはるかに大きい惑星で、浮遊大陸が数多浮かんでいて、主に三階層に分別されている。そこではエルフやドワーフ、そして有名なドラゴンなどファンタジーでは馴染みの存在が実在する世界。

 ナッセたちは学院を卒業したら、この惑星を冒険するらしいが……。



 だが、しかし! 異世界へ行けるからって、()()()()()()()()とは限らない!

 オカマサとドラゴリラが最終フロアでバフォメットを()()()()で木っ端微塵に粉砕した。そのフロアでも実は異世界へ繋がる出入り口があったのだ。

 新しい仲間として地岳麺(ちがくめん)を加えて、漢三匹はそこへ入ったのだぞ。


 砂煙が横切っていく荒野……。

 そして夕日のように赤いグラデーションの空。真っ赤な太陽。

 あちこち点在するエアーズロックみたいな大岩の影には、洞窟にくり抜いて人々の住居地として確立されていた。

 背負わられているオカマサは「あそこに人がいそうだ」と呟く。

 地岳麺(ちがくめん)は二人を背負って荒野をのしのし渡って行くぞ。



「ほうほう。チキュウからかい」


 半裸の漢たちが、巨大な出入り口でオカマサたちを歓迎していた。

 地岳麺(ちがくめん)はオカマサとドラゴリラを背負いながら、ペコリと頭を下げる。


「ああ。済まないが、休息したいので入らせてもらえませんか? ちょっと重傷の二人がいるもので……」

「おお! いいともいいとも! 漢ならば歓迎だぜっ!」


 出入り口を守っていた漢たちはおおらかに笑う。



 大岩の空洞の中の、とある一室……。

 白衣を着たメガネの爺さんこと、サスガ老技師は両手をスリスリしている。


「さすがにこれで、さすがに大丈夫でしょう」


 老人の漢がおおらかに笑い、オカマサとドラゴリラの下半身を「どうぞ動いてみてください」と促す。

 上半身と神経を繋いでロボットのようなメカ下半身。

 銀色の装甲、フトモモとスネ、足、指と細かく関節が駆動(くどう)できるようになっている。人体に負けないくらい非常に精密な作りだろう。

 そこ! まるでメカフ○ーザみたいだ、とは言わない!


「さすがに触覚とか下半身のアレとかは……さすがに再現ムリですので……。さすがに」

「いいや、むしろ以前と同じように動けるからマシさ」「せやな!」


 ドラゴリラは試しにゴリラ化した。ボンと体躯が膨れて筋肉隆々になると、同時に下半身のメカ部分も一緒に膨れたぞ。ゴリラ風にメカ(こしら)えがなされている(いき)な機能美。


「さすがに定期的なメンテナンスは必要ではあるが、さすがにアンタらの能力に合わせて作っておりますので普通通りにやっても、さすがに大丈夫と思われ。でもさすがに熱血奥義は止めときましょう。さすがに」


 サスガ老技師は首を振る。


「フッ! 無事終わったようだな」

地岳麺(ちがくめん)!」


 腕を組んで壁に背をあずけていたハゲ青年こと地岳麺(ちがくめん)はスカしたように笑う。

 やはり某漫画の天○飯とクリソツって言うのは内緒か……。これで三ツ目だったら……。


 大岩は高さ約三五〇メートル、直径約四キロと大きい。

 その中でアリの巣のように入り組んだ道と無数の部屋で、町みたいになっている。もちろん水道や電気は『漢文明(ガイスト)』によって賄われている。(謎設定)



「アナタらチキュウ人なのに、素質ありそうね~」


 今度はオネェの半裸の漢。

 そいつはマッキューン。クネクネ身を躍らすオネェで『ウケ』と呼ばれる()()()()()だ。


 ……この設定語りは飛ばして構わないが、この漢だけの世界では『セメ』と『ウケ』からなる性別が存在する。

 つまり漢同士でも繁殖は可能。つまり()()()()()()()っつーワケ。

 同じ漢でも『セメ』は種子をバラまく役で、『ウケ』はその種子を受け入れて妊娠して出産する役、と生態がまるで違う。

 基本的に『ウケ』にオネェが多いのだ。

 なんつーかトンデモ設定でスマンな。


 そういうのをマッキューンから説明してくれた。


「おおっ! 理想の世界だなっ! ナッセたちの話と違うようだがっ!」

「せやでっ!! 漢だけの極楽浄土や~~!」


 オカマサとドラゴリラは有頂天(うちょうてん)と歓喜した。

 女など要らない、と掲げていた彼らにとっては夢に描いたような世界であった。

 ナッセたちから聞いた異世界とかなりかけ離れているが、この際どうでもいい。



「緊急!! 緊急!! 『オンナ』が襲撃してきたぞ────ッ!!」


 ドヨドヨっとざわめき立つ。

 マッキューンは「あらあらぁ~物騒ねぇ~」とンマァ態度を取る。

 オカマサとドラゴリラは「まさか女がいるのか!?」と疑心に駆られた。騙されたような落胆を覚える。


「なんだい? ここでも女がいるってのかい!?」

「そんな~信じられへんわ~~!」


 ドラゴリラは頭を抱えて異世界不信に陥っているようだ。


 しかし戦闘区域になっている出入り口で、漢が複数立ち向かっている『オンナ』を一目見て、オカマサとドラゴリラは絶句した……。


「なに…………これ…………!?」

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