121話「新・無頼漢!!⑦ 新チーム結成~!」
地球で居場所をなくしたオカマサとドラゴリラは異世界転移をしようと『洞窟』へ挑んだ。
しかしその過程でテンチュ、ボホモ、ナウォキは無残に散ってしまった。
早くも仲間を失ってしまって異世界転移どころではない。
さぁどうするっ!? 二匹の熱血漢よっ!!
オカマサとドラゴリラは『潜伏』スキルを使って、とある大阪刑務所に侵入していた。
例のカルマホーン症状による魔界オンライン強制登録によって悪人の行方不明など日常茶飯事だったので、警備は手薄だった。
「バレたら恩赦で免罪されたの取り消されるやろなー」
「しっ!」
監視カメラや看守の目を潜って、俊敏に移動し続けて目当ての牢屋まで来た。壁に張り付き、鉄格子を拵えた上部の小さな窓に向かって小さな声で呼びかける。
「……オカマサだ。迎えに来た」
壁伝いでとある漢が俯きながら床に腰を下ろしていて片膝を曲げて、もう片足を伸ばして楽な姿勢で座っている。
射撃の勇者と呼ばれるはずの漢。黒髪とモミアゲをボサボサ生え散らす濃い顔の漢。頑固で融通が利かないのが玉に瑕。銃器オタク。かなり強い。
噂ではソォロモォーン777柱の内一人だとか……。
「この万々ジュウに何の用だ?」
「単刀直入に言う。脱獄に協力するから、共に異世界へ行かないかな?」
「せや! できればハヌマーンも一緒がいいやね」
万々ジュウは俯いていた顔を上げて、ギラリと眼光を灯らす。
「……ロリコンことハヌマーンは模範囚となっているし、誘っても聞かないぜ。俺だけで行こう。地味な作業には飽き飽きしていたからなっ!」
スウッと立ち上がる。ようやく出番が来た。二度と来ないと思っていた出番に、感謝せずにいられない。ニッと不敵に笑む。
囚人服を破いて全裸となった。
そしてどこからか黒いオーバーコートなどもろもろ装備を身に付けていった。
「ソォロモォーン777柱が一人、万々ジュウの始動だぜっ!!」
ジュウをお供に、今度はレキセーンモサ学院へ赴いた。
建築されて長年運営されているだけあって横に広がる立派なビルだ。どことなく歴戦の威圧を感じれるかのようだ。
コンクリート壁に大柄な男(巌穴オオガ)が大の字でめり込んでいるが、気にせず通り過ぎた。
人気のない狭い裏地で、とある漢が陰鬱そうに「あ?」とこちらへ振り向いた。
ナチュラルボサボサの金髪。冷徹な目。そして左側の顔が火傷してて切り傷が痛々しい。
誰も寄せ付けないような傲慢そうな威圧がこもれ出てくる。
「おっす! 安堂ジンイチ、元気にしてたかっ!」
「あ!! ジュウじゃねーか! キョキョキョ!」
「相変わらず変な笑い声だな!」
なんとジュウとジンイチは親しげだ。
ソォロモォーン777柱の一人で、万々ジュウとは同僚関係のようだ。
「キョキョ……、話は分かった。もう脱獄したからには異世界へ行くしか選択肢はないようだな」
「ああ。どうせなら、お前も来ないか? 無理には言わんがなっ!」
「フッ! お前のいない社会などつまらん。弱者が蔓延る所で威張ってもしょうがないというもの……。俺様もついて行ってやる!」
オカマサ、ドラゴリラ、ジュウ、ジンイチは手を組んで、ガッシィィン!!
「この話乗った~~!! 今ここで『新・無頼漢2』結成決定~~~~っ!!!」
その後、またデパートなどで前準備を済ませていった。そしてその翌日!
性懲りもなく同じ『洞窟』へいざ!!
相変わらずのスライム数匹とドラキッス数匹が現れるも、ジュウは軽い肩慣らしと、両手の拳銃を向けて気合い爆発!
「うおおおッ!!! バンバン万射撃!!」
凄まじい弾幕でスライムとコウモリが粉々に消し飛んだ!
さすが威力値五八〇〇〇の創作士は強い!
まるでソシャゲでいえばガチャで中々来ない星五のキャラを主力メンバーに据えてクエストに出したら、超強くてビックリしてしまう感覚と同じだ!
それに!
なんとジンイチは狭い洞窟のフロアの中で(できるだけ)巨大化して、熱々なフライパンを振り下ろす!
「キョキョキョキョーッ!! 強者威光強襲ッ!!!」
フライパンが数匹のモンスターごと地面を穿ち、周囲に波紋状の衝撃波を広げて陥没させていく!
地響きが続き、粉塵が舞い、小さな岩山やら岩盤やらの破片が四散!
ジンイチも威力値が四三〇〇〇の強者創作士だ!
威力値が数万のヤツらが仲間にいると、すごく頼もしい!
これなら異世界転移なんてカンタンにできるぜっ!!
オカマサとドラゴリラは「うっひょ────!」っと有頂天に舞い上がった!




