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117話「新・無頼漢!!③ バーニング快進撃!」

 いつぞやの休憩中でフクダリウスから聞いた話……。


 ナッセ、ヤマミ、リョーコ、スミレは異世界へ繋がる『洞窟(ダンジョン)』を何日もかけて潜る事で、あのマイシと同等に戦えるようにレベルアップした、と。

 途中で恐ろしい邪悪な波動に()まれる危機もあったらしい。

 コハク(いわ)く『闇の重圧ダークネス・プレッシャー』から無事生き延びた創作士(クリエイター)はその反動で超パワーアップできるらしい。


「……この洞窟(ダンジョン)には謎が多いが、ハイリスクハイリターンと言ったところだね」


 創作士(クリエイター)センターからの情報によると、最初出会ったばかりのナッセは手加減威力値が三五〇〇で、本気を出せば一四〇〇〇にも達するらしい。

 そりゃ手加減していたフクダリウスに()()()で勝っててもおかしくないワケだ。

 まったくふざけた(クソ)餓鬼(ガキ)だぜ……。



 奥へ奥へと進んでいくと、モンスターがいっぱいのフロアに出くわした。

 ゴブリン、オーク、ドラキッスが数十体もウジャウジャ……。


【ゴブリン】(亜人族)

 威力値:500~600

 醜くて痩せた小鬼モンスター。ズル賢く、様々な武器を使う。下級下位種。


【オーク】(獣人族)

 威力値:560~750

 ブタが人型になったモンスター。太った様相しているが筋肉モリモリ。様々な武器を使う。下級下位種。


【ドラキッス】(獣族)

 威力値:900

 暗い洞窟に潜む。真っ暗闇の中でも位置を把握できる超音波で敵を狙い撃つ。ヤワラル連発で守備力をドンドン下げてくるぞ。下級下位種。



「ぶひいっ!! モンスターハウスだぜ!」

「……多いな。中立的に考えると引き返した方がいい」


 ボホモとテンチュは腰が引けた。

 しかしオカマサとドラゴリラは駆け出して、手前のゴブリンを五匹ぐらい薙ぎ倒していった。


「逃げるな!! ここは逆にレベルアップのチャンスだっ!!」

「せやああああ!! ワイも強くなったるんやーっ!!」


 その熱気に当てられたか、テンチュたちにも士気高揚と湧き上がる!

 これこそ漢! 燃え上がらねば漢じゃないっ! 情熱を燃やせ! 情熱をっ!


 ドラキッスが飛んできて牙を剥いて「ギャギャー!!」と食らおうとすると、テンチュは「くだらん!」と言い捨てると、不可視の衝撃波でバシッと弾く。


 言霊系のスキルで、魔力を込めて一喝すると効力を発揮する。

 テンチュの場合は『くだらん』をトリガーにして対象に衝撃波を放つ言霊スキル。それにより攻撃や敵を弾く事ができる。


銭射(ぜにしゃ)!!」


 なんとテンチュは手に握った大量のコインをオーラで包み、指でパラララララと弾きまくって乱射!

 ちょっとしたマシンガンのように、ドラキッスやゴブリンを撃ち殺していく。



「僕チンも行くちゅぜー!」


 ボホモはオーラで包んだフレイルを手に、ぶんぶん回していた鉄球を放り投げて自在に屈折しながらドラキッスを次々と打ち砕く。

 ただフレイルを振り回すだけではない。オーラで包んだ鉄球を変幻自在に操作して、複数の敵を攻撃できる。しかも取っ手と鉄球を繋ぐ鎖をグ────────ンと伸ばして射程範囲を広げる事も可能だ。

 なので遠くのゴブリンをも次々と撲殺していけたぞ。


 そして最後にナウォキは「ボルガーナックル」と雷魔法(デンガ系)を両拳に宿して、猛スピードによるパンチの乱打を繰り出してゴブリンやオークをグシャグシャに殴り殺していった。

 単純だが、恵まれた大きな体格による膂力(りょりょく)(あなど)れないものがある。


「ナハハハハハハ!! いい気持ちだぜぇー!!」

「くだらん!!」


 なんとナウォキに迫ってきていたドラキッスをバシンッと弾いた。


「油断するんじゃあないっ!」

「おっと! へっへ、悪いな……」

「さて、中立的存在の僕はエロに関して誰にも負けない! それを力に変えてみせる!」


 テンチュは湧き上がるドロドロした性欲で心を満たす。

 それに反映するように彼を包んで五メートル強の巨像が浮かび上がっていく。紫に流れるロングヘアー、舌をべろーんと垂れさせた笑顔の上目遣いのアヘ顔女、ツヤが走る褐色肌、そして特記すべきはボイーンと異常に大きすぎる爆乳、露出度の高い水着のような服。手には曲刀が握られている。

 オカマサもドラゴリラも驚いた。


「ま、まさか小さいものの『偶像化(アイドラ)』まで!!」

「『偶像化(アイドラ)』ドエロバディだ……!」


 曲刀を振り回し、ことごとくモンスターを斬って捨てていく。

 テンチュは異常に強い性欲によって、その化身を具現化できたのだ。具現化した巨像は彼の欲望の表れ。その思わぬ才能に、オカマサたちは頼もしさを覚えていく。


「テンチュさんは根っからのオタク。エロに関して他に追随(ついずい)を許さぬほど肥えている。威力値も四〇〇〇以上かもなっ! さすがだなっ!」

「せやせやせやせや!!」


 こうして彼ら五人の暑苦しい漢どもの快進撃は続いていった……ぞ。

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