112話「全国大会 ~超激戦だぞ!⑧」
ジャキガン学院は一回戦の相手チームなど瞬殺するのが当たり前のような雰囲気だったから、無視していた。
しかしやけに時間がかかっているのもあり、声援が凄まじい事になってたから、我々シュジンコー学院は気になって観戦しにいった。
やはり盛り上がっていて歓声が大音響している。
「「「わあああああああああああああああああっ!!!」」」
「なに…………これ…………!?」
澤谷ユウキは目を丸くしていた。
いや、河合イヨネも増来タイガーも来坐出シュマネも小鳥シリバも驚いていた。
信じられないほど互角の激戦がモニターに映っていたからだ!
ナッセとヤマミは『連動』した後、揃って太陽型風車を撃つ!!
近付き合った二つのソレは互いメビウスの輪のような光輪を纏う!
「ツープラトン奥義サンライト・インフィニティドッキング∞ーッ!!」
しかし同じ手は通用しないぞ、ばかりにソージとウミノも手を繋いで『連動』して、阿修羅の腕が背中からガチ千本となって孔雀の尾のようにズラリと広げられ、それぞれ漆黒剣を具現化!!
「千腕式・残影五月雨剣ね────ッ!!」
千本以上もの残像刺突を連発してツープラトン奥義と激突!!
膨れ上がった球状のミキサーと数千もの残像刺突が乱雑に削りあって、周囲に凄まじい烈風と衝撃波が暴れだして噴火のように高々と巻き上がっていく! ドッ!
まさに天変地異級の破壊力だ────ッ!!
その間にチササの光線のような竹槍による瞬時連続刺殺とマジンガの数千もの三日月の嵐がドバ────って激突し合ってて、ジャオウの九頭黒炎龍をカレンのハンマーが打ち払っていく!
マイシが灼熱の吐息を吐き出し、眩い球状の爆発球が轟音と共に戦場を喰らい尽くす!
オオオオオオ…………ン!!
さすがにシュジンコー学院のチームは呆然自失……。
口をパカ────────ンと開けるしかない。
「はっ! いやいやこれは夢なのかっ!?」
「うそ……! 信じられない……!」
「ううむ! 互角以上とは! にわかに信じがたいが!」
「……まさか! ここまでレキセーンモサ学院は力をつけてきたの!?」
全国でも知名度の高いカレンとチササの存在でそうかと思っていた。
「いや見ろ! アニマンガー学院らしいぞ!?」
「なにそれ!? 聞いた事のない学院じゃないのっ!?」
驚くシリバはプリプリと胸と尻を艶かしく揺らす。
上空から銀河の剣を振り下ろすナッセを、マジンガが三日月の翼を備えるリングを模した総合剣で抗する!!
その姿はゼロを連想させるほどで、単純に統合しただけではない!
核融合みてーに相乗効果で数十倍もの威力を引き出しているのだ────ッ!
「我が最終奥義!! サウザンドバリオン・ダイナミックZERO────ッ!!」
「ギャラクシィ・シャインフォ────ルッ!!」
ゴガガガァァァンッ!!
数分に及ぶほど激しい競り合いの末、ボロボロになりながらも銀河の剣は総合剣を打ち破りマジンガの頭上へ極めて、そのまま急下降────!!
ナッセは気合を発して「終わりだぁ────ッ!!」と吠え、マジンガは技を外そうと躍起になるも無理と悟って絶望に駆られていく!
「ぐぬおおおおおおおおおおッ!!」
このまま大地に叩きつければ確実に棺桶化だ────ッ!!
「生憎だけど、今はチーム戦よ!! 忘れないで頂戴ッ!!」
竜宮乙姫ウミノが複数飛びかかってナッセを蹴りまくると同時に、阿修羅ソージが残像斬撃を連続で食らわして銀河の剣を砕く!!
横槍を受けて呻くナッセから、グラリとマジンガが崩れ離れていく!!
ついに奥義が破れた────!?
「終わりはうぬの方だったなッ!! ナッセェ!!」
マジンガはカッと殺意を漲らせて三日月の嵐をナッセに襲いかからせるが、辛うじてマイシが飛び込んできて「火竜王の炸裂焔嵐剣」で迎撃!!
炸裂剣の嵐による、天地揺るがすほどの爆裂の連鎖が咲き乱れた!!
ドガガガガガガガガガガガガガ!! ドゴォン!!
上空で連鎖爆破による大爆発を起こし、マジンガ&ソージ&ウミノと、ナッセ&マイシが共に弾かれて急下降!
澤谷ユウキは目を丸くしていた。
どっちも一歩間違えれば即棺桶化するほどの大技を繰り出しあって、本当に互角の戦況だ。
いずれもチームワークを駆使して加勢したり庇ったりして、一進一退の攻防の応酬で決着がつきそうになかった。
「なぜ!? ぽっと出のモブ学院と決勝戦みたいに盛り上がってんだァァァ!!」
「ユウキ! 落ち着いて!! 大丈夫!! きっと夢だから!!」
「よし! つねって確かめよう!」
「うん!」
なんとユウキとイヨネは互いの頬をつねってギリギリ力一杯引く!
バチィィ────────ンと頬から手が離れた! 共に尻餅をついたぞ!
「「バガッ! 痛い!!」」
涙目のユウキとイヨネの頬が赤く伸びてブランブランだぞ。引っ張りすぎィ!
ゴツい見た目のタイガーがW回復魔法をかけてくれてシュンと頬が引っ込んでいく。
「残念ながら夢でもねーか! くそ!」
「……こっちは今まで劣勢になりながらも逆転の手を打って何度も持ち返してたのに、アニなんとか学院がジャキガン学院と全く互角とはな」
「気のせいなんだけどさー」
プリプリと尻と胸を(無駄に)揺らすシリバへ注視。
「ちょっとアニマンガー押してない?」
「ええ……?」
「し、信じられんが……確かにそう見えなくもないな…………」
プリプリするシリバの胸へガン見するユウキを、イヨネが「鼻下伸ばすんな」と強烈なボディブローかましてゲロ(虹色)させた。
クールなシュマネは真顔でシリバのプリプリ尻を眺めながら「現実起きてるんだ」と堪能している。
「いつも尻ばっか────! 見んなスケベ────っ!!」
バゴ────ン!
ローリングソバットで尻フェチのシュマネを蹴り飛ばして、壁に大の字でめり込ませた!(またか)
ジャキガン学院もアニマンガー学院もボロボロの満身創痍!
衣服がボロボロで血塗れ! 全員息を切らしている! しかし鋭い眼光で睨み合っている!
「むううっ! かくなる上は学院最大奥義を繰り出すしかあるまいっ!!」
「この場で貴様ら全員、葬り去ってくれるわっ!!」
「跡形もなく消し炭となるがいいね────っ!!」
「勝ってラブホへ行くのはソージと私だけだと思い知りなさいっ!」
なんとマジンガ、ジャオウ、ソージ、ウミノが陣形を組みはじめていく。
全員揃って握りかけの両手を上下に重ねた(ありがちな構え)で、大地を揺るがすほどのパワーが溜められていく!
想像を絶する威圧が膨れ上がってきて、ナッセたちに戦慄すら走っていく!
「うっ!」「なにい!?」「ただ事ではないしっ!?」
《あ────っと! ジャキガン学院! なんと禁じられた学院奥義を撃とうとしてま──す!! その名は『アルティメット・フォーメーションΩ』!!》
一層ざわめきたつ観戦フロア!
ユウキたちはワナワナ震えだして愕然していく。イヨネも誰もが冷や汗をかいて震えている。
禁じ手を出してまで、本気になったジャキガン学院は見た事がなかったからだ。
《チームで繰り出す究極奥義で、これを撃てば一生外道と蔑まされて村八分にされるほど大袈裟すぎる罰を受けるらしい禁じ手! それほどまでに破壊力がチート級なのですッ! その威力値はゆうに一〇〇万以上ッ!!》
「こっちも行くぞッ!!」
妖精王ナッセは気力を振り絞るようにボウッとフォースを噴き上げた!
「ええ!!」
「クラッシュオーガをも倒した、あの大技! ぶちかましやがれし!!」
「よく分からんけどアタシも加勢だ────ァ!!」
「んだ! オラも精一杯やるだ──!!」
ナッセが銀河の剣を突き出しつつヤマミ、マイシ、カレン、チササと一丸となって凄まじいエネルギーを集約して、大地を揺るがしていく!!
《な、な、なんとォ────────!! アニマンガー学院も『アルティメット・フォーメーションΩ』をッッ!!?》
「無駄だッ!! 消し飛べぇいッ!! ジャキガン学院最大奥義!! アルティメット・フォーメーションΩッ!!!」
ジャキガン学院総出による極太光線が放たれ、大地を割るほどに抉り尽くしながらアニマンガー学院へ直進ッ!!
しかしナッセたちはカッと見開いて、銀河の剣から極太の刀剣波を撃つ!!
「ギャラクシィ・シャイン・ス──パ──ノヴァ────ッッ!!」
放たれた極大な奔流が走り、直線上の大地を裂きながら直進ッ!
二つの極太光線がついに衝突だ────ッ!!
ドッッ!!
両者の極大な光線の衝突が激しくスパークする!
その爆心地から岩盤が深々と巻き上げられ、数多の破片が吹き飛び続ける!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!
とっくの前に棺桶化してて哀愁が漂うカイガンは「どーせ私は存在感ゼロですよ」といじけてたぞ……。
あとがき
『アルティメット・フォーメーションΩ』
チームで繰り出す学院最大奥義。
これを撃てば一生外道と蔑まされるほどの禁じ手。
破壊力が絶大で、その威力値は一〇〇万以上に達するという。
備考:別に全員でかめ○め波しなくても撃てる。重要!
試合では使用禁止の昇天魔法君「おい! なんで禁止じゃねぇんだよ!?(怒)」




