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111話「全国大会 ~超激戦だぞ!⑦」

「「ガアアアアアアアアアアアアアアッ!!!」」


 マイシとジャオウがボロボロ満身創痍で吠え合っている。

 ────その時、オレは攻撃的気配を()()()から察知!


「来る!!」「ええ!」


 噴火のように大地から飛沫が噴き上げられると、中から巨大な阿修羅(アスラ)のソージと、巨大な三日月の大剣を振るうマジンガが現れた!!

 鬼気迫る形相で叩き潰さんと襲いかかってくる!!


「サウザンドバンドリング・クレセントォッ!!」

「闇紋深淵剣!! 残影短冊剣ッ!!」


 オレは「連動(リンク)を!!」と後ろへ手を差し出し、ヤマミと手を重ねてカッと輝かせる!

 すかさずビッグ太陽の剣(サンライトセイバー)でマジンガの超巨大な三日月大剣を受け止め、ズンと大地を震わせ、大気が爆ぜると共に烈風が巻き起こった!

 そしてヤマミも黒い小人を無数飛びかからせて阿修羅(アスラ)ソージの漆黒の残像斬撃と相殺し合って黒炎が燃え盛る!

 ついでに偶像化(アイドラ)を顕現化させて、残りの残像斬撃を弾く!

 今度はオレとヤマミの背後から、大女カレンが飛び出し稲光がバチバチ(ほとばし)るハンマーを振り下ろす! マジンガとソージは見開く!


「ぶっ潰れな────ァ!! おしつぶすハンマ────ァ!!」


 超高速で振り下ろされるハンマーはまるで隕石が(ごと)戦々恐々(せんせんきょうきょう)の迫力!

「させないわよッ!!」

 それを妨害すべき、無数の竜宮乙姫(りゅうぐうおとひめ)ウミノが一斉に飛び蹴りを放ってガガガガンと弾き飛ばしていく!!

 その余波で、凄まじい衝撃波が荒れ狂って周囲に吹き荒れて全てを揺るがす!


「行くだ────っ!! ストーム超破竹!!」


 チササが長────くした竹槍を横薙ぎに振るってきて、オレたちは一斉に飛び越えた。足元をすくわれた阿修羅(アスラ)ソージは「ぐあッ!」と転ばされて巨体を沈ませズズゥ……ン!

 なおも辺りの地形をも薙ぎ払う竹槍は、黒炎龍が割って入ってきて噛み付く!

 手を差し出したままジャオウが「させん!」と吠える!


「バースト破竹!!!」


 なんと噛み付かせたままバババンと連続爆裂させて黒炎龍爆散!


 マジンガが「穿(うが)て!!」と無数の三日月の大津波でチササはおろかオレたちまで覆い尽くそうとするが、マイシが「かあっ!!」と口から莫大な奔流を吐いてドゴォンと豪快に吹き飛ばす!!

 大地を震撼させ、吹き荒れた烈風が大小様々な破片を押し流していく!


 ズザザザザッと、互いチームは滑るように後退(あとしざ)って静止…………。ヒュウウ……!




「あの? 私も無事ですよ?」


 カイガンがヒョッコリ。


 しばし互いのチームが睨み合ったまま静止し続けていた……。

 その間、暑かった焼け野原は段々と冷えていく。


「お前が……かの城路(ジョウジ)ナッセか!」


 マジンガに聞かれ、思わず「あ、ああ……」と頷いてしまったぞ。

 カイガンは「げっ! アイツ本物だったのか!」と漏らす。ソージは「なんとなーくそうかなって思いましたねー」と阿修羅のままニコニコ。ウミノは無表情。

 腕を左右に広げ、マジンガはズン、と足を一歩踏み締めて。


「フハハハハハハ!! 見事に強い!! さすがは噂に違わぬ強さ!!」


 なんかマジンガさん狂喜してきたぞ!?


「名前と武勇の噂で如何(いか)豪傑(ごうけつ)かと思っておったが、最初名前で一致するお前を見て同姓同名の小兵(こひょう)かと眼中に入れなんだ。だが、実際この試合でそれを覆すほどに強かった! しかも他の奴らもお主と比肩(ひけん)するほどの猛者! まず間違いなくシュジンコー学院より強い!」

「ど……どうも……」


 カレンが背中をバンバン叩いてきて「自信持てーァ」と励ましてくる。

 とは言え、ハッキリ明言されると複雑な気分だ。


「それだけに毒を盛って危うく不戦敗にしかけたのは今思っても恐ろしい! 成り行きとは言えカレンとチササまで入ってきたのも僥倖(ぎょうこう)ッ! こんな猛者と闘り合えてワシは果報者(かほうもの)だッ!」


 不気味ににっこにっこだぞ。本当に嬉しそうだ。

 暗黒化身(ダークネスアヴァター)で褐色肌白髪ムキムキ状態で()()だから余計怖い。

 するとカレンが前に出て!


「将来、アタシの旦那になるからなーァ」


 と、フンフン鼻息ついて自慢げだ。いや、なんで?? ヤマミいるのに??


「それは無理だな!」

「なに──ァァァァ!?」

「ワシが見るに、ヤマミと随分(ずいぶん)仲が進んでおるから寝取りも無駄と思うぞ!」

「なんでじゃああああ────────ァ!!!」


 妙に察しが良いマジンガに論破されて、カレン顔を真っ赤かにして怒号を吠えた!

 ヤマミを見るとジト目で呆れていた。


「ヤマミ!! ナッセをくれ──ァ!!」「嫌よ!!」


 いきなり振り向いたカレンが頂戴(ちょうだい)を申し出て、それを即却下するヤマミ!


「手切れ金がいるかーァ!?」「いくら積まれても無駄!!」


 互い譲らず激情で震えながら「ぐぬぬ」と睨み合うカレンとヤマミ。

 オレは「ソージもなかなか強いしイケメンじゃね?」とボソッと漏らすと、当のソージはビクッと怯み「ボクは嫌ですねーっ!! そんな凶暴なの嫌ですねーっ!!」とブンブン手と首を振る。

 しかもウミノが「そんなの許さないから! ダメだから! この後ラブホ行く予定だからっ!」とナチュラルに爆発発言してきたぞ。

 カイガンはそれを聞いててギリギリ歯軋りしながら血涙していた。


「オレは……?」


 ジャオウがそっと口出しするが、カレンは「タイプじゃねーァ」とジト目で拒否。

 それを聞いて何気なく背を向けて遠い目をする、


「フン! オレは孤高の身……誰とも馴れ合うつもりはない」


「フられた時、よくそう強がるのな! だが、まぁ人生は長い! 根気よく根暗を直せばイケると思うぞ! フハハッ!」

「マジンガ!! 一言多い! 殺すぞ!!」


 赤面したジャオウがマジンガにキレる。あーそういうキャラか。


「まぁまぁ、同じ童貞だし」

「貴様と一緒にするな!! 邪凶滅殺拳! 獄炎・黒龍滅殺砲────ッ!!!」


 ドゴガアアアアアアアアアアアアン!!


 なだめてきたカイガンへ、ジャオウは凄い光線をぶっぱしたぞ!

 ……回数が回数だし、これで死んだのでは?

 ってか味方に撃ってええんかな。まだ試合中なんだけど……。


「ナッセ!! まさかヤッたのか──ァ?」

「もうヤッたわ!! 43話「初めての体験! 深夜の対戦!」でね!」メタァ!

「なんだと──ァ!? 先を越されたか────ァァァァ!!」


 勢いよくカレンが聞いてきて、代わりにヤマミが切り返す! カレン頭を抱えて絶叫!!

 オレは呆れてジト目をするしかないぞ……。

 ってか、そうゆう事は試合が終わってからにして欲しいぞ。




 現実世界で、壁にめり込んでいたはずのオオガは身を震わせる……。


「ま、まさか!! あの生徒会長みたいな可憐なお嬢様(ヤマミ)の艶っぽい唇とキスしたのか? 舌を絡ませたのか? そ、そして……女の裸を見たのか!? その柔らかくて暖かい肌を愛撫しまくったのかッ!? オッパイもアソコもみーんな見たのかッ!? それを舐めて吸ったのかッ!? そしてズッコンバッコンしたのかッ!! 一体何回ヤッてきたんだァァァァッ!!?」


 信じられない、とでも言うようにオオガは気になる事を叫びだした!

 そして大粒の涙を流し始めてグシャグシャな顔で、世界の終わりみてーに絶望的と愕然した顔で慟哭(どうこく)


「このワシが未だ童貞だなんて! あんまりだァァァァァァァ!!!」


 エレナが「うるさいわッ!!」と怒りのハイキックでオオガを蹴り飛ばした。

 そのまま天井へバゴッと頭を(うず)めてブラーンとぶら下がったぞ……。

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