第十九話【謎解き】
【①
海 星→ □□△
饂 飩→ □□☆
鹿尾菜→ □□○ 】
「んん? これって漢字を読めってことですよね? 一番上のやつならどこかで見たことがあるような気がするんですけど。……あっ、ヒトデですよっ!」
「次、そっちのメモ見せて」
「あ、はい」
月が紙を机の上に置いた。
【②
蝸 牛→ □□×□□
木 通→ □●□
轆 轤→ ◆□◆
△☆○×●◆】
「……」
「あの、私ヒトデ以外読めないんですけど」
「なるほどな」
瑠璃は部屋を見渡し、ドアのほうに向かって歩き出した。
「どうしたんですか? わからないからってドアを壊すのは禁止ですからね?」
「そんなことしねぇよ」
瑠璃は電気のスイッチを押した。
すると、天井の円形の蛍光灯が光る。
「どうして部屋の電気を……って、あぁ! 蛍光灯に数字が浮かび上がっています」
「ふむふむ」
彼はオリハルコンの金庫を手に取って、蛍光灯の数字と同じになるよう、パスワードの部分を回していく。
「4……3……9……1っと。よし、開いたぞ。これで鍵ゲットだ」
「……」
瑠璃は鍵を入手してドアの前へと移動。
「あとはこれを使ってガチャッと開ければ、ほらこの通り」
「……」
彼の視界の先には、通路が続いていた。
遠くに階段も見える。
「もう終わったぞ」
「……」
「意外と簡単だったな」
「……」
「あれ? どうしたんだ月。さっきから静かだけど」
「……なんかものすごくムカつきます」
「なんでだよ。案外スムーズに終わったじゃん」
「そうではなく、瑠璃さんが予想以上に頭が良かったことに腹が立ちます」
「いや、さっき言っただろ? 俺は読書ばかりしていたって。……だからわりと博識なんだよ」
「…………ならどうして子どもの作り方を知らないんですか」
月が小さくボソッとつぶやいた。
「ん? なにか言ったか?」
「なんでもありません。次からはドアを壊して進みましょう」
「もともと月が謎解きをしたいって言い始めたような気がするんだが、気のせいだろうか」
「気のせいですよ」
「そうか」
「ちなみにあのメモ帳の漢字、全部読めたんですか?」
「うん。ひとで、うどん、ひじき、かたつむり、あけび、ろくろ。それで、答えの形が違う部分を集めていったら【でんきつけろ】っていう言葉になった」
「へぇー! 次の階層のドアは私が壊しますね。ストレスを発散したいので」
「……お、おう」
月の凄まじい迫力に、瑠璃は頷くことしかできなかった。




