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第二話【第一階層】

 サードステージ、第一階層。


 瑠璃と月が目を開けると、そこは小さな部屋のなかだった。

 

「なんだここ?」


 本棚やベッド、机、鍵付きのドアなどがある。

 背後にはクリスタルが存在するため、いつでも外へ帰れるようだ。


「普通の部屋……でしょうか?」


「みたいだな」


 月は辺りを見渡し、ふと何かに気づいたらしくドアを指差す。

 

「きっとあのドアに掛けられている鍵を探して先に進むんですよ!」


「なるほど」


 瑠璃は頷きつつもゆっくりとドアに近づき、軽く右ストレートを放つ。


 その瞬間、ドゴォォォン!! という爆音が響いた。


「開いた」


「開いた……じゃないですよ! これって二人で協力して謎を解いていく感じのやつでしょ?」


「いや、めんどいし先を急ごうぜ。現に開いただろ」


「ま、まあ……私はいいんですけどね。楽ですし」


 というわけで二人が先に進むと、廊下の先に階段があった。

 

  ◆ ◇ ◆ 

  

 第二階層。

 

 階段を下りてドアを開けると、再び小さな部屋にたどり着いた。

 

「さっきと同じ感じですね。鍵付きのドアもありますし」


 瑠璃はドアノブを握り、ガチャッ!! という音を立てて開けた。

 

「鍵付きのドアなんてどこにあるんだ? 最初から開いていたぞ?」


「今絶対力ずくで開けましたよね? バレてますよ?」


「あ、マジで? 結構違和感なく行けたと思ったんだけどな」


「違和感はなかったですが、なんとなくわかります」


「ま、先に進むか」


「……はい」


  ◆ ◇ ◆


 第三階層。

 

「床を破壊して先に進めたらいいんだけどさ。階段の方向からして多分ダンジョン自体が斜めに伸びているよな?」


 そう言いつつ鍵付きのドアノブをあっさりと開ける瑠璃。

 

「それは私も思いました」


「別に斜め方向に床を掘ってもいいんだけど、それだとドアを開けて素直に階段を下りていったほうが効率が良いような気がする」


「ですね」


「というかサードステージとか言うわりには、セカンドステージよりも簡単じゃないか? このドアの素材からして、月でも壊せそうだし」


「えっと、次は私が開けてみてもいいですか?」


「別にいいよ。開けたところで経験値になるわけでもないし」


  ◆ ◇ ◆


 第四階層。


 急に部屋の家具などが全てオリハルコンに変わった。

 もちろんドアもである。

 

「ほらどうした、お前が壊すんだろ? さっさと開けてくれ」


「わかって言ってますよね? なんで私の番になった瞬間、ドアがオリハルコンになるんですか!」


「開けないのか?」


「多分頑張れば行けるような気がしますけど、疲れるし痛いので嫌です」


「じゃあ俺が開ける」


 瑠璃は紙でも破るかのようにジャブで破壊した。

 

「改めて思いますけど、化け物ですね」


「誉め言葉だと受け取っておく」

 

  ◆ ◇ ◆ 

  

 第五階層。


 再びオリハルコンの部屋だ。

 第四階層に比べてかなり広くなっている。


「家具が明らかに増えていて、全体的に散らかってますね」


「そうだな。別になんの関係もないけど」


 瑠璃は右ストレートでオリハルコンのドアを粉砕した。


「うん、知ってました」


  ◆ ◇ ◆


 第六階層。

 

 今度は長方形の部屋。

 

「──ドゴォォォン!!」


「急に走り出して効果音を口で発しながらオリハルコンのドアを蹴り飛ばして破壊しましたね」


「なんでそんな説明口調なんだ?」


「なんとなくです」

 

 その後も二人は順調に進み続けた。

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― 新着の感想 ―
[一言] 自分で破壊音を口ずさむのはちょっと… あとドアを破壊するより床を破壊したほうが早いんじゃないでしょうか。 PS:名探偵瑠璃(物理)に改題しちゃいましょう。
[良い点] 面白くて、さくさく見れる! [気になる点] もしかして、ダンジョンさんもう攻略されちゃうのかな? それとも謎の膜以上の変身を残しているのかな? [一言] いよいよ主人公が表舞台に出るのか…
[一言] どう考えても知能50対策だが、物理に負けてんじゃねぇか…
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