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魔法少女アリウムフルール!! 魔法少女を守る魔法少女の話 + 魔法少女を守る妖精の話  作者: 伊崎詩音
最終決戦

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無限界牢


「あっけないものだな。やっと2体というか、もう2体倒したというか」


私達全員が思っているだろうことを代表してフェイツェイが口にする。今まで倒すことが出来ていなかった分身体がこの最終局面に来て、一気に2体も倒すことが出来た。


これを状況が有利と見るか、今まで成果を挙げられていなかったことを劣勢と見るかは受け取り方によるわよね。

追い詰めているとも言えるし、どこまでいっても捨て駒の相手をさせられているとも言えるから。


腹の探り合い、なんでしょうね。これがショルシエにとって予想通りなのかそうじゃないのかで実際のことは分かるんだろうけど。


「終わった?」


「とりあえずね。ほら、こっちに来なさい。大人しくしてるのよ」


「はーい!!」


リオのタテガミの中に隠れていたメルドラの首根っこを掴んで腰のポーチに押し込む。

全く返事だけは元気なんだから。全部終わった後にはお説教されることを忘れてるわね?


今回の無限ループしてる結界を突破するのには役立ったけど、流石にこの後の戦いは危険が跳ね上がる訳だし、構ってあげられる余裕はない。

とにかく、一番安全な私のそばにいてもらうしかないわ。だから狭くてもポーチの中に納まってもらうわよ。


「きゃっきゃ」


「まるで抱っこ紐だな」


「役割本当にそれだから否定のしようがないわね」


ポーチにむぎゅむぎゅとメルドラを詰め込んでいるのを見て、フェイツェイがまるで抱っこ紐だって言うけど、本当に役割的にはその通りだから何も言う事が無いわね。


当の本人はじゃれてもらってる認識で笑ってるけど、あっちこっちに勝手に行かないようにするためにポーチに入ってもらってるわけだし。


「今回はお手柄だったね、メルドラちゃん。偉いよ~」


「やったー!!」


「ちょっと、甘やかさないでよ」


『魔法具解放』、『原始回帰』をそれぞれ解除して戻って来たグレースアがメルドラを褒めて撫でまわすけど、そもそも結果論であってここに勝手について来たことは良くないことなんだから、褒められると調子に乗るからちょっと止めてほしいかも。


たまたま上手く行っただけで、危険な事をしたことには変わりないんだし。


「ルビーの言う通りだ。今度こそ大人しくしてないとダメだぞ。お前が迂闊なことをした結果、誰かが大怪我をするかもしれないってことは覚えておけ」


「わかった!!」


「ホントにわかってるのかしらね……」


返事は元気だけど、まぁ子供なんてそんなものか。結局、気が付かなかった私が1番悪いしね。


「ママ強いから大丈夫!!」


「確かに、間違いないね」


無邪気過ぎる回答にこっちは笑うしかない。そりゃ絶対指一本も触れさせないけど、根拠は私頼りか。


でもまぁ、悪い気はしないわね。私が面倒を見ている子が私を1番信頼しているってことに気を悪くするわけがない。


「ところでグレースア。確実に仕留めてるのよね?」


「ばっちし。永久凍土でミイラになっちゃうくらいには確実にやったね」


「……時々怖いこと言うんだよな」


永久凍土でミイラになっちゃうレベルって、なんか昔ニュースで見たことあるけど、ぺっちゃんこに干からびたマンモスのミイラ的なのね。


アレと同等って言われたら、確かに確実に仕留めてるわね。

まぁ、身体の芯まで氷漬けにされた挙句、地面に落ちて粉々に割れた時点で生きてるとは思ってないけど……。


とエネとジィオだった物に目を向けると、それらがどぷんっと音を立てて影の中に沈んでいくところだった。


それを見てはぁ、と溜め息が出たのは仕方ないと思わない?


「私が追うわ。2人は予定通りに」


「大丈夫か?」


「影属性ってことは4本尾のカトルでしょ? 問題無し、確実に仕留めるし、逃げた獲物を追うなら私の方が向いてるわ」


エネとジィオを回収していったのは4本尾のカトルのハズだ。

さっさと追って、アイツも仕留めた方が早いわ。

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