おまけ2・反省会
最初に、こんなところまで目を通していただいた方へ。
ありがとうございます!!
さて。最終回の後書きで書いたように、反省会的な作者の感想等を書いていきたいと思います。
名付けて、一布反省会。
パクリかよ。
ちなみに、多少のネタバレを含みますので、本編を読んだ後に目を通していただくことをお勧めします。
このお話を書くきっかけと言いますか、最初の思いつきは、こんな発想からでした。
「主人公が何もしない話って、なかなかなくね?」
本来、主人公は、どんな形であっても必ず活躍します。チート型の主人公は圧倒的力で物語を進め、努力型の主人公はそのひたむきさで周囲を取り込みながら物語を進め、ろくでもない主人公はそのろくでもなさで(悪い意味で)周りに影響を与えながら物語を進めます。
では、主人公が何もしないにはどうしたらいいか。
人間は、たとえ何もしなくても、何故か誰かには影響を与えます。周囲を動かしてしまいます。
では、どうするか。
死んで転生もしない奴が主人公なら、さすがに何もできなくね?
こうして、村田洋平君が誕生しました。いや、死んでるんですけどね、物語の冒頭から。生まれ変わったりもしないんですけどね、最後まで。
そんなふうに主人公が生まれ、どんな物語にしようか。せっかく(というのも変だけど)主人公が死んでるんだから、生と死にまつわる話にしよう。死んだ人と生きている人のとの関係性、感情、思いのすれ違い。そんなことを描こう。
話のイメージが出来上がってきたとき、テーマが決まりました。
「(利己的な意味ではなく)自分の幸せを追求できない奴は、誰も幸せにしない。死んだら、どんなに悔やんでも、何もできない」
もうね、これだけで重い話なることが決定したようなものです。ただ、話を作る上で目標にしたこともありました。それがこれ。
「悲しくて、残酷で、凄惨で、無慈悲で、でも優しい話」
それができたか否かは、読んでいただいた方の判断に委ねるしかないです。
個人的には、あまり伝わらなかったかな、と反省し切りです。ひとえに力量不足です。今まで誰に見せることもなくただ漫然と書いていた報いでしょうか。
もっとああしておけばよかった、こうしておけばよかった、という箇所は挙げればキリがありません。
特に序盤。見せ場が少なすぎて、読んでくれる人を引き付ける力がまるで足りてない。その引き付ける力があれば、佳境に入ってくる五味君滅多刺しのシーンでひとつの大きなヤマを作ることができ、さらにその後の展開に生きたのではないかと感じています。
うん、悔しい。
そんな大事なことに後になるごとに気付いていったんで、その挽回をすべく、ラストは拘りました。最後の3話です。
これは作者の勝手な持論ですが、「それまでどんな名作だったとしても、結末が駄目だと駄作になる。反面、どんな駄作でも、結末が素晴らしければそこそこの作品になれる」と思っております。
最後の3話とそれまでの話で、この物語がどれだけの作品になれたか。どんな印象を抱き、読んでどんな気持ちになれたか。読んでくれた方に、何かを残すことができたのか。
お手数でなければ、教えていただけると幸いです。
反省ばかりの本作でしたが、物語自体は実はとても気に入っています。作者の力不足で、それを完璧に表現できていないだけで。登場人物も、物語自体も、自分の作品ながらとても好きです。
なので、どこかで、物語の内容自体は変えずに、構成や見せ方だけを変えて公開できたらな、とか思っています。
ただ、その前に、次の作品も書きたい。もう概ねのイメージは出来ているんで。これから人物考えて、プロット立てて。本作の主人公2人はとても気に入っているので、名前だけでもそのまま使おうかな。
先ほども書きましたが、今まで、誰に読んでもらうこともなく書いていました。なので、話を投稿する度に、その反応に一喜一憂しました。評価をいただけたときや感想をいただけたときは、それはもう嬉しくてどうしようという気分でした。
もうね、一日中、脳内マツケ○サンバでしたよ。踊り狂ってましたよ。仕事(普通の会社員です)が手につかなくて、書きたくて書きたくて。投稿したくて。
もしよければ、評価や感想をいただけると嬉しいです。してあげるととても喜びます。
動物園のゴリラがバナナを貰ったときよりも喜びます。
また、他の方の作品もいくつか拝見しております。(パクリという意味ではなく)良いところはどんどん吸収させてもらいたいです。
未熟者ですが、早ければ12月、遅くとも1月には次の作品を投稿したいと思っておりますので、今後ともよろしくお願いします。
あ、ちなみに、本作で1番お気に入りの登場人物はさくらだったりします。
でも、巨○好きというわけではないです(前回参照)
それでは、次の作品で。




