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フィンの備忘録・2

1と同じく、フィンの独白オンリーです。

かなりのおふざけ章なので、苦手な方は

読み飛ばして下さい。

 〇月〇日


 あの第二王子がまたやって来た!!


 前に見かけた時より、更に傍若無人な俺様ぶりを発揮している。

 たった一年で、第二形態に進化トランスフォームするとは侮れない王子だ。

 

 ミカエルというツッコミ役を連れていた。

 さすがにボケだけでは厳しいもんな。

 ラヴェンヌ王国、分かってる!


 前にも王子と一緒に来ていたらしいのだが、俺は初めて見た。

 いや、お忍びの時のあれも数えると二回目か。


 文官だと名乗っていたがそうは見えない。

 あんなに強い文官、いやだ。


 エドワルドは、ナタリア姫が彼をかばったり、目の前で「こいつめ」「やめてよ」「うふふ」「あはは」を繰り広げていたせいか、ものすごく不機嫌になっていた。

 

 あんな顔をエドにさせてるのに気づかないナタリーも、ある意味スゴイ。

 鈍感って最強だ。


 夜、マアサに偶然会った。

 いや、偶然という名の運命に違いない。

 とか書いてみる。自分でも寒い。


 姫様とケンカしたといって泣いてたのが、ものすごく可愛いかった。


 ようやく、なれ初めも思い出したし。

 泣き虫マーシャとはね。

 ちゃんと発育してくれて、俺が良かった。


 追記:

 翌々日、訓練場までマアサが団服を返しにやってきた。

 周りのみんなにからかわれて、真っ赤になっていた。

 ……なんだか面白くない。

 あんな無防備な笑顔をよその男に簡単に見せるなんて、魔性の女かもしれない。

    

 


 〇月〇日


 みんなで昼食会。

 

 本当は参加したくなかったけど、ミカエルと王子の掛け合いが面白かったので、まあ良かった。

 

 リセアネ姫のシスコンぶりが、しばらく見ないうちに洒落にならない域に達していた。

 王太子殿下が止めないのだから、誰も止められない。

 ナタリーは、始終びくびくしていた。


 っていうか、俺なんで呼ばれたんだろ。

 完全、空気だったんですけど?

 プロポーズという名の公開処刑の立会人か。


 エドワルドは怒ったりへこんだり傷ついたり、忙しい。

 だが、ナタリア王女の結婚が解禁になったのを知ったので、さっそく狩りに出かけるつもりだろう。長年追い続けて来たのだから、無事仕留められるように、心の中で応援しておく。



 〇月〇日


 エドワルドが次期公爵の確約をもぎ取って、領地から帰ってきた。

 跡継ぎになるべく勉強していたはずの、弟くんが不憫でならない。

 

 吟遊詩人が語る物語真っ青の跡目争いが将来勃発するかもしれないから、今のうちに私兵を雇っておいたらどうだ、と提案したら、拳で肩を殴られた。

 肩パンというには、あまりにも重かった。

 

 いろいろ条件は出されたらしいけど、あいつなら死ぬ気でクリアするだろう。

 このままずっと独り身でいそうだな……と心配していたのに俺より先に上手くいきそうなので「ナタリア姫はあれから毎日、クリス王子と逢引してる」と教えてやった。


 恋に少々のスパイスは必要ですから。


 ところが、それ以上のスパイスをリセアネ姫と2人でナタリーに与えたらしい。

 可哀想に、ショックで一時失踪って!!

 やり過ぎなんだよ!!


 何事もなかったから、本当に良かったものの、馬鹿としか言いようがない。

 

 どこで誰が何を見聞きしているか、分からないんだぞ。

 だから、俺はこっそりこれを書いてるんだからな!


 何はともあれ、ハッピーエンドだ。

 婚約期間をしばらく置いて、国を挙げての盛大な結婚式が挙げられることだろう。


 良かったな、エドワルド。

 幸せになれ、ナタリー。




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