220話 ハーレム結婚
さて、みちるにプロポーズして、めでたしめでたしとなったわけだが……。
「これで皆と結婚してめでたしめでたし、だね……!」
船上にて、由梨恵がそんなことを言ってきた……!
「え、ええ!? 皆と結婚……?」
あれ?
みちると結婚し、あと皆は僕の養子になるんじゃあないの?
結婚ってなに……?
「ユータさんがデート中に、日本の法律が変わったんですよ」
とアリッサ……え、ええええええ!?
日本の法律が変わる!?
何言ってるの!?
『詳しくは窓際編集でな』
とこうちゃんが久しぶりに、ロシア語で何かをぼそっとつぶやいていた。
「少子化対策に、一夫多妻制度が、日本でも導入されたのよ~」
と芽依さん。
な、な、なぁ!?
「「なんだってえーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!?」」
絶叫する僕とみちる。
そうだ、今日僕らはデートに夢中で、その他の情報をシャットアウトしていたんだった!
「これでみちるんと同じで、勇太くんと結婚できるねっ!」
由梨恵が笑顔でみちるに抱きつく。
みちるが「う、うん……」と複雑そうな顔をしてる。
「あれ? うれしくないの?」
「いや、うれしいわよ。でも……なんというか、余韻ぶちこわしっていうか……」
みちるが言いたいのもわかる。
僕もちょっと引いてる……。
『わりぃな、かみにーさま。これ他の作品ともリンクしてるんだわ。設定は遵守しねーとな』
とこうちゃん。
ロシア語だった。多分会話に意味はない。
「ミチルさんとも、ユータさんとも、幸せになれる……うれしいです……」
アリッサが泣いてる。
うれし涙を流しているのを見て、僕とみちるは顔を見合わせて、うなずく。
「ま、いっか」
「そうだよね。皆幸せにできるんだもん」
なんかとても都合のいいことが、いきなりやってきた。
けど、それをただ素直に、ラッキーだったって捕らえることにしよう。
僕は由梨恵、アリッサ、こうちゃん、そして芽依さんに言う。
「皆好きです! 僕と結婚してください!」
僕の正直な告白。
隣でみちるは微笑んで聞いていた。
「うん! もちろんっ!」
と由梨恵が元気よく答える。
「……はい」
と、アリッサが大泣きしながら。
『こうちゃんを色物小動物キャラで、どうせ負けヒロインになるって思った人いる? 残念! こうちゃんも結婚するんでしたっ!』
こうちゃんがいつも通り意味不明なことを言って。
「うん、これからも、君を支えていくよ。妻として、編集者としてね」
と、芽依さんがうなずく。
僕は皆を見て笑う。
「ありがとう! 僕……皆を幸せにするよっ!」
……こうして、僕は、五人の妻と幸せに暮らすことにしたのだった。




