195話 没入体験
【※読者の皆様へ】
今回のあとがきは、
「全ての読者様」にお読みいただきたいです!
1分も掛からないので、最後まで目を通してくだると幸いです。
みちるとお台場にデートに来ている。
イマーシブフォート・カイダってところに行く。
「って、どんなとこなの?」
「没入体験のできる、新しいレジャー施設」
「デスティニーランドみたいな?」
「そうそう」
東京デスティニーランド。
なぜか千葉県にある、アミューズメント施設だ。
かぶり物をかぶったキャラクターたちが僕らを出迎えてくれて、まるで本当に、デスティニーの世界に入ったかのような錯覚を起こす。
「イマーシブフォートは、室内型テーマパークでね。デスティニーみたく中がその町そのものになってて、しかも客もキャストと一緒になって、その世界の一員みたいな感じで体験できるんだ」
「うーん……わかるような、わからないような……。まあ、デスティニーランドみたいなのってのはわかったわ」
東京テレポート駅を出て直進。
ショッピングモールのような大きな建物に到着。
入り口にて。
「あ、あれ? 勇太……券売所は?」
デスティニーだと、入り口でチケットを購入する窓口がある。
が。
「ないよ」
「ええ!? ないの!? じゃあどうやって入るのよ?」
「大丈夫。ネット予約だから」
「あ。なるほどね……って、予約なんてしてないわよ。アタシ」
「僕がしておきました」
すでに二人分の予約は取ってあるのだ。
「ふーん……用意周到ね」
「そりゃ、今日のデートコース、頑張って考えたし」
「ふ~~~~~んっ♡ そか♡」
みちるがとてもうれしそうにしてる。
ふふ、良かった。僕もうれしいよ。
「アタシのために、いろいろ考えてくれたんだね。すごく……うれしいなっ!」
ああ、みちるの笑顔がとても素敵だ。
本当に僕は、彼女が好きなんだなぁって……改めて思ったね。
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