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【完結】高校生WEB作家のモテ生活 「あんたが神作家なわけないでしょ」と僕を振った幼馴染が後悔してるけどもう遅い  作者: 茨木野
第5章

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187話 うれし涙

【☆★おしらせ★☆】


あとがきに、

とても大切なお知らせが書いてあります。


最後まで読んでくださると嬉しいです。


 みちるの部屋にて、由梨枝、アリッサ、芽依が集まっている。

 みちるは由梨枝たちに、再度問う。


「ほんとうに、アタシが勇太と結婚していいの?」


 みちるは、不安だった。

 勇太の女たちが、実はみちると勇太との結婚に納得いってないんじゃないかと……。


「いい!」

「ええ」

「どうぞどうぞ」


 ……三人の答えは、勇太を交えて話した時と同じだった。

 だが、勇太を振ってからネガティブ思考な彼女は、どうにも、信じられないでいる。


「いいのよ、遠慮しなくて。勇太がいないんだし。言いたいこと、言っちゃってさ」


 みちるがしでかしたことを、勇太の女たちはみな知ってる。

 特にアリッサは、みちるの勇太に対して行った酷いことを、長い間ずっと許せないでいた。しかし……。


「うーん、特にないかなぁ」

「……ワタシは、一つだけあります」


 やっぱり、とみちるは身構える。

 アリッサは近づいてくると、優しく、その手を包み込んできた。


「そんな風に、悲しそうな顔をしないで、ミチル」

「アリッサ……」


「せっかく好きな人と、永遠に結ばれるんじゃないですか。もっと笑って、ね?」


 ……アリッサはどうやら、みちるへもう、悪感情を、完全に抱いていないようだった。

 自分と勇太が結ばれることを、誰よりも強く望んでいた彼女が。


 よりにもよって、勇太を振った女を、応援しようとしてる。


「どうして、そんな風に応援してくれるの?」


 純粋に不思議で、みちるはアリッサに尋ねる。


「みんなで暮らしているうちに、気づいたからです。あなたは、悪い人じゃないって」


 由梨枝の提案で始まった、ハーレム同棲生活。

 みんなで暮らすうちに、アリッサは、みちるのいいところを実感したようだ。


「あなたは、ユータさんのそばにずっといて、彼を支えることができる女」

「それは……あんたも、できるでしょ? それに、アタシはクリエイターじゃないし……。クリエイティブな悩みについては、何もしてやれないし」


 するとアリッサは「そこですよ」という。


「あなただけは、創作に何も関わっていない。だからこそ、ユータさんの癒しとなりえるのです」


 みちるは、普通の女の子だ。

 創作に携わっていない。ほかの女子はみな、彼とは仕事仲間でもあるのだ。


 仕事という、神作家というフィルターを、通して、勇太を見てしまうのだ。

 でも、みちるにはそれがない。


 ありのままの勇太を見て、あるがままの彼を受け止められる、唯一の存在。


「それが、あなた。あなただけは、神作家ではなく、上松勇太として接することができる」

「…………」


「それにワタシもユリエも、忙しすぎて、ユータさんのおそばにいつもいられないし。一番長く一緒にいられるのは、あなただけ。あなたはユータさんのお嫁さんに、一番ぴったりの存在なのですよ」


 ……自分を嫌っていた存在が、こんな風に、みちるを褒めてくれるなんて。

 みちるは嬉しくて、涙を流す。


「みちるん、泣いちゃだめだよ!」

「そうですよ。ほら、涙をふいて」


 由梨枝とアリッサが、みちるを慰める。

 その様子を後ろで、芽依は見守っていた。


「あ、アタシ……ほんとに、勇太の、お嫁さんになって、いいの?」

「「いいよっ」」

「あり、ありが……ふぇーん……」


 二人に認められたことが、本当にうれしくて、みちるはうれし涙をいつまでも流すのだった。


【★大切なお知らせ】


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『キャンピングカーではじめる、追放聖女の気ままな異世界旅行』

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