表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】高校生WEB作家のモテ生活 「あんたが神作家なわけないでしょ」と僕を振った幼馴染が後悔してるけどもう遅い  作者: 茨木野
第5章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

174/236

174話 リモート



 授業を終えて、僕たちは帰宅する。


『ふぁー疲れた~。今日はもう働きたくありませんなっ』


 こうちゃんは誰より早くリビングへ行く。


「こらおちび、手ぇ洗いなさいよ……ったく」

『むぎゃぁあああああああああああああああ!』


 リビングからこうちゃんの悲鳴!

 まさか……泥棒!?


 僕が慌ててリビングに行く。


「ハァイ♡ ゆーくん、おかえり~」

「芽依さん!」


 僕の恋人であり、編集の芽依さんが、リビングのこたつに入っていた。

 テーブルの上にはノートパソコン。


 そして、逃げようとするこうちゃんの足をがっしり掴んでいる。


『なぜいる!? 貴様クビになったか!?』

「あらせんせー、おかえりなさい。さ、仕事しないとねー♡ あたしも隣で仕事しててあげるから♡」


 仕事……?


「芽依さん会社は?」

「行ってないわ。リモートワークってやつよ」

「リモート……」


 そういえば、自宅にいながら、会社のパソコンで働くことを、リモートワークって言うらしい。

 最近流行だっていうけど、父さんの会社でもリモートが導入されてたんだ。


「上松編集長はリモート推進派なのよ。電子決済や電子契約書など、家で作業しやすいような環境バシバシ導入してるんだ」

「へー……父さんやるなぁ」


 家では情けない人だけども。


「毎日じゃあないけど、リモートでの仕事が増える予定よ」

「それはまたどうして?」

「んふー♡ そりゃあ、愛しのゆーくんと、みんなと一緒に居る時間、増やしたいからね~♡」


 ……芽依さんがニコニコしながら言う。

 嬉しいこと言ってくれるよね。


『家に鬼が居るなんて聞いてないよぉ! こうちゃんおうちでも学校でも、サボれないじゃあん!!!!!!!!!!』


 こうちゃんが悲鳴を上げてる。

 なんとなく意味はわかるけど、まあたいした内容ではないだろう。


「さーみさやませんせ♡ ゆーくんがいっぱい原稿上げてくれたよ♡ あとは先生が絵を書けば本は完成するんだ。だから仕事しようね~♡」

『やじゃー! わしは休むぅ!』


「え、仕事したい~? そう思ってほら、ノーパソ既に持ってきてあげてるから。板タブもあるから、こたつに入りながら仕事でるよ~♡ うれしいねえ~♡」

『鬼が隣にいながら仕事なんてできるかー! わしゃ帰る!』


 逃げようとするこうちゃん。

 だがその腰には、ベルトが巻かれていた。


「逃げられないわよーん♡ さ、仕事しようねー♡ お金も貯まるし、読者も喜ぶし、承認欲求も満たされる。ほら、良いことづくめじゃなーい?」

『労働より休養プリーズ! もう年末だぞ! 休ませろおおおおお!』


「年明けから仕事だなんて偉いじゃあないですかせんせー♡」

『鬼ぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!』


 こうちゃん強制労働させられていた……。

 まあでも、普段サボりまくってるから、たし引きでちょうどいいのかも。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

★新連載です★



↓タイトル押すと作品サイトに飛びます↓



『キャンピングカーではじめる、追放聖女の気ままな異世界旅行』

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ