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【完結】高校生WEB作家のモテ生活 「あんたが神作家なわけないでしょ」と僕を振った幼馴染が後悔してるけどもう遅い  作者: 茨木野
第5章

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169話 帰宅後ラブコメ



 外での打ち合わせを終えたぼくたちは、自宅へと戻ってきた。


『ふぁー! お外寒かったぁ~! こうちゃんの定位置にもどりまーす!』


 こうちゃんはリビングへ直行しようとする。

 芽依さんがその首根っこを、がっしりとつかむ。


「みさやませーんせ? 僕心ぼくこことデジマスのイラスト、終わった?」


 そう言えば……。

 こうちゃん、年末年始(さいきん)、働いてるとこ……見たことがない……!


「仕事さぼってたの……?」

『ちゃ、ちゃうねん! 年の瀬がんばったから! 年末年始くらいやすんでもええやん!』


 こうちゃんがロシア語で反論してるっぽい。


「イラスト、クリスマス前! 納品! した!」


 芽依さんはにっこり笑顔のまま言う。


「残念だけどゆーくんもう1冊書き終えてるのよね。てゆーか、デジマスと僕心ぼくここも書き上げてるし」

『なんだとぉ! もう書き上げてるのか!? おのれ化け物か!』


「出版社的には人気作だから、いっぱいだしたいのよね。ということで、みさやませんせ♡ 描いて」

『いやでもこうちゃん疲れて……』


「描け」

『あああん! かみにーさまー! たすけてー! もとはといえばあんたの執筆速度が神のせいなんだぞぉ!』


「えーいっぱい仕事が来てうれしい? わーほんとですか! じゃあ仕事しないとですねー♡」

『のぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!』


 こうちゃんが2階へと連行されていった……。

 なんだか気の毒なことをしてしまった。


「もうちょっと執筆速度、下げた方がいいかな。こうちゃんのために……」

「あのおちびより、全国で続きを待ってる、読者ファンのために書きなさいよ」


 みちるがあきれたようにつぶやく。


「でもさみちる、こうちゃん働かせすぎてるから、申し訳ないかなって。過労で倒れてでもしたら……」

「それはない。あのおちび、誰かが目を離すとすぐにサボるし。働かせすぎるくらいのほうがいいのよ」


 そういうもんだろうか……。


「あー、それとみさやませーんせ♡ ゆーくんVTuberものの新作はじめるから、先生に是非イラスト描いて欲しいな~♡」

『鬼か貴様ぁ……!』


「え、ぜひやりたい? ありがと~♡ あ、スケジュール管理は私に任せてね~♡」

『ちくしょお! この編集、イラストレーターが同居してるメリットを最大限あくようしよってぇ!』


 まあこうちゃん、芽依さんがくるまでは、いつ仕事してるのってレベルでさぼりまくってたし……。

 みちるが言うとおり、今がちょうどいいのかも。


「う~寒いよゆーたくん! 早くこたつにはいろうよ!」


 由梨恵がさむさむ、と手をこすり合わせていう。

 僕たちはリビングへ行く。


「はー! あったかぁ~」

「そうだねえ~」

「えへへっ、えいやっ♡」


 隣に座った由梨恵が、僕の手をつかむ。

「これでもっと温かいでしょ~?」

「うん……そうだねえ」

「だよねー! ゆーたくん大好き!」


 由梨恵の手は外から帰ってきたって言うのに、あったかかった。

 柔らかくて、すべすべしてて、ずっとさわっていたいくらいだ。


「はい勇太、由梨恵。コーヒー」

「わ……! ありがとみちるん! 大好き~!」

「あんたの好きは安売りしすぎなのよ……」

「えへへ♡ そうかなぁ?」

「別にほめたわけじゃあないっての」


 二人は本当に仲よさそうだ。

 と、そこへ……。


「……ただいまかえりました」

「アリッサ! お帰り! おつかれでしょ? おこたはいりなよ!」


 アリッサ・洗馬。超人気歌手で、僕の恋人。

 年末年始にかけて、歌番組に出ずっぱりなのだ。

 

「……ありがとうございますっ」


 アリッサは僕の隣にすとんと座る。

 そして、腕にぎゅーっとつかまる。


「……はぁ♡ 疲れがふっとびました♡」

「そっか。良かった!」

「……はいっ♡」


 彼女たちが側に居ると、とても安らぐ。

 やっぱり……誰かひとりなんて選ぶの、無理だよなぁ……。


『誰かひとりを選んだ、ぶいにいこと、有名VTuberの兄! 書籍2巻が発売決定! 3月17日発売! よやくうけつけちゅー!』


 こうちゃんの絶叫が2階から聞こえてきた。

 ロシア語だったので、たぶん意味は無かったんだろう。

【★お知らせ】

有名VTuberの兄、書籍2巻発売決定しました!


来年の3/17発売ですー

予約受付してます!


https://www.sbcr.jp/product/4815619381/

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『キャンピングカーではじめる、追放聖女の気ままな異世界旅行』

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