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【完結】高校生WEB作家のモテ生活 「あんたが神作家なわけないでしょ」と僕を振った幼馴染が後悔してるけどもう遅い  作者: 茨木野
第4章

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158話 揺らぐ気持ち


 

 母さんが作ったクリスマスケーキを、こうちゃんと一緒に取りに来てる。


 家には聡太そうた君と詩子がいた。

「ゆーちゃーん、こーちゃーん、ケーキ切ったわよ~」


 母さんがキッチンへとやってくる。

 詩子は母さんを手伝っていた。


「コーヒー入りましたよ、せつさん」

「あら~♡ ありがと~聡太そうた君~♡ ごめんねやらせちゃって」

「いえいえ。コーヒー入れるのすきなんで、俺」


 聡太そうた君ちは喫茶店やってるのだ。

 彼はコーヒー入れるのちょーとくいなのである。


 僕は人数分のカップとお皿を用意した。

 そして……。


『ぬぐ! 今回はビルド要素もあって、無限に時間が吸い取られるな。ティアキン。やるなニンテンドー』


 こうちゃんはずっとソファに座って、スイッチでゲームやっていた……。

 いつものことだけど、というか、もう慣れた。


「こうちゃんほら、ケーキきったから。向こうで食べようね」

『かみにーさま、こっちもってきて~。たべさせて~。あーんって』


 んあ、とこうちゃんが口を大きく開く。

 僕はロシア語のわかる聡太そうた君を見た。

 彼は苦笑しながらうなずいた。


 まあ多分、僕が思ったとおりなんだろう。

 食わせろっていうのだろう。


「駄目です。ほら立って」

『令和になったのに、いっこうにAIメイドさんができませんね。現実はなにやってるの? こうちゃん介護AI早く開発して早く』


 こうちゃんを猫のように抱き上げて、そのままキッチンへと移動する。

 詩子と聡太そうた君はふたり協力してコーヒーを注いでる。


「詩子持っててくれ」

「おっけーそーちゃん」


 ふたりは……なんというか、夫婦感? みたいなものがでている。


 連携? わかってるかんっていうのかな。

 う、ううん……すごい……。


 一方で……。


『かみにーさま、こーちゃんケーキにはミルク。ぎゅーぬーがいいー』

「こうちゃん、なんて?」

『ぎゅーぬー』


 相変わらず何言ってるのか、わからない……!

 ……時折、思うことがある。


 こうちゃんって……僕のカノジョ、なんだろうかって。


「みさやま先生、牛乳飲みたいそうです」

「あ、そうなんだ。じゃあ僕が……」

「あ、俺が持ってきます。温めた牛乳がいいそうなんで」

「そ、そっか……」


 聡太そうた君……すごい。

 ロシア語もわかるし、ヒロインの気持ちも理解するし……。


 あ、あれ……?

 僕よりなんか、こうちゃんのカレシにふさわしくない……?


『わーい、ケーキに温かいぎゅーぬー、うめー。おん? どうしたのかみにーさま?』


 こうちゃんが僕をじっと見つめて、こてんと首をかしげる。


「いや……なんでもないよ……」


 僕はこうちゃんのカレシでイインだろうか……。


「そーちゃん自分の分のコーヒー入れ忘れてる」

「あ、やべ」

「とおもったから作っときました」

「おー、あざーす」

「ういーっす」



 な、なんかあっちは……ちゃんとカレシカノジョしてるし!

 僕らは……。


『いかんほこらチャレンジ楽しすぎて本筋がまったくすすまーん。こりゃ原稿がすすまないわー』


 ……僕らは、なんかこう、付き合ってる感って……ない?

 てゆーか、付き合ってる……っていえるのか、これ?

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★新連載です★



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『キャンピングカーではじめる、追放聖女の気ままな異世界旅行』

― 新着の感想 ―
[一言] 気づいてしまった主人公www
[良い点] 相変わらずこうちゃんはこうちゃんしてるな… [一言] こうちゃん!?まずいですよ!どこでもあなた愛玩動物みたいになってる!
[一言] こうちゃんは、ペット枠でしょ?
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