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【完結】高校生WEB作家のモテ生活 「あんたが神作家なわけないでしょ」と僕を振った幼馴染が後悔してるけどもう遅い  作者: 茨木野
第4章

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150話 帰宅、次は芽依さんとデート



 クリスマスイヴ、僕はカノジョたちと順々にデートしてる。

 みちる、こうちゃんとデートして、家にいったん帰ってきた。


『高校生WEB作家のモテ生活、コミックス第2巻、好評発売中!』


 こうちゃんが家に帰るなり、リビングのこたつに入って、ロシア語でそう叫んだ。

 多分意味はない。


「勇太おかえり」

「うん、ただいま」


 ニットにスカート+タイツといういでたちのみちるが、僕らに近づいてきた。

 両手にはまぐカップが握られており、暖かそうな湯気が出ている。


「はいこれ、あったかいコーヒー。と、ココア」

「ありがと!」


 みちるは気が利くなぁ。

 こうちゃんはココアを手に取って、こくこくと飲む。


 ほぅ……と安どの息をついていう。


『コミックス2巻、発売にウェブ更新できなくてすまないんやで』


 たぶんおいしい的なこと……は言ってないだろうな。

 また意味の分からないこと言ってそう。


「おちびとのデート、どこいってたの?」

「秋葉原。ひたすら買い物してた」


 僕が持っていた紙袋を置く。

 同人ショップをめぐっていたのだ。


「あんたね……クリスマスイヴになにエロ本あさってんのよ?」

『え、エロちゃうわ! 薄い本だわ!』


 しゃー、とこうちゃんが威嚇する。

 子猫みたいで可愛い。


「湿っぽい雰囲気ゼロだったでしょ?」

「まあ、妹と買い物行ってる感じだったね」


 デートらしいことしてないや。


「妹っていえば、あんたの妹は? デート?」

「まさか。ウィンターカップ」

「なにそれ?」

「高校バスケの試合。まあ、インターハイの冬版だってさ」


 こんな寒い時期にやらなくてもいいのにね。

 こうちゃんがこたつでぬくぬくしながら言う。


『詩子と兄貴の行く末はここではネタバレしないで? 作中だとここVtuberの二か月先の世界やけどな』

「こうちゃんほら、部屋着に着替えないと。せっかくきれいな服着てるのに」

『はたして息子は詩子と付き合ってしまうのか。お泊り会で超時空要塞セクロスしてしまうのか。ま、こうちゃんは知ってるけどな!』


 こうちゃんがこたつから出ようとしない。

 多分外が寒いからだろう。


「着替えなさい」

「のー」

「ほら、出てきなさい」

「やー」


 ずるずるとこうちゃんがこたつの中に入ってしまった。

 僕とみちるはうなずいて、協力してこたつを持ち上げる。


「ぬわああああ! 殺す気かー!?」


 おおげさな……。


「ほらおちび、でてきなさい」


 みちるが足で、こうちゃんを転がす。

 そして猫のように持ち上げる。


「着替え手伝ってあげるわ」

「百合展開?」

「このまま窓の外に放り出そうかしら……」


 さて、こうちゃんを家まで送り届けたので、僕はまた出かける。


「じゃ、いくね」

「芽依さんとは外で待ち合わせなんだっけ?」

「うん。渋谷でデート」


 芽依さんは今、美容院にいってるらしい。

 髪の毛を整えてるんだとか。


 が、ガチのやつだ……。


「気合入ってわね、どこかのおちびと違って」

『こうちゃんも気合入ってたよ?』


 僕は二人に、出発のあいさつをする。


「じゃ、いってきます」

「うん、いってらっしゃい」

『避妊しないと某ギャルの人みたいになるよ? 気を付けてね』


 僕は手を振って家を後にするのだった。

【★お知らせ】

神作家コミックス2巻が発売中です!

よろしくお願いします!


挿絵(By みてみん)


https://magazine.jp.square-enix.com/yg/introduction/koukousei/

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★新連載です★



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『キャンピングカーではじめる、追放聖女の気ままな異世界旅行』

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