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【完結】高校生WEB作家のモテ生活 「あんたが神作家なわけないでしょ」と僕を振った幼馴染が後悔してるけどもう遅い  作者: 茨木野
第4章

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149話 こうちゃんデート回



 僕、上松勇太は、イラストレーターのこうちゃんと、クリスマスデートをすることになったのだけど……。


「みさやま先生?」

「なんぞ?」


 僕らがいるのは、こうちゃんの部屋だ。

 ベッドの上に寝そべって漫画本を開いてる。


「これは?」

「デート?」


 なぜ疑問形なんだろうか……。


「え、デート? ここ、こうちゃんのお部屋だよね?」

「おうちデートって、やつ」


 なるほど……。

 外に出るのがデートってわけじゃない。


「けどせっかくおめかししたんだから外いかない?」

「こうちゃん、おつかれもーど」


 そっか。

 今日まで仕事で疲れてるもんね。


「わかった。じゃあおうちデートにしようか」

『ふ、計画通り。かみにーさま優しいからこういったら絶対におうちデート受け入れてくれると思ったぜ。ほんとは外が寒いから出たくないだけさ』


 そのときだった。


「みーさーやーまーせんせー?」


 ぎぎい、と扉が開くと……。


「「ひぃ! お、鬼!」」

「誰が鬼ですか誰が」


 芽依さんだった。

 顔にパックしてるようだ。


「何やってるんですか二人とも。いい若いもんが家の中、せっかくのクリスマスだっていうのに」

「いやでも、こうちゃんがおうちデートしたいって」

「そんなのどーせ外が寒いから出たくないってだけよきっと」

『ちぃ!』


 今こうちゃん舌打ちしなかった……?

 え、そうなの?


「みさやま先生、家にいたいならいいですよ。その代わり仕事してもらおうかな♡」

「ゆ、ゆく! お外! ゆくー!」


 こうちゃんが慌てて立ち上がると、僕の手を取って部屋から出てく。

 寒かったの嫌だっただけかい……まったく。


 扉を開けると、北風がふいた。

 こうちゃんがぶるぶると震える。


 僕はマフラーをとって、こうちゃんの首にかけてあげた。


「なん?」

「寒そうだったから」

「むぅ……」


 こうちゃんがピン、と何か気づいたような表情になる。

 僕にマフラーの片方を渡してきた。


「え、なに?」

「シェア」

「ああ……」


 なんとなく言いたいことはわかった。

 つまり、1本のマフラーをシェアしようと。


 な、なんか恥ずかしい。


「みさやまこうのマフラーが、巻けないというのかね?」

「そんな酒飲めないのかねみたいなノリで……まあいいけど」


 僕はこうちゃんと一緒に、マフラーを巻く。

 そして一緒に歩きだす。


「ぬふん」

「どうしたの?」


 あったかいね、みたいな感じのこと言うんだろうか。


『みさやまこうも、がんばればヒロインできるんやで?』


 こうちゃんが明後日の方向に向かって、ロシア語で何かつぶやいていた。

 何を言ったのかわからないけど、まあ、いつも通り意味はないんだろう。


 ちょっとドキドキしてたけど、なんかいつものこうちゃん過ぎて、どきどきが一瞬で治ったなぁ。

【★☆新連載スタート!】


先日の短編が好評のため、新連載はじめました!

タイトルは――


『伝説の鍛冶師は無自覚に伝説を作りまくる~弟に婚約者と店を奪われた俺、技を磨く旅に出る。実は副業で勇者の聖剣や町の結界をメンテする仕事も楽々こなしてたと、今更気づいて土下座されても戻りません』


ページ下部↓にもリンクを用意してありますので、ぜひぜひ読んでみてください!

リンクから飛べない場合は、以下のアドレスをコピーしてください。


https://book1.adouzi.eu.org/n6008ia/

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★新連載です★



↓タイトル押すと作品サイトに飛びます↓



『キャンピングカーではじめる、追放聖女の気ままな異世界旅行』

― 新着の感想 ―
[一言] 今日のデートではカミニイサマの体力を温存し 敵にブツケテ敵をパワーダウンさせないと! 又今夜アレされたらコウちゃん死ぬよ? カミ兄様ヨロシクね! 流石コウちゃん自身の晏嬰の為に勇太を人身御供…
[気になる点] こうちゃんは、もうヒロインじゃ無いよね? 勇太さんの受け止め方が、マスコットも怪しいくらいじゃないですか?
[一言] ガチで家デートしようとしてたのかこのぐうたら…気づいたらヒロインから外されるぞこうちゃん
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