表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】高校生WEB作家のモテ生活 「あんたが神作家なわけないでしょ」と僕を振った幼馴染が後悔してるけどもう遅い  作者: 茨木野
第4章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

142/236

142話 到着と荷物整理



 僕に新しい恋人ができた。編集の芽衣さんだ。


 芽衣さんとは僕んちで一緒に住むことになった。

 彼女の家の引っ越し作業を、贄川にえかわ次郎太さんに手伝ってもらった。


 そして荷物を積んで、次郎太さん、三郎さん、僕、芽衣さん、そしてこうちゃんは一同、僕の家へ。


 芽衣さんの運転する軽自動車から降りる僕。


「ついた! ここがゆーくんとあたしの愛の巣ね♡ なーんてね♡」


 芽衣さんが蠱惑的な笑みを浮かべて、僕の腕にがっしりと抱きついてくるっ。

 今は12月、ダウンジャケット着てて、胸の感触はほとんど無い。


 でも……芽衣さんこの寒いのに、タイトなミニのスカートをはいてる。

 生足で、僕の足に絡みついてきて……え、えろい……。そそ、それに愛の巣だなんて……。


 一方で、こうちゃんが軽から降りてくる。

 こうちゃんは……ぬいぐるみみたいなパジャマを着ていた。


「あらかわいらしいパジャマ」

「こうちゃん冬場はいつも、この着る毛布なんです」

「可愛いけど、それじゃ男の子をドキドキさせられないわよ?」


 なぬ! とこうちゃんがびっくりした表情で、芽衣さんを見やる。


『ば、馬鹿な! こうちゃんのこのプリチーな姿に、かみにーさまメロメロちゃうんかい!? なあ!』


 こうちゃんが切羽詰まった表情で、僕に詰め寄ってくる。

 背が小さいし、この着る毛布、猫のデザインをあしらってて可愛いし、妹みたいでかわいいんだよね。


『ああやばい! これこうちゃんのことマスコットキャラだと思われてる! くそっ! VTuberだと、お色気ままキャラなのにっ!』


 こうちゃんがロシア語で何か言ってるけど、まあ意味ないだろう。


『かみにーさま、最近こうちゃんの扱いざつくない? ねえ? こうちゃんヒロインよ? 一向にラブがコメらないんだけど、ラブコメ主人公の仕事ちゃんとしないとだめっしょ?』


 ちょうどそのタイミングで、次郎太さんの運転するトラックが到着した。


「おつー!」


 助手席に座っていた三郎さんも降りてくる。

 ターミネーターがふたりそろって立ってると、威圧感はんぱない。


「じゃ、ちゃちゃっと下ろしちゃおうぜ★ 兄ちゃん」

「ええ。三郎、力おかりしやすぜ」

「なっはっは! この使えない方のターミネーターにお任せあれ!」


 自覚あるんだ……。


「よろしくお願いします!」「よろしくふたりとも!」


 僕と芽衣さんさんが頭を下げる。

 こうちゃんは……。


『おー、さむさむ。こたつでぬくりますかな~』


 とそそくさと部屋の中に入っていった。

 ほんと、なんで着いてきたんだろうか彼女は……?


「じゃ、やりますか」

「「「おー!」」」


 と言っても、荷下ろしは贄川にえかわ兄弟が、凄い早さでやってくれた。

 三郎さん、自分を使えないなんて言うけど、すごい運ぶの早かった。


 あと大きな荷物も一人で軽々と運んでて、ああ、その筋肉は伊達じゃないんだなって思った。


 もちろん次郎太さんもテキパキと動いて、下ろした荷物を適切な場所に設置していく。


 あっという間に、荷下ろし&荷ほどきが完了。


「ありがとうございました! お昼ご飯食べてってください。みちるが作ってくれてるので」

「わーい! 美少女の手作り料理FU~♪」

「ご相伴にあがりやす」


 ということで、贄川にえかわ兄弟もお昼を食べていくことになった。


 リビングへ行くと、こうちゃんが仰向けにねながら、こたつに入っていた。

 周辺にはポテチの食いかけ、飲みかけのコーラ、くいかけポッキー、そしてタブレット端末。


 ぼけーっとしながらスマホをいじっていた彼女と僕とがふと、目が合う。


『かみにーさま、もうおわったの?』


 多分終わったのか聞いてきたのだろう。

「うん、終わったよ。ほらこうちゃん、散らかしちゃだめでしょ。みちるに怒られちゃうよ」


 僕は散らばってるものを拾って集める。

 その間こうちゃんはにやりと笑う。


『真のモテ女ともなれば、男の方から勝手にあれこれ面倒を見てくれる。っかー! こうちゃんの女子力ぱないわぁ~。どんな男もメロメロにしてしまう、魔性の女であって、自分のことながら恐ろしいわー!』


 こうちゃんはほんと、手のかかる妹みたいで、ほっとけないんだよなぁ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

★新連載です★



↓タイトル押すと作品サイトに飛びます↓



『キャンピングカーではじめる、追放聖女の気ままな異世界旅行』

― 新着の感想 ―
[良い点] こうちゃんがセクシーママ…?承認欲求の塊のまちがいじゃないか…?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ