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【完結】高校生WEB作家のモテ生活 「あんたが神作家なわけないでしょ」と僕を振った幼馴染が後悔してるけどもう遅い  作者: 茨木野
第4章

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141話 お引っ越し


 僕、上松あげまつ勇太は、新しく恋人となった佐久平さくだいら芽衣さんのおうちにて、引っ越しの手伝いをしている。


 と言っても、手伝いに来てくれた贄川にえかわ次郎太のおかげで、荷物はあっという間に部屋から撤去された。


「す、すごい……さすが次郎太さん! めちゃくちゃ手際がいいです!」


 物が無くなった芽衣さんの部屋。

 こうちゃんが肘をついて、スマホで動画を見ている。


「こうちゃん何してるの?」

「息子の、配信」


 息子?


「だれ?」

「ふっ……」


 こうちゃんが意味深な笑みを浮かべる。

『ここで意味深スマイルすることで、こうちゃんもしかして他に男作ってて、子供産んじゃってるんじゃないかってかみにーさまを不安がらせる作戦。っかー! 策士だねぇみさやまこうは!』

「若、荷物詰め込み完了でございやす」

「ありがとうございます! じゃ、いきましょうか」

『あーん、まってよぅ』


 ぽてぽて、とこうちゃんが僕の後についてくる。


「で、結局息子って?」

「兄貴」

「息子なの、兄貴なの? ……って、ああ。あの子」


 息子とは、こうちゃんがイラストを描いたVTuberのことだ。

 彼女は時たまに、彼の配信におじゃましたりする。


『詳しくは有名VTuber~をチェケ! 書籍化、コミカライズまで決まってて、現在第五章まで連載中! まだ間に合う! みんな読もうぜ!』

「こうちゃんいくよー」


 こうちゃんが後ろから着いてくる。

 芽衣さんに鍵締めを行ってもらった後……。


 僕らは芽衣さんマンション入り口までやってくる。


「やーやー勇太君!」

「あ、三郎さん」


 黒スーツにサングラスをかけた、次郎太さんそっくりのターミネーターが現れた。

 贄川にえかわ三郎さん。次郎太さんの弟さんである。


 三郎さんの隣にはトラックが置いてあった。


「まさか、三郎さんトラック運転してきてくれたんですか? ありがとう!」

「え、トラック持ってきたのは次郎太兄ちゃんだよ?」

「そ、そっか……じゃ、じゃあ荷物をトラックに運ぶのを手伝ってくれたとか?」

「え、おれ今来たとこだけど?」

 

 じゃあこの人何しに来たんだろうか……?

 意味がわからない……。


「すいやせん若。三郎は寝坊したんでさぁ。ほんとは一緒に片付けるはずだったのですが」

「荷物下ろしは手伝うぜ★」


 ま、まあ……手伝ってくれるのはありがたいか、うん。


 次郎太さんが三郎さんと一緒にトラックに。

 僕とこうちゃんは、芽衣さんの運転する車に乗り込む。


「じゃ、いざしゅっぱつ! ゆーくんのおうちへ!」

『新しい女の参戦。しかも大人のお姉さんか。こうちゃんとキャラかぶるね』


 こうちゃんがロシア語で何か言っていたけど、多分何の意味もないだろうことは確かだと思ったのだった。

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★新連載です★



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『キャンピングカーではじめる、追放聖女の気ままな異世界旅行』

― 新着の感想 ―
キャラにせんでんさせないで、小説を楽しめない(˘・_・˘)
[良い点] 三郎さん『オタクはキモイから…』では良いキャラだったのに、こちらではあまり活躍してくれませんね。 こっちでも引っ掻き回して欲しいです。
[一言] 使えない方のターミネーター参戦(笑)
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