138話 新しいメンバー
みちるを説得した僕は、他のメンバー達にも報告に向かう。
僕の家のリビングにて。
由梨恵、アリッサ、そしてこうちゃんが集まっている。
『ということでVTuberが書籍化になりました。しかもコミカライズもしちゃうんですって。こうちゃんもでるってことだよね? おほほーいこうちゃん人気ものー』
ロシア語でこうちゃんが何かをつぶやいてる。意味はないだろうけど、まあ多分どうなったのだって聞いてるんだろう。知らないけど。
「みちるも納得してくれたよ」
「わぁ……! みちるんありがとー!」
由梨恵がみちるに抱きつく。はぁ~……とあきれたようにみちるがため息をついた。
「なんであんたそんな喜んでるのよ……ライバル増えるのよ?」
「ふぇ? ライバル? みんな家族でしょ!」
そのとおり。みんな僕にとって愛する家族だ!
「アリッサ……あんたもいいの? ほんとに?」
「……まあ、ユータさんが決めたことですから」
「ほんっとあんたって勇太がらみだと全肯定しかしないわよね」
「……当然です。ユータさんを愛してますので♡」
アリッサが僕を見て微笑む。僕も思わずにっこりしてしまう。
「で、おちびは?」
『え、でもまって、こうちゃんのキャラデザとかどうなるんだろう? だって神作家のイラストレーターと、VTuberのイラストレーターって違うよね? デザインは共有されるのかな?』
「おちび?」
『まあでも神作家でがっつり向こうの本編にからんでるのこうちゃんくらい……いやまてかみにーさまどうすんの? そういやかみにーさまの妹もでてるし。ぬぬぬ、こうちゃん以外も結構顔出してるな。どうなるんやろか』
「おい!!」
びくっ、とこうちゃんが萎縮する。
「あんたはいいのかって聞いてるの?」
「うい」
こくんとこうちゃんがうなずく。
『いずれにしても、神作家から応援してくれてる人も、VTuberから神作家知ってくれたひとも、楽しめるものを作ろうと思ってるので、どうぞよろしく』
こうちゃんがロシア語でこくこくうなずきながら言う。
多分だけど問題ないって言いたいんだろう。
「みちるもOKしてくれたし、じゃあさっそく芽衣さんに連絡するね」
「う~……複雑だわ~……勇太はひとりしかいないのよ……まったく……はぁ……」
芽衣さんにラインを送ると、喜んでるリョウのスタンプが送られてくる。
「今度みんなに改めて、芽衣さん紹介するね」
「はーい!」「……わかりました」『VTuberのイラストレーターさんにみさやまこうは巨乳キャラって依頼しなきゃだね』「わーったわよ、はぁ……」
こうして、みんなの了解を得た僕は、芽衣さんともお付き合いすることになったのだった。
【★お知らせ】
別作品ですがこのたび、
『有名Vtuberの兄だけど、義妹が配信切り忘れたら、なぜか俺が有名になった~陰キャだからと振られた俺が、超人気ブラコン妹の兄として注目され、期待の新人Vとしてデビューするけど今更なんですか?』
https://book1.adouzi.eu.org/n1726hu/
書籍化、コミカライズが決定しましたー!!!!
ほんとに感謝です!!!
神作家も引き続き更新してきますので、なにとぞ、よろしくお願いします!!!
また出版社様については、後日告知します!
よろしくお願いします!!




