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【完結】高校生WEB作家のモテ生活 「あんたが神作家なわけないでしょ」と僕を振った幼馴染が後悔してるけどもう遅い  作者: 茨木野
第4章

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133話 告られる神作家



 ぼ、僕……上松あげまつ勇太。

 17歳。ただの陰キャ高校生……だ。


 けれど今日、ラノベの担当編集、佐久平さくだいら 芽依めいさんから、告られた。


 好きって……好きって、え、えええええええええええええええええ!?


「ごめんね、先生。驚かせちゃって……」


 芽依さんはもじもじしながら、ぺこりと頭を下げてくる。


「あ、いや……別に謝らなくっても……」


 え、で、でも……え、そんな……。

 いつの間に、芽依さんが僕のこと好きになってたんだろ……?


 また僕何かやっちゃいましたか?


「先生……あんまりにも意外って顔ね」

「いや、そ、それは……そうでしょ。僕何もしてないのに」


 きょとんとした芽依さんは、やがて苦笑しながら言う。


「神はいちいち、人を救ったって感じすらしないのかな」

「救った……?」

「うん。編集を続けるかどうかで、迷ってるときに、先生の言葉があたしを導いてくれたから」


 芽依さんは長野にかえらず、東京に残ると選択した。

 そこに、僕が関わったという。


「前から……先生のこと、いいなって思ってたんだ。でもほら……今付き合うと、いかにも金とか名声めあて、みたいに思われちゃうかなって」

「そ、そんな……誰がそんなこと思うんですか?」

「周りとか、なにより……先生から、かな」


 芽依さんそんなこと気にしてたんだ……。

 でも、そんなのおかしい。


「芽依さんはそんな人じゃないって僕知ってますよ。優しいし、仕事できるし、いつだって僕を励ましてくれる……芽依さん?」


 彼女は顔を両手で押さえて、ベッドの上でゴロゴロしていた。

 え、なにこれ……?


「だめっ! だめよせんせい! そんな……そんなこと言われちゃ、まともに顔見れない!」

「え、な、なんで……?」

「照れてるからに決まってるでしょっ! ああもうどうしよう! まともに仕事できなくなっちゃうわー!」


 芽依さんはしばし布団の上でもだえている。

 たしかに、惚れた相手と仕事って難しいかも……。


「告白は……取り消します?」

「……ううん、それはしない」


 芽依さんは身体を起こして、僕をまっすぐに見て言う。


「先生……ううん。上松勇太君」

「あ、はい……」


 芽依さんは頬を赤らめながらも、真剣なまなざしを僕に向けて言う。


「あなたが、好きよ。あたしと……付き合って欲しいな」

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『キャンピングカーではじめる、追放聖女の気ままな異世界旅行』

― 新着の感想 ―
[一言] 勇太恐ろしい子天然でお姉さんをこますその手腕 天然だけに達が悪いな更に甲斐性は10人分くらい有って 子どもがダース居てもビクともしない資産を 自力で稼ぐからパートナーが納得すると ハーレム可…
[一言] >17歳。ただの陰キャ高校生……だ。 嘘つけええええええええええええええ! お前のようなただの陰キャ高校生がいるか! そこはただのじゃなくラノベ作家で彼女が4人いるという否定しようのない事実…
[気になる点] 最初の頃に告られていませんでしたか?
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