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【完結】高校生WEB作家のモテ生活 「あんたが神作家なわけないでしょ」と僕を振った幼馴染が後悔してるけどもう遅い  作者: 茨木野
第4章

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120話 冬の日の少女たち



 目を覚ました僕たちはリビングへと移動。


 しょぼしょぼする目をこすりながら椅子に着く。


 テーブルの上には、見事な朝食が用意されていた。


 ホットサンドに温かいコーヒー。それにスープ。朝から豪華な食事だ。


「ごめんね、みちる。全部任せちゃって」


「あー、いいのいいの。気にしないで」


 テキパキと朝ご飯の用意を終え、エプロンを外すみちる。


「好きでやってることだし。それに、アタシ勇太が、アタシの作ったご飯食べてもらえるのがいっちばん好きだから♡」


「そか……ありがと」


「へへっ♡ っとぉ……そろそろおちびを起こしてくるわ」


 みちるはパタパタと階段をあがって寝室へと向かう。


『こーらおちび! いつまで寝てるのっ! 二度寝禁止!』


『やーん、布団をはぐなんてー、えっちすけっちわんたっちー』


 上でドタバタが繰り広げられているようだ。

 こうちゃん朝弱いからなぁ。特に冬は、起きるのが大変そう。毎日のようにみちるにたたき起こされている。


「わーん遅刻遅刻ぅ!」


 こっちもドタバタしながら、お風呂場から出てきたのは由梨恵ゆりえだ。


「わー! おいしそー! でも時間なーい!」


 由梨恵ゆりえはホットサンドをぱくっと一口で食べる。


「ごちそうさま! ってみちるんに伝えておいて!」


「うん。イベントがんばって」


「おうさー! いってきまーす!」


 由梨恵ゆりえは慌てて出て行った。


 さもありなん。


 デジマスの2期がいよいよ放映されたのである。


 デジマス。デジタルマスターズ。僕の手がけたライトノベルのことだ。


 第一期、映画と大人気に終わったデジマスは、この冬から第二期がスタートしている。


 収録自体は随分前に終わってるらしいけど、イベントがてんこ盛りなんだってさ。


「さてと」


 僕は立ち上がってみちるの用意してくれたご飯を持って、アリッサの部屋へと向かう。


「アリッサ。ごはんだよ」

「…………」


 中から返事がない。多分まだ仕事中なんだろう。


 アリッサもまた忙しい。二作目、僕心ぼくこここと、【僕の心臓を君に捧げよう】のアニメ制作が進んでいる。


 オープニング、そしてエンディングの作詞作曲を、彼女が買って出たのだ。


 ここ最近ずっと部屋にこもって作業している。あんまり根を詰めないで欲しいけど……。

 僕の作品のために、全身全霊をかけて作曲に取り組んでいる。そんな彼女にがんばるなとは言えなかった。


「あれ、勇太。由梨恵ゆりえは?」


 みちるとこうちゃんが二階から降りてきた。

「収録だって、出て行った」

「そ。大変ね。アリッサも仕事がんばってるし」

「年末だからねえ」


 ぼくらはリビングへと向かう。


 三人で朝食を取っている。


「おちびは忙しくないの? 年末だけど」

『ふ……せっしゃはいつだって忙しいぜ。人気イラストレーターだからな。っかー! 忙しいわー!』


 ロシア語で何かを言ってるこうちゃん。例によって多分ろくでもないことだろう。


 忙しいアピールしてみるみたいだけど……。

「昨日もまた遅くまで、ゲームしてたよね?」

『えぺはゲームじゃないの。仕事なの』


 ふっ……と得意顔のこうちゃん。


「あんたサボってばっかいると、そのうち廃業しちゃうわよ?」


 みちるからのまっとうな指摘に、こうちゃんはにやりと笑う。


『問題ない。こうちゃんはかみにーさまのヒモになるから。夫が稼いで、妻が家にいる。ニホンの古き良き夫婦関係よ』


 ロシア語絶好調のこうちゃんだった。

 まあ多分、またしょうもないことを言ってたのだろう。


 そんな感じで、僕らは日々を過ごしていた。

 同棲スタート時にはゴタゴタあったけど、今では五人でいるのが当たり前になっている。

【★大切なお知らせ】


先日の短編が好評のため、連載版はじめました!


『【連載版】怪物勇者の追放後スローライフ~魔王討伐を秒で終わらせた史上最強の勇者は、人の住めない魔境を与えられ、最高の領主となって幸せに暮らす~』


よろしければぜひ!


【URL】

https://book1.adouzi.eu.org/n0489ht/


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★新連載です★



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『キャンピングカーではじめる、追放聖女の気ままな異世界旅行』

― 新着の感想 ―
[一言] ヒモと言うより養女でしょう? 幼女?妖女ロリババア枠か?
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