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【完結】高校生WEB作家のモテ生活 「あんたが神作家なわけないでしょ」と僕を振った幼馴染が後悔してるけどもう遅い  作者: 茨木野
第3章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

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106話 白馬父・母

【★大事なお話】


神作家、書籍版がついに今週末発売します!



3/15ごろ(早いとこだと12日)には並びます!


ぜひ、お買いもとめいただけますと幸いです!



挿絵(By みてみん)



 僕は由梨恵ゆりえの結婚を取りやめてもらうため、白馬邸へとやってきた。


 21世紀、しかも令和の日本だって言うのに、まるで異世界の貴族の家みたいな、広くて洋風なお部屋に通される。


 ほどなくすると、1組の男女が現れた。


 父親は、白馬先生にどこか似ている。

 背が高く、淡い色の髪。

 けれど先生よりも鋭く、どこか冷たい目をしていた。


 母親は由梨恵ゆりえに似ている。

 黒髪の美女。

 こちらはその瞳に、少しばかりの怒りが見て取れた。


「…………」


 隣に座る由梨恵が、ぎゅっ、と唇を噛んでうつむく。


 両親ともに苦手なのだろう。

 彼女の手が冷たくなっていることから、伝わってくる。


 父親の方は感情がうかがえないけど、母親の方は明確にゆりえ……として僕に対して憤っているのが見てわかるくらい、にらんできている。


 でも……ここで怖がってちゃ駄目だ。


「はじめまして、上松あげまつ 勇太と申します」


 僕は立ち上がり、頭を下げる。


「夜分遅くに、すみません。また……娘さんを連れ回して本当に申し訳ありません」


 事情はどうあれ、僕は部外者で、彼女たちの時間に水を差したのは事実だ。


「全く本当よ!」


 先に声を上げたのは、由梨恵ゆりえの母親だった。


「嫁入り前の大事な娘を、夜中中連れ回すなんて!」


「おまえは、少し黙ってなさい」


 由梨恵ゆりえの父親が静かにそう言う。

「でも……!」


 父親ににらまれて、母親黙ってしまう。

 力関係で言えばお父さんの方がうえなのか。

「初めまして上松あげまつ君。私は白馬 五竜ごりゅう由梨恵ゆりえの父だ」


 お父さん……五竜ごりゅうさんは淡々と挨拶をしてくる。


「はじめまして、五竜ごりゅうさん。お母様の御名前は……」


「んまっ! お母様ですって! 他人のアナタにそこまで言われる筋合いは」


「黙っていなさい。二度目だぞ。3度目は無いと思え」


 うぐぐ……と母親が口ごもる。

【やっぱり】、と僕は半ば確信を得た。


 母親の方はわからないけど、五竜ごりゅうさんのほうは、わかる。


 彼は話を聞いてくれる。

 ならば僕は言う。


「今日ここに来たのは謝罪と……お願いがあってきました」


「ほぅ。謝罪」


「はい。お父さんたちの気持ちを考えず、娘さんを連れ回したこと、深くお詫び申し上げます」


 下手すれば誘拐事件と思われてもおかしくなかった。


 でも【そうしなかった】。


 それがカギだと僕は思ってる。


「……お父さん、お母さん。わたしも……ごめんなさい」


 由梨恵ゆりえも立ち上がって二人に頭を下げる。


「……勝手に出てって、その……」


 けれど五竜ごりゅうさんは静かに首を振る。


「良い。先に上松君の言いたいことを全部聞こう。それで……お願いというのは何かね?」


 静かに、僕を見つめてくる五竜ごりゅうさん。


 僕は、由梨恵ゆりえを見て、目を閉じて、そして言う。


「娘さんを、僕にください……!」

【★読者の皆様へ】


書籍版、GA文庫様から3/15ごろに発売します。



初のラブコメ、とても気合い入れて書きました。


ぜひ、手にとっていただけますと幸いです。



特典などについては、活動報告にまとめます。


お買い求めはこちらから

→ https://ga.sbcr.jp/product/9784815613372/

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★新連載です★



↓タイトル押すと作品サイトに飛びます↓



『キャンピングカーではじめる、追放聖女の気ままな異世界旅行』

― 新着の感想 ―
[気になる点] ドキドキ。 2、3話、まとめて読もうかな^^; [一言] 更新、ありがとうございます。
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